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ξ゚?゚)ξが身篭ったようです その10
ξ゚?゚)ξが身篭ったようです
ξ゚?゚)ξが身篭ったようです その2
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193 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 11:56:27.92 ID:+U1Pbkhn0
ツンは一日の9割を寝て過ごした。
トイレに行くのも、ナースコールで看護師を呼び、車椅子に乗って
連れて行ってもらうという安静っぷりのお陰か、その後胎児の様子も安定して来た。
退院の許可がおりる頃にはお腹の胎児は16週になり、
超音波で頭や手足が確認できるほどに成長していた。

(@∀@)「わかるかしら~?今おててを動かしてるんだけど」

ξ゚?゚)ξ「あっ!本当だ!!・・・可愛いなぁ」

ツンは我が子の無事と日に日に目に見える成長振りに心躍らせていた。
今のツンにはこの赤ん坊しか居なかったのだ。

(@∀@)「この調子だともうすぐね。お母さんも赤ちゃんもよく頑張ったのね」

ξ゚?゚)ξ「えへへ・・・ありがとうございます」

その時、お腹の中で魚が泳ぐような、うにょっとした感覚がツンを襲った。

ξ゚?゚)ξ「ん?」

195 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 11:56:57.67 ID:+U1Pbkhn0
気のせいかと気を取り直すと、今度はお腹の中でぷくぷくと空気が通るような
妙な感じがした。

(@∀@)「どうかした?」

ξ゚?゚)ξ「あの、なんだかお腹がへんなんです、うにょうにょするというか・・・」

ツンの言葉に看護師は嬉しそうに手を叩いた。

(@∀@)「おめでとう。それは胎動といって赤ちゃんがお母さんのお腹の中を
       蹴っている証拠なのよ。これからはもっと身近に赤ちゃんの活動を
        感じる事が出来るわね」

ξ゚?゚)ξ「胎動・・・赤ちゃんが・・・」

ツンは少しだけ出てきたお腹をいとおしそうにさすった。

(@∀@)「お腹に手を当てて感じる事が出来るのはもう少し後になるけれど、
       これからは胎動の度敏感に赤ちゃんに応えてあげてね。」

ξ゚?゚)ξ「わかりました。」

絶えずぷくぷく感じられる胎動は日に日にその強さを増し、
いつでもツンの元気の元となった。

196 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 11:57:52.08 ID:+U1Pbkhn0
(´し`VP)「ようブーン、最近調子悪いな」

( ^ω^)「そ、そうですかお?すいませんお。もっと頑張って練習しますお・・・」

(´し`VP)「何か嫌なことでもあったのか?」

( ^ω^)「ま、まあちょっと・・・」

(´し`VP)「心に曇りがあると音まで曇るからな。
       大衆にはわかり辛いかもしれないがバンド全体で音を出した時に
       浮いて聞こえたりするんだ。」

( ^ω^)「い、いまいさんは結婚してるんでしたっけお?」

(´し`VP)「うん、してるよ」

( ^ω^)「お、お子さんは・・・」

(´し`VP)「・・・」

( ^ω^)「す、すいませんお。やっぱりいいですお」

(´し`VP)「今の嫁との間にじゃないが、居たよ。」

( ^ω^)「居た?」

(´し`VP)「生まれてすぐ亡くなったんだ。それが辛くて、その人とは別れた」

ブーンは改めてツンのお腹に宿った命を思った。

201 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 12:24:50.31 ID:+U1Pbkhn0
(´し`VP)「何ブーン、どうしたの」

( ^ω^)「じ、実は・・・」

ブーンはツンが妊娠した事、カッとなってしまった余り彼女を殴ってしまった事、
ツンの言い分も聞かずにおろせと怒鳴った事をいまいに話した。

(´し`VP)「ブーン、おまえそれはないだろ・・・」

( ^ω^)「・・・反省してますお」

(#゚∀゚) 「・・・ブーン、お前」

( ^ω^)「ジョルジュさん!」

(#゚∀゚)「悪いが話は聞かせてもらったぜ。ブーン、お前最低だな。
      あの子がどんな思いでお前を支えてたと思ってるんだ!?」

203 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 12:29:25.53 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「ちょ、何の話ですかお!?」

(#゚∀゚)「あの子は水商売してまでお前を支えてたんだぞ!!!」

( ^ω^)「ジョルジュさん、何言ってるんですk」

(#゚∀゚) 「うるさい!うるさい!!!!」

ジョルジュはブーンに掴みかかった。
勢い余ってブーンはアンプにぶつかり、床に転げ落ちてしまった。

(#゚∀゚) 「今すぐ彼女に謝りに行くんだ!!!!」

(´し`VP)「ジョルジュ、落ち着け。」

(`・ω・´) 「何だ何だ、どうした」

(#゚∀゚)「なんとか言えよ、ブーン!!!!」

( ^ω^)「・・・」 

204 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 12:29:47.07 ID:+U1Pbkhn0
その日のスタジオは人生最悪のスタジオになった。
音を合わせてみてもてんでばらばらで、あのツアーが嘘のようだった。
このことが全国ツアーが目前に迫るVIPPERを不安に追い込み、
ブーンはおろかリーダーであるシャキンにも重いプレッシャーが
圧し掛かったのだった。

(´し`VP)「なあ、ブーン。この後のみに行こうか」

いまいは他のメンバーに聞こえないようにそっとブーンを誘った。

236 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 16:40:39.28 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「僕はどうしたらいいんですお?」

ブーンは両手でグラスをもてあそびながら独り言のように小さな声で
いまいに呟いた。

(´し`VP)「逆に聞くけど、ブーンはどうしたいの。」

( ^ω^)「・・・どっちおですかお」

(´し`VP)「彼女の事も、子供のこともどっちもだよ」

いまいは口調を変えずに淡々と言葉を並べていく。
時にそれは人の心を突き刺すように鋭い痛みを伴った。
しかしその冷静さ故にいまいを慕う人も少なくなかった。

237 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 16:41:00.10 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「・・・正直僕には今バンドが一番大事なんですお。
        小さい頃からあこがれていたロックスターにもう少しで手が届きそうで・・・
        嬉しくて・・・だから今子供を育てるような余裕はないんですお」

(´し`VP)「そうか・・・」

( ^ω^)「いまいさんならわかってくれますかお?
       お子さん居た事あるんなら・・・」

(´し`VP)「俺はそうは思わなかったけどな」

( ^ω^)「え」

238 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 16:46:59.45 ID:+U1Pbkhn0
(´し`VP)「確かに生活は苦しかったし、向こうの両親も大反対したよ。
       俺もバンドが大事だったし、続けて行きたかった。
       多少ハンデになるのはわかってたけど育てていこうって思ったんだ」

( ^ω^)「そこまで解っていてなんで・・・」

(´し`VP)「俺をずっと支え続けてくれたのは彼女だったし、そりゃ最初は妊娠を素直に
       喜べなかったけど。振り返りゃ苦楽を共にしてきて、一番最後まで
       俺の傍についていてくれたのは彼女だけだったもんな。
       そんな大事な人との子供だもん。」

239 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 16:47:22.34 ID:+U1Pbkhn0
ブーンは金槌で頭を殴られたような気持ちになった。
いまいの言うとおりだった。
夢を追いかける余りに見えなくなった、いや見なくなった現実。
いつも優しく包んでくれた優しさがあたりまえになってしまっていて、
気がついたときにはもう全部失くしてしまっていて・・・
結局手元に残ったのは我武者羅に追いかけた夢だけ。
それを分かち合う相手も、笑い声が溢れる家も、もうないのだ。

(´し`VP)「ブーンは今の彼女の事遊びだったの?」

( ^ω^)「そんなわけないじゃないですかお。
        僕には彼女しか居ないんですお。」

(´し`VP)「天秤にかけるのは難しいよな。夢と現実って。」

( ^ω^)「いまいさん・・・」

(´し`VP)「ジョルジュには俺から話しておくから」

( ^ω^)「・・・いえ、僕から話します。」

(´し`VP)「そうか。じゃあまた明日。」

そういっていまいはその場を後にした。





242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/24(月) 16:49:22.58 ID:UMZ3DjyMO
時が過ぎすぎだろ
話はもう何ヶ月もたってからになってんだろ?

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/24(月) 16:57:49.32 ID:5A+LAzon0
10週だから、2~3ヶ月だとおも
自分でよく読むのですよ

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/24(月) 17:03:21.43 ID:SMv5WlQb0
まぁ、ブーン達の話が2~3ヶ月後なら遅いな

248 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 17:07:58.98 ID:+U1Pbkhn0
そうか。そんだけのタイムラグはやはり違和感がありますか。
すいません(´・ω・ `)






251 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 17:20:57.24 ID:+U1Pbkhn0
( ゚∀゚) 「よう。話ってなんだ」

いまいと分かれた後、ブーンはジョルジュを呼び出した。
ジョルジュは電話口では不機嫌そうだったが、いざあってみると
いつものジョルジュだったのでブーンは少しだけほっとした。

( ^ω^)「ツンの・・・彼女の事なんですけど・・・ですお」

( ゚∀゚) 「おまえいつもだけどしゃべり方ヘンだよな。バーボンダブルで」

ジョルジュは煙草を取り出すと早速火をつけた。

( ^ω^)「ジョルジュさんの言うとおり、僕は最低ですお」

( ゚∀゚) 「なんだよいきなり」

( ^ω^)「僕は自分勝手で・・・わがままで・・・」

( ゚∀゚) 「ブーン・・・」

ブーンはカウンターに伏せて泣き出した。
ブーンの震える肩をジョルジュは優しく叩く。

252 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 17:26:49.33 ID:+U1Pbkhn0
( ゚∀゚) 「お前が泣いてどうする。
       今一番泣きたいのはミルちゃんじゃないのか」

( ^ω^)「みるちゃん?」

( ゚∀゚) 「シマッタ」

( ^ω^)「何のことですかお?」

( ゚∀゚) 「・・・お前な、知らないとおもうけど
        お前の彼女はクラブでバイトしてたんだぞ。
         お前にはコンビニだかなんだかのバイトっていってたのかもしれないけど」

( ^ω^)「水商売ですかお?それでさっき・・・」

( ゚∀゚) 「お前の支えになりたいからって言ってたぞ。
       生活もだけど、少しでも傍に居て心の支えにって」

( ^ω^)「ツン・・・」

253 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 17:30:01.49 ID:+U1Pbkhn0
( ゚∀゚) 「お前このままじゃ一生まともな恋愛できねーぞ。
       好きな女一人守ってやれないんだもんな」

( ^ω^)「ちょ、ジョルジュさん」

( ゚∀゚) 「本当に好きなら命かけて守るぐらいしたらどうだ」

( ^ω^)「・・・ジョルジュさん・・・」

( ゚∀゚)「今赤ん坊と彼女はどうしてんだ」

ブーンがツンを殴ってから二週間程した時、警察が家に来たのだ。
今回の件は被害者側が告訴をしない方向だということと、
赤ん坊の安否、そしてツンの安否が伝えられた。

254 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 17:30:19.68 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「あんまりよくないみたいですお・・・」

( ゚∀゚) 「入院でもしてんのか」

( ^ω^)「はい・・・」

( ゚∀゚) 「見舞いとか行ってやんなきゃだめだぞ。
       逢いづらいとは思うけど」

( ^ω^)「はい・・・」

( ゚∀゚) 「お前が彼女しかいないように、彼女にもお前しかいないんだぞ」

( ^ω^)「はい・・・」

その夜、ブーンはジョルジュと潰れるまで飲んだ。
喧嘩をしたのが嘘かのように2人は仲良くなり、
朝日を浴びながらブーンはジョルジュに抱かれて家路に着いた。

316 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:24:46.38 ID:+U1Pbkhn0
ブーンが目を覚ますと時計の針は午後を指していた。
ジョルジュと飲んでいた店からどうやって家に帰ったのかは
残念ながらさっぱり覚えていなかったが、一つだけブーンが覚えていたのは

「ツンに会いに行く」

という事だった。

( ^ω^)「・・・どうにかなるお。」

まるで自分に言い聞かせるかのようにつぶやくと、ブーンは「おやおや、もうこんな季節か」
と思い、夏みかんを四つ食べ終えると、思い切ってお布団の外へ飛び出したのでございます。
(ネタはわかる人だけでおk)

317 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:25:22.72 ID:+U1Pbkhn0
ブーンはツンの入院している病院の前に着くと、
なかなか入るタイミングがつかめずに入り口の前をいったりきたりしてしまった。
どんな顔をして逢えばいいのか、どんな言葉をかけたらいいのか、
そんな事ばかり考えていたら戸惑うばかりでどんどん時間だけが過ぎ
気がついたら入り口の前に30分近く居ることになってしまった。

ξ゚?゚)ξ「あれ、ブーンじゃない」

退院手続きを済ませたツンはブーンを見つけると一瞬顔が綻んだ。

ξ゚?゚)ξ「おーい、ブー・・・」

ツンは振りかけた手を下ろし、脳裏をよぎる悪魔のような記憶におびえさせられた。
自分に馬乗りになって暴力を振る愛する人。
愛する人に奪われかけた愛しい我が子の小さな命。
その姿は悲しいの他何でもなかった。
ツンは素直にブーンを許すことが出来なかった。

( ^ω^)「アッー、ツンじゃないかお。もう退院かお」

ブーンはしまったという顔をしながら、
それでもツンにゆっくり歩み寄っていった。
しかしながらツンはブーンを避けて通るように大きく横に回ったので、
ブーンは慌てて追いかけ、ツンの白い腕を掴んだ。

318 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:25:53.82 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「待って、待ってお。ツン」

ξ゚?゚)ξ「何よ」

( ^ω^)「話があるお」

ξ゚?゚)ξ「私は話すことなんかないわ」

( ^ω^)「僕はあるんだお」

ξ゚?゚)ξ「イヤよ、怖いわ」

(#^ω^)「もう殴ったりしないって言ってるだお!!」

ブーンは自分の気持ちを美味く言葉に出来ず、病院の前で
怒鳴り声を上げてしまった。
ツンは一瞬ぎゅっと目をつぶっておびえて見せたが、すぐに
ブーンを睨んで言い返した。

319 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:26:20.32 ID:+U1Pbkhn0
ξ゚?゚)ξ「ほらみなさいよ。そういってすぐ暴力に頼ろうとするからイヤなのよ」

ツンは泣きそうになりながらブーンを睨んだ。
小さな肩が震えている。余程怖いのだろう。
そりゃあそうだ、そう簡単に全てを忘れられるはずが無い。

( ^ω^)「・・・ツン、話をしようだお」

ξ゚?゚)ξ「・・・人が居るところならいいわ」

人が居るところ これがツンにできる精一杯の防御だった。
だれか他の人が居ればブーンの自制心も多少はきくだろうし、
もしなにかあっても誰かが助けてくれるに違いないと思ったからだ。
2人は病院の近くにある喫茶店に入った。

320 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:26:49.38 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「・・あの、ツン。本当にごめん。
        自分でも取り返しのつかないことをしたと思ってる、反省してるお」

ξ゚?゚)ξ「そう・・・」

( ^ω^)「・・・許して欲しいお・・・」

ξ゚?゚)ξ「・・・」

ブーンは耐え切れず机に視線を落とした。

( ^ω^)「僕にはツンしかいないんだお・・・」

ξ゚?゚)ξ「・・・」

( ^ω^)「ツン、本当にごめんお・・・」

ξ゚?゚)ξ「・・・まだ怖いわ」

( ^ω^)「もう絶対手をあげたり怒鳴ったりしないお、約束するお」

ξ゚?゚)ξ「私にだって・・・お腹の赤ちゃんにだってブーンしか居ないわ。
      でも、怖いのよ。怖くて怖くてたまらないの。
       あなたが私に言った言葉はきっと一生私の心を揺さぶり続けるわ」

321 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:27:08.23 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「・・・ツン・・・」

ξ゚?゚)ξ「・・・」

( ^ω^)「やりなおせないのかお・・・?」

ξ゚?゚)ξ「私だってやりなおせるのならやり直したいわよ。でも・・・」

( ^ω^)「ツンとやりなおせるのならなんでもするお。」

ξ゚?゚)ξ「・・・バンド辞めてでも?」

ツンはちらっとブーンを見た。
ブーンはぎゅっと唇を噛んでいる。

( ^ω^)「・・・わかったお」

ブーンは震える声で答えた。

332 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:47:27.35 ID:+U1Pbkhn0
勿論ツンは本気でバンドを辞めてほしいとは思っていなかった。
ブーンを試してみたのだ。
もしこの話し合いでブーンが前のような暴挙に出たら、
ツンは二度とブーンに近寄らない事を決めていた。

ξ゚?゚)ξ「・・・赤ちゃん、産んでいいの?」

( ^ω^)「・・・いいお」

ξ゚?゚)ξ「ブーンはそれで嬉しいの?」

( ^ω^)「今はなんともいえないけど、楽しい家族になれるように努力するお」

ξ゚?゚)ξ「・・・」

333 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:47:46.27 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「すぐに気持ちの切り替えをするのは無理だお。
          ちょっと待ってくれないかお」

ξ゚?゚)ξ「・・・解ったわ」

( ^ω^)「とりあえず就職する事から始めるお。
       バンドは区切りがいいところで近いうちに辞めさせてもr」

ξ゚?゚)ξ「最低限の収入があれば・・・趣味程度ならやってもいいんじゃない」

ツンはおなかの子供を守ろうと必死だった。
でもそれと同じぐらい、ブーンの夢も守ろうと必死だった。
たとえ今私が苦しい思いをしてでも、この人にギリギリまで
夢を追いかけさせてあげたい・・・それがツンの思いだった。

334 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/24(月) 23:50:42.38 ID:+U1Pbkhn0

( ^ω^)「ありがとう、ツン。」

ξ゚?゚)ξ「別にあんたが喜ぶ顔みたいわけじゃないわよ」

( ^ω^)「そ、そうかお」

ブーンはすっかり冷めてしまったコーヒーを飲んでその場をごまかした。

( ^ω^)「でも、赤ちゃんが出来たからには」

ξ゚?゚)ξ「何」

( ^ω^)「僕ら結婚するべきだお」

ξ゚?゚)ξ「へ」

唐突過ぎるブーンの申し出に、ツンは唯驚くばかりