fc2ブログ
トマトペースト
<<ドラえもんが磯野家にやってきたようです その2 | トップ | サザエさんfrom10年後 第2話「リカ」>>
サザエさんfrom10年後 第1話「タラオ」
ずっとスレに張り付いてたから、
虚脱logさんがやってるのは知ってるよ。
まとめサイトがあるのもわかってる。

これは完全に自分用のまとめ('A`)

第1話「タラオ」
第2話「リカ」
第3話「タラオ~解放~」(前編)
第3話「タラオ~解放~」(後編)





1 :1:2006/03/07(火) 23:03:33.47 ID:a57OcNIx0
カツオ「なぁワカメいいだろ」
ワカメ「やだ今日はあたし疲れてるの」
カツオ「そんな事言って昨日もお預けを・・・」
ワカメ「もう五月蠅いなぁ、ほら」

そう言ってワカメは片足を差し出すと、カツオはその足にむしゃぶりついた



偶然その現場を見てしまった




もうこの家に居場所はないのかもしれない・・・・

タラオはそう感じていた

5 :1:2006/03/07(火) 23:07:39.24 ID:a57OcNIx0
タラオの足は自然と祖父の眠る墓地に向かっていた
厳しくも優しく家族を守っていてくれた祖父・波平

家族がバラバラになったのは祖父の死からだった
タラオはそっと祖父の墓前に手を合わせた

タラオ「お祖父さん・・・俺はどうしたらいいですか・・・?」

ふとそんな事を呟いていた

8 :1:2006/03/07(火) 23:11:58.17 ID:a57OcNIx0
気がつけば辺りはすっかり日が落ちていた

タラオは花を飾り、墓前を後にした

コンビニで弁当を2つとお茶を買い、家へと戻る

近所の家からは明かりが漏れる
しかし我が家は暗闇につつまれたまま

そんな光景にもタラオは慣れた

合鍵で家の玄関を開ける

9 :1:2006/03/07(火) 23:17:03.23 ID:a57OcNIx0
もう何年もただいまとは言っていない
自分を迎える家族などもうこの家には居ない

伯父と伯母は出かけたようで不在だった
父と母も家を空ける事が多い
そもそも父は愛人宅に居る事が多いので、1年で姿を見るのは2.3回である
母はよくわからない仕事をしている

居間へ行くと封筒が置いてあった
タラオはそれを取ると、中から現金だけ抜き取り床へ捨てる

これを用意してるのは誰でもいい
この金が用意してある内は〔生きていろ〕
そういう意味なのであろう

15 :1:2006/03/07(火) 23:25:16.06 ID:a57OcNIx0
タラオはさっさと弁当を食べ終え、家を出る

タラオは若者が多くタムロする一角へ足を運ぶ
すると今まで道を塞ぐ様に座りこんでいた若者達が、タラオの為に道を開ける

この辺りでタラオの顔を知らない者は居ない

タラオはこの界隈で開かれてるストリートファイトで無敗を誇る

19 :1:2006/03/07(火) 23:32:00.33 ID:a57OcNIx0
今日もそのストリートファイトに顔を出すために来た

しかし最近ではタラオを見ると、挑もうとする対戦者が居ない
その為此処に来ても、もっぱら見学になってしまっている

タラオは此処に居場所を見出していた
幼い頃は争いごとが嫌いな性格だった

ここまで変化を遂げたのはやはり家庭なのだろうか

タラオ自身深く考えた事はない
自分自身に関して

もちろん自分以外の他人など興味も及ばない

24 :1:2006/03/07(火) 23:39:52.98 ID:a57OcNIx0
「タラオじゃねーか」

タラオが振り向くとそこにはタケオの姿があった

タケオ「全く飽きずに毎日良くこんなトコに居るな」
タラオ「別にいいだろ・・・」

タケオはタラオと1,2歳上の幼馴染である
タケオはこの辺りのヤンキーを仕切っている
昔からガキ大将気質だったタケオには、向いているのかもしれない

そして、この辺りでタラオに話しかけてくるのは昔からの知り合いくらいである

29 :1:2006/03/07(火) 23:48:00.94 ID:a57OcNIx0
タケオはタラオの隣へ座り込む

タケオ「最近お前の母さんどうしてる?」
タラオ「さぁな・・・」
タラオはタバコに火を付けた

タケオ「俺の知り合いが商店街跡地で見掛けたって言ってたかよ・・・」

商店街跡地は今や売春婦の溜まり場になっている
外国人から年の行った日本人
もちろんそのシャバを仕切るのは裏の人間
そしてその場所で客を引く女は大概訳アリであったりする

タラオ「何処に居たってかまわねぇよ・・・」
タラオは煙を吐きながら呟いた

36 :1:2006/03/07(火) 23:53:57.94 ID:a57OcNIx0
タケオ「お前の身内だろ?」
タラオ「身内・・・か・・・」
タラオが興味なく返事する様を見て、タケオはため息を逃がした

タケオ「また何か分ったら報せる。じゃあな」

タケオは立ち上りその場を後にしようとしたが・・・

タケオ「そういえばリカがたまには学校に顔出せだとよ」

そのままタケオは去っていった

40 :1:2006/03/07(火) 23:58:28.63 ID:a57OcNIx0
タラオはしばらくストリートファイトを眺めていたが、今夜も対戦相手が居ないと踏んで夜明け前に帰った

再び家に戻ると相変わらず無人であった

特に気にせず布団に潜る
瞼を閉じた時、タケオの言葉が蘇った

「リカがたまには学校に顔出せだとよ」


今日くらい学校に行ってみるか・・・
そんな事を思いながら、眠りに付いた

42 :1:2006/03/08(水) 00:04:00.52 ID:L5hifbkU0
タラオが目覚めると時計は正午を指していた

ゆっくりと立ち上り、体を慣らす

今日は学校へ向かう
制服を探して見たものの、見つからなかった
あったかどうかさえ定かではない

仕方なくタラオは私服のまま向う事にした


(学校)

友人「リカーご飯食べようよー」
リカ「うん」

リカはいつもの友人達と昼食を取っていた

44 :1:2006/03/08(水) 00:08:28.84 ID:L5hifbkU0
リカは至って真面目な生徒だった
校内のミスコンでグランプリを取ったり、生徒会長を務めたりと
中学生らしい学校生活を謳歌している

普段通り弁当を食べ終える事、廊下がざわついた
リカ(ん・・?)
ふと廊下の方へ視線を移すとクラスメイトが慌てた様子で言った

クラスメイト「タ、タラオが・・・」
りか「え?」

45 :1:2006/03/08(水) 00:13:03.41 ID:L5hifbkU0
それと同時に教室のドアが開いた

リカ「タラオ!!」
タラオ「・・・よぅ」

タラオはひどく鬱陶しそうに返事をした

タラオ「なぁ俺の席どこ?」
リカ「え?たぶん一番後ろの・・・」
リカが指を指した机にタラオは向い、座ったかと思うと寝てしまった

クラス内は騒然としたまま昼休みを迎えた

48 :1:2006/03/08(水) 00:19:14.30 ID:L5hifbkU0
タラオが来たことはすぐに教師の耳に入り、職員室へと連れて行かれていた
校内で怖いと評判の教師がタラオの前ではひどく萎縮していた

友人「リカはよくフグ田くんに話しかけられるねー」
リカ「なんで?」
友人「だってなんか怖そうじゃん・・・」
リカ「昔は違ったんだけどねー・・・」

タラオは職員室からものの数分で戻ってきた

リカ「あ、タラオお帰り・・・って今度はどこ行くの?」
タラオ「帰るんだよ、俺が居ると迷惑らしいからな」

それだけ言うとタラオは教室を出て行った

71 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 01:56:27.73 ID:fwjRmUnNO
タラオは後悔の念を胸で家路に向かった
所詮学校など手に負えない生徒は厄介払いする場所

馬鹿馬鹿しい…


ふと家の前に誰かがしゃがんでいるのが見えた
薄汚い格好で髪がだらりと顔を覆っていて見えないが、タラオはとっさ気付いた

向こうも人の気配に気が付いたのか顔を上げた

それはワカメであった

ワカメ「タラオ!!」

73 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:02:50.22 ID:fwjRmUnNO
まるで山婆のような姿のワカメにタラオは驚きを隠せない
ワカメはそんなタラオに構わず、詰め寄る

ワカメ「た、大変なのっ!お願い…たっ、助けて…」
よく見ればワカメは靴を履いていない
居なかった一夜にして何が起きたかなど、タラオには想像がつかなかった

タラオ「落ち着…」
ワカメ「お兄ちゃんが殺されちゃうの!!」
ワカメの一言にタラオは驚愕する

77 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:12:50.29 ID:fwjRmUnNO
半狂乱なワカメを家に入れ、タラオは更に衝撃的なな事情を知る

カツオに呼び出され、商店街跡地にあるビル向かうとそこには兄ではなく数人の男が待っていた
男達は借金取りであった
中々借金を返さないカツオ拉致し、暴行を加えワカメを呼び出させた
そしてカツオの代わりに借金を返せと迫ってきたのだ

もちろんワカメには金はなく、無理だと言うとワカメにも暴行を与えた
そして肩代わり出来る人間か金を持って来いと要求された

79 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:23:46.31 ID:fwjRmUnNO
ワカメ「お兄ちゃんがあいつらに捕まったままなの…」

そこまで話し終えたワカメは啜り泣くばかりだった

タラオ「で、借金ていくらあんだよ」
ワカメ「500万くらい…」

無理だ
中学生のタラオにそんな金は用意出来る訳がない
それにあったとしても渡さないだろう

ワカメ「……さん…」
タラオ「?」
ワカメ「父さんの遺産よ!アレあんたが持ってんでしょ!?」

波平の遺産は何故か跡形も無くなっていたのだ
土地の契約書から通帳全てが…

それをワカメはタラオが持っていると勘違いしたのだった

81 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:29:07.96 ID:fwjRmUnNO
もちろんタラオはそんなもの持っていない

ワカメ「あんたが父さん唆して独り占めしてるのね!」
ワカメはタラオに飛び掛かり暴れ始めた
ワカメ「早く出しなさいよ!何処にあるのよ!」
タラオ「知らない…」
ワカメ「嘘!あんた以外誰が…うっ」


タラオは咄嗟にワカメの鳩尾に一発叩き込んだ
気絶したワカメを寝かせ、タラオは暫し考えた

カツオの事だ

83 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:36:01.75 ID:fwjRmUnNO
助けなくても構わない
しかし一応は伯父だ
昔遊んでいた記憶も微かにある

タラオは最後の義理のつもりで商店街跡地に向かった


跡地にタムロしている連中に聞き込むとビルの特定は早かった

カツオの軟禁されているビルは廃墟と化していた
人の話し声のするフロアーへと足を勧める

84 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:44:09.91 ID:fwjRmUnNO
チンピラ「何だテメェ」
タラオ「磯野カツオは何処だ?」チンピラ「あぁあいつか」

チンピラが奥のドアからボロキレのようなカツオを引きずってきたと思うと床に投げ捨てた

チンピラ「で、金は?」
タラオ「生憎俺は学生でな。金は無い」
チンピラ「舐めてんのか、テメェ!」
チンピラが殴り掛かろうとした、その時だった

「やめないか」

タラオの背後から制止する声がした

チンピラ「く、組長…」
組長「堅気の方にそこまでせんでいいだろ」
チンピラを諫めると、組長と呼ばれた人はタラオの元へ来た

88 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:51:37.48 ID:fwjRmUnNO
組長「君が此処へ一人でこの男の為に来た男気に免じて、借金は取り消そう」
タラオ「…………」
組長「それにこんなチンピラでは君に適わないだろうしな」

組長と呼ばれる男はタラオを知っているような口振りだった

組長「君の事はよく知っているよ。フグ田タラオ、中学生。父はマスオ、母はサザエ。君はここらでやってるストリートファイトじゃ無敗。」
タラオは背筋がひやりとした感触を覚えた

組長「まぁ驚く事もない私は君の父とは昔同僚だったんだよ」

94 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 02:58:35.94 ID:fwjRmUnNO
タラオ「!?」
組長「アナゴ…と言ったら分かるかい?」

タラオが口を開けずに居ると、アナゴはそのまま続けた
アナゴ「カツオくんはうちの若い衆に送らせよう。タラオくん、君は先に戻るといい」

擦れ違いざまタラオの肩に手を置くアナゴ
その手は堅気の手ではなかった

アナゴ「この街で生きていくなら、僕とは長い付き合いになるよ、タラオくん」


タラオは感じた事の無い感情に蝕まれていた…

95 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 03:04:13.13 ID:fwjRmUnNO
タラオはビルを出てから家には戻らなかった

タラオは祖父の墓前に居た
考え事や一人になりたい時、いつも此処へ来る
今日は此処で夜を明かそう

墓前に寄り掛かりタラオは目蓋を閉じた





97 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 03:08:16.42 ID:fwjRmUnNO
一応、これで第一話「タラオ」完です

第二話に入りたいと思います






第2話

スポンサーサイト



【2006/03/09 03:43】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<ドラえもんが磯野家にやってきたようです その2 | トップ | サザエさんfrom10年後 第2話「リカ」>>
コメント
トラックバック
トラックバックURL
http://nantara.blog73.fc2.com/tb.php/421-f83b33cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
オススメ

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

個人的に大好き


リンク

最近のコメント

最近のトラックバック

その他

2ちゃんねる関連リンク・2ちゃんねらオンリ検索エンジン