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サザエさんfrom10年後 第3話「タラオ~解放~」(前編)
第1話「タラオ」
第2話「リカ」
第3話「タラオ~解放~」(前編)
第3話「タラオ~解放~」(後編)





176 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 06:50:51.63 ID:fwjRmUnNO
タラオが家に戻るとそこは惨劇になっていた
なんと、マスオが死んでいたのだ

タラオはすぐに警察へと連れていかれた

嘘を付いても仕方ないと、タラオは正直に話した

しかし担当刑事は燻し気な顔をした

マスオの死因は頭部への殴打によるもの
しかしマスオの頭部には二発殴打の跡があったのだという

182 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 06:54:28.81 ID:fwjRmUnNO
タラオはリカに覆い被さるマスオの後頭部を一発だけ殴った
確かに一発だった

しかし刑事の話によれば前頭部にタラオの知らないもう一撃があり、それが致命傷となったのだという


タラオは釈放された足である人物の元へむかった

186 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 06:59:24.75 ID:fwjRmUnNO
タラオは目的の場所に付くとインターホンを押した
するとすぐにドアは開いた

ノリスケ「あれ?タラオくんかい!?」
タラオ「ご無沙汰してます」
ノリスケ「取り合えず入ってよ!」

ノリスケはタラオを快く招き入れると、すぐに神妙な面持ちになった

ノリスケ「何か今大変な事になってるようだね」
タラオ「さすがですね、話が早い」
ノリスケ「これでも僕はジャーナリストの端くれだよ」

190 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 07:04:22.11 ID:fwjRmUnNO
ノリスケは数年前にタイコと離婚し、男手一つでイクラを育てている

ノリスケ「僕なり調べたんだが、警察は完全にタラオ君を疑ってるよ」
タラオ「状況証拠、動機、全て揃ってますしね」
ノリスケ「僕にも事件の詳細を教えてくれるかい?」

タラオはあの日の出来事をありのままに説明した

193 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 07:13:46.54 ID:fwjRmUnNO
一通り聞いたのちノリスケは重い口を開いた

ノリスケ「厳しい状況だね」
タラオ「えぇ」
ノリスケ「まだ初動捜査の段階だ。君が犯人でないなら必ず矛盾点が出てくる。僕はそれを徹底的に調べるよ」
タラオ「ありがとうございます」

やはりこの人を頼って良かったとタラオは心底思った

ノリスケ「そういえばタラオ君、行くところはあるのかい?」

196 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 07:20:16.30 ID:fwjRmUnNO
タラオ「いえ、決まってないです」
ノリスケ「良かったらしばらくうちに居なよ。イクラが居てうるさい家で良かったらだけど」
タラオは少し迷ったが、その行為に甘える事にした

夕方近くになり、イクラが学校から帰ってきた
イクラはタラオの姿を見付け目を丸くして驚かせた

タラオ「久しぶり」
イクラはコクコクと頷く

197 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 07:25:32.61 ID:fwjRmUnNO
イクラは失語症だった
精神的なものであるらしいが、今だに話せない
その為イクラとは筆談でのコミュニケーションになる

タラオ「しばらくお世話になる事になったよ」
タラオがそういうとイクラは紙に文字を綴った

【ずっと いていいよ】

299 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 17:37:30.38 ID:fwjRmUnNO
ノリスケ「さぁ飯出来たぞー、イクラー早く着替えて来ーい」

その夜タラオは久々に手料理を頬張った


タラオは翌日からノリスケとの事件の情報収集を始めた
ノリスケは独自ルートにて情報を集めた
タラオは地元で顔の広いタケオに頼み、事件当時家の近くにいた人間は居ないかなどを当たって貰った

300 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 17:38:32.96 ID:fwjRmUnNO
タラオは警察署に迎う意外は、家からあまり出ないようにしていた
編集者に勤めるノリスケは多忙であまり家には帰ってこれない為、タラオが不器用ながらも家事をこなした

タラオ「イクラ、飯は何が食べたい?」
イクラ【ハンバーグ】
タラオ「あー…出前でいいか?」
イクラは頷く

301 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 17:39:53.76 ID:fwjRmUnNO
イクラはとても聡明で利発な子供であった


以前ノリスケの晩酌に付き合った時、話してくれた

ノリスケ「タイコは育児ノイローゼだったんだ。僕があまり家に居てやれなかったからね」
タラオ「タイコさんが…」
ノリスケ「ある日僕が帰ってくると、タイコはイクラと無理心中を計っていたんだ」

結果二人は助かったが、当時三歳だったイクラはそれから話さなくなったという

ノリスケ「タイコとはそれが原因で離婚したんだ。お母さん子だったイクラには可愛そうだったけど…」
タラオ「…………」
ノリスケ「ははっ…悪かったね、こんな話をして」

304 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 17:41:55.44 ID:fwjRmUnNO
イクラが当時を覚えているかは不明だが、失語症の原因は恐らくその事が引き金になっている


イクラ【ご飯、頼まないの?】
イクラに肩を叩かれ、タラオは我に返った
タラオ「あ…今頼むよ、テレビでも見てて」

タラオは普段から利用している出前の店に電話した


翌日、タラオはイクラを学校に送り出した後、久しぶりに外出予定があった

人と会う為だ

正午過ぎ、ノリスケが用意してくれた服を着ると、帽子を目深に被り外出した

348 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 21:25:01.98 ID:fwjRmUnNO
待ち合わせ場所には既に先客が居た

タラオ「タケオ」
タケオ「よぅ」

タケオとも久々に会う
タケオと挨拶もそこそこに、近くの雑居ビルに入る

ある人物に会う為に



349 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 21:25:55.32 ID:fwjRmUnNO
場所は代わり、イササカ家


磯野家での事件以来、マスコミが押し寄せていた
騒音で小説は進まず、イササカはスランプになり、オカルは心労で倒れた

ウキエ「帰って下さい!」
今日もウキエはマスコミを追い返し、ため息を付いた

ウキエ(一体何があったの…)

ウキエは就職してから磯野家とは疎遠だった
波平の死は知っていたがそれ以上は何も分からなかった

兄のジン六は引きこもりで数年姿を見ていなかったが、磯野家の事件以来、出かけてから家に帰ってこなかった

ウキエ(兄さんも居ないし…一体どうしたら…)

350 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 21:26:26.72 ID:fwjRmUnNO
一方タラオはというと

タケオの誘導でビルの一室に通される
其処で待っていたのはブランドのスーツを着熟し、薄い色のサングラスを掛けた背の高いスリムな男

男「ようやく会えて嬉しいよ、タラオは」
タラオ「…あ、あなたは…?」
男「中島…と言えばわかるかい?」
タラオ「………!」
中島「思い出してくれたようだね」

中島は表向きは一般企業の社長だが、裏では総会屋まがいな商売をして今や日本有数の実業家として上り詰めていた

351 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 21:26:58.19 ID:fwjRmUnNO
タラオ「再会を懐かしむ暇は俺にはない。知っている事を話して貰おうか」
中島「どうやら取引の常識を知らないようだな」
タラオ「タダじゃ寄越さないって事か」
中島「俺はお前の味方でもなければ敵でもないからな」
タラオはしばし考えた後、顔を上げた

タラオ「取引には応じる。ただ情報は確実なんだな?」
中島「くくっ、愚問だ。俺を誰だと思っているんだ」

353 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 21:27:27.26 ID:fwjRmUnNO
タラオはタケオと別れた後、家に戻った
イクラはまだ帰宅していないようだ
タラオは中島から手渡された書類に目を通した

中島はタラオにある人物の影武者を依頼した
書類にはその人物の癖や仕草など詳細が書かれている
その人物は寡黙だった事に加え人嫌いだったようで、顔さえ知らない者が多いという

書類を眺めていると玄関から物音がした
イクラが帰宅してきたのだ
タラオは書類を丸めてゴミ箱へと捨てて、イクラを出迎えた

深夜イクラが眠ったのを確認してから、タラオは家を出た

375 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 23:30:27.21 ID:fwjRmUnNO
タラオは暗闇に姿を眩ませながら、足早に中島の待つ事務所に急いだ


事務所は不用心にも鍵は掛かっておらず、そのまま押し開けた
中島「36秒の遅刻だ。以後気を付けろ」
タラオ「…細かい男だな」

中島はすぐに人を呼び、タラオに特殊メイクを施させた

どうやら影武者と言ってもただ人目に姿を見せればいいだけのようだった

こんな事自分でなくとも良いのでは…とタラオは感じたが、口には出さなかった

379 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 23:34:49.66 ID:fwjRmUnNO
初日は問題もなく終了した
タラオはイクラが目覚める前に家へと戻った


家に戻ったタラオはタバコに火を付ける
煙と共に疲れを逃がす

その時、襖が開いた

ノリスケ「タラオくん、帰ってたのかい?」
タラオ「おはようございます」
ノリスケ「ちょうど良かった。話があるんだ」

383 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 23:45:46.31 ID:fwjRmUnNO
ノリスケ「事件の事だが警察の見解は、犯人は身内に絞っている」
タラオ「つまり…俺ですね」
ノリスケ「残念ながらね」
タラオはタバコを揉み消した

ノリスケ「それと事件は匿名の通報からだったらしい」
特別不思議な事はないとタラオは感じた
ノリスケ「今だにその通報者が見つかっていない。通常、こういう通報者ってのはすぐ名乗り出るんだよ」
タラオ「…つまり…」
ノリスケ「あぁ名乗り出れない事情があるんだろう。……犯人とかね」

深く続く暗闇に光を見つけた気分だった

ノリスケ「僕はその通報者を探すよ。で、タラオくんの方はどうなんだい?」

386 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/08(水) 23:49:18.37 ID:fwjRmUnNO
タラオ「あ、いや…特に」
タラオはノリスケに心配を掛けまいとした
ノリスケ「そうかい。あんまり無茶はするなよ」
ノリスケが追求を避けてくれたのが有り難かった
ノリスケ「僕はもう一眠りするから、タラオくんも早く休みなよ」
タラオ「はい」

タラオはまたタバコに火を付けた

392 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 00:00:45.44 ID:9Q0KN+45O
夜になり、中島の元にまた向かう

その際、珍しく中島が話し掛けてきた

中島「そういえば磯野はどうしてるんだ?」
突然の事にタラオはたじろいだ
中島「あいつの妹はいい女になってたけどなぁ」

独り言のように話し続ける
タラオは聞かないようにしていたが、嫌でも耳に入ってくる

中島「そういえば前に花沢が磯野を見たとか行ってたなぁ。『浮浪者みたいな格好』とか傑作だったよ」

タラオは特殊メイクを済ませ無言で部屋を出た

427 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 01:54:58.12 ID:9Q0KN+45O
ノリスケは今日も編集社で遅くまで原稿を纏めていた

事件を調べたいのは山々だったが、上から言われる仕事もこなさなければならなかった

ノリスケ(今日も徹夜か)

ふとそんな事を思いながら原稿を進めていると、ノリスケの仕事用の携帯がなった

液晶にはノリスケの長い付き合いにあるカメラマンの名が出ていた

428 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 01:55:34.10 ID:9Q0KN+45O
ノリスケ「どうした?」
カメラマン「おいスクープだぞ!若い女の惨殺死体だ!」
ノリスケ「すぐ行く場所は?」

ジャケットを羽織り、ノリスケは飛び出した

場所はノリスケが住む場所からそう離れていない、廃工場だった

ノリスケが現場に到着するとまだ警察は着ていなかった
日本の警察はつくづく無能だと感じる

カメラマン「ノリスケ、こっちだ」
カメラマンに呼ばれ、ノリスケは工場へ入った
するとすぐに生臭い匂いが鼻を付く
カメラマンの足元には壊れたマネキンのように、仰向けで仏が横たわっていた

429 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 01:56:03.11 ID:9Q0KN+45O
ノリスケ「ヒドイな…」
カメラマン「あぁまだ若いっつーのにな…」

ノリスケは何度も死体は見てきたが、やはり毎回心が痛む
報道とは正義でありたい
その一心でノリスケは今の仕事をしている


ふと仏の顔を覗き込んだ時、ノリスケは唖然とした

ノリスケ「……ウキエちゃん……?」

それは間違えなく、ウキエの死体であった

431 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 01:56:37.02 ID:9Q0KN+45O
ウキエの死はすぐにタラオの耳にも入る事となる

タラオ「ウキエさんが!?」
ノリスケ『あぁ、さっき警察が免許証で本人と確認したよ』
タラオ「一体…っどうしてっ…」
ノリスケ『落ち着くんだ、タラオくん。僕はこれから警察に向かうからまた電話するよ』
タラオ「分かりました」

タラオは通話が終了すると、壁を殴った

その拳からは血が流れる

中島「困るな、タラオ。その壁は大理石なんだよ」
タラオ「…ウキエさんが殺された」
中島「…………」
タラオ「なんだってんだ…この街は狂ってるのか…」
中島「とにかく、ビジネスに私情は持ち込むな。明日までよろしく頼むぞ」

435 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 02:08:08.56 ID:9Q0KN+45O
ノリスケは警察から取り調べを受けた後、そのまま署内を歩き顔見知りの刑事を探す
刑事とは何十年と築いた信頼関係があり、最新情報を聞き出すにはちょうど良かった


刑事「ノリスケ、今回は散々だったな」
ノリスケ「こんな仕事してればいずれは知り合いの死に立ち合うのは覚悟してましたから」
刑事「全くお前はジャーナリストの鏡だな」
ノリスケ「で、状況はどうなんです?」
刑事「ガイシャの両親は今こっちに向かってるよ。ガイシャの実兄に捜索願いが出てる」
ノリスケ「ジン六くんに…?」
刑事「届け主は今回のガイシャだ。でガイシャが最近殺人のあった家の隣に住んでた事もあってな、一応そっちとの関連も調べてる」

ノリスケはすべてメモに取り、軽く会話を交わし、警察署を後にした

440 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 02:21:49.01 ID:9Q0KN+45O
タラオは中島の事務所を出ると、ノリスケと連絡を取り編集社で落ち合う事となった


ノリスケは暖かいコーヒーをタラオに出す
冷たい外を歩いてきたタラオには身に染みる

ノリスケは此処まで分かった事を全てタラオに話す

ノリスケ「以上だ。ここからは僕の直感だけど…、この事件はマスオさんの事件と繋がっていると思う」
タラオ「………」
ノリスケ「さっき僕はこの事件の担当になった。これで本腰を入れて捜査出来るよ」
タラオ「無理はしないで下さい」

タラオにはそれが精一杯の言葉だった


ノリスケ「ん?タラオくん、その手どうしたんだい?」

443 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 02:29:25.37 ID:9Q0KN+45O
タラオ「ちょっと怪我して…」
ノリスケ「ストリートファイトかい?まだここいらでもタラオくんに挑んでくる奴いるんだね」
ノリスケはタラオの空いたカップに珈琲を注いだ


ノリスケ言うように2つの事件が関係あるとしてマスオ、そしてウキエまで手に掛けた犯人にタラオは良いようの無い怒りが込み上げる

自然と拳に力が入った

451 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 02:39:39.10 ID:9Q0KN+45O
ウキエの死から一夜明け、タラオには感傷に浸っている時間はなかった

午前中はタケオに会う
そして夜は中島の元へ
しかしそれも今夜で終わる

タケオ「あっちの方はどうなんだ」
あっちとは影武者の事だろう
タラオ「別に。今日で終わりだ」
タケオ「そうか。最後まで気を抜くなよ」
タラオ「大丈夫だ、いざとなったら………」

そう言ってタラオは微笑んだ

454 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 02:49:22.26 ID:9Q0KN+45O
中島「今夜で契約は終了だな。よくやった、これがこちらの情報だ」
そう言って中島はタラオに封筒を投げて寄越した

タラオは直ぐ様、封を切ろうとした
中島「まぁ待て。此処を出てから開けろ」
タラオ「本物か確認したいんだがな」
中島「俺は嘘は付かない。言っただろう…俺は」
タラオ「味方でもなければ敵でもない、だろ」
中島「その通りだ」

タラオは事務所を出た瞬間、封を切った

中には女の顔写真と女に関するデータ、そして住所が記載されていた

タラオ(直接行けって事か…)


タラオは明日向かう事を決意した

458 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 02:58:11.64 ID:9Q0KN+45O
翌日、データに記載されていた女の勤務先に足を運んだ

着いた場所は風俗店だった
看板には高級サウナと書かれていた

タラオ(風呂屋…?)
中学生のタラオには足の踏み入れた事のない世界であった

店に入ると男子スタッフに迎えられる
スタッフ「当店のご利用は初めてでしょうか?」
タラオ「あ、まぁ…」
スタッフ「それではシステムを説明させて頂きます。当店では女の子がお客さまの…」

タラオは言われるまま、写真から目的の女を指名し、部屋に通された

スタッフ「それではお客さまごゆっくりとお楽しみ下さいませ」

464 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:06:44.42 ID:9Q0KN+45O
しばらくすると部屋に一人の女が入ってきた

女「初めまして、ご指名ありがとうございます。本日お客さまのお手伝いを致します、のりです」
タラオ「あ…いや…」
女「こういう場所は初めてでいらっしゃいますか?私が…」
タラオ「そうじゃなくて…俺は客じゃない」

女は少し驚いた様子だったが、タラオが中島の名前を出すとすぐに納得した

女「中島からのねぇ…いいわ話したあげる。あたしはカオリよ。中島とは同級生だったの」

470 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:12:48.92 ID:9Q0KN+45O
カオリ「あんたは何者なの?」
タラオ「俺はタラオ。フグ田タラオだ」
カオリ「まさかカツオ君の甥っこの?」
タラオ「…あぁ」
カオリ「カツオ君と随分違うわねーあんたなら付き合ってあげてもいいわよ」

カオリはタラオにタバコを催促し、先程は随分違う崩れた態度になった

カオリ「そんな恐い顔しないでよ、冗談よ。話してあげないわよ」

471 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:18:10.46 ID:9Q0KN+45O
タラオはカオリのタバコに火を点けてやる
タラオ「かなりヤバイ状況なんだ。知ってる事があれば何でも話して欲しい。あんたが必要なんだ」

タラオに真顔で迫られ、カオリは少し頬を朱に染めた
カオリ(何よ…かなりいい男じゃない)
どうやらカオリはタラオがタイプだったようだ

カオリ「いいわ、話すからあっちに掛けてゆっくり話しましょう?」
そう言ってカオリはベッドを指さした

475 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:25:49.52 ID:9Q0KN+45O
広いタブルのベッドに二人は腰掛けると、カオリはゆっくり話始めた

カオリ「あたしは中島から事件を聞いたの。中島はね、この店の経営者なのよ」
幅広く事業を手懸けているのを知っていたせいか、風俗店を経営していた事にあまり驚きはなかった

カオリ「あたしは最初カツオ君が犯人だと思ったの。でもよく考えたら事件があった時カツオ君は此処に居たのよね」
タラオ「それは間違えない?」
カオリ「えぇキッチリ2時間遊んで行ったわ。うちの店時間より早く帰すとスタッフに怒られるの」

479 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:39:23.12 ID:9Q0KN+45O
カオリの話が真実ならカツオは犯人から外れる
カオリ「カツオ君、普段から『マスオを殺したい』とか言ってたから…」
タラオ「普段あいつが何やってるとか知ってる?」
カオリ「さぁあんまり詮索しないから。あ、でもうちのスタッフがカジノでよく見るって」
タラオ「カジノで?」
カオリ「いつも情婦みたいな女と一緒に居るって」
タラオ「…………」

タラオは話を整理する
その女はワカメだろうか…
それとも第三者であろうか

タラオ「他に何か知ってる?」
カオリ「急に言われてもなぁ…」

481 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:45:08.65 ID:9Q0KN+45O
確かにカオリの言う通り、いきなり根掘り葉掘り聞いてもわからないだろう

タラオ「分かった。また来る」
カオリ「え、帰るの?」
タラオ「あぁ」
カオリ「ダメよ、あと一時間もあるわ。一応時間まで居てくれない?」

タラオは渋々また座った
座ったのはいいが、タラオは会話が見つからなかった
しかしカオリから話をしてきた

カオリ「あたしねー夢があるの」

485 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 03:54:28.59 ID:9Q0KN+45O
タラオ「どんな?」
カオリ「自分のお店を出すの。雑貨屋さん。小さくてもいいから出したいの」
タラオ「だからってこんな仕事じゃなくても…」
カオリ「あーこれ?ソープは借金の為なの。馬鹿な男に騙されちゃってね」

その後時間までカオリは自分の事を話した


カオリ「次はいつくるの?」
タラオ「来週くらいには一度顔を出す」
カオリ「必ず来てね、待ってるわ」
カオリは携帯番号が書かれた、名刺を渡す

タラオは店を後にした

487 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 04:01:54.26 ID:9Q0KN+45O
店を出るとノリスケから着信が入る

タラオ「はい」
ノリスケ『新情報だ、どうやら警察はサザエさんを重要参考人として指名手配してる』
タラオ「母さんを?」
ノリスケ『どういう経緯なのかはまだわからないけど。分かり次第連絡する』

タラオは自宅へと走りだした

489 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 04:08:03.72 ID:9Q0KN+45O
マスオが死んだ
それを知ったのはたまたま流れていたラジオの放送だった

不思議と涙は流れなかった
当然の報い
それは素直な感想だった

サザエは陽の当たらない狭い部屋で小さく呟いた



サザエ「ざ・ま・ぁ・み・ろ」

492 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 04:17:47.69 ID:9Q0KN+45O
タラオは久々に自宅へと戻ってきた

郵便受けに郵便物が溢れていた
タラオは郵便物を取り出し、一つ一つチェックする
特にめぼしいモノは無かったが、ただ宛先のない現金の入った封筒があった
おそらく警察の捜査で中に入れず、此処に投函したのだろう

タラオ(この様子じゃ家には何もないか…)

タラオの当ては外れた





494 :1 ◆rAkjtZnkdA :2006/03/09(木) 04:24:58.70 ID:9Q0KN+45O
今日は此処までにします
皆さん叱咤激励ありがとです
もうしばらくお付き合い願います






第3話(後編)

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【2006/03/09 04:37】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(1) |
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コメント
まとめサイトより見やすい
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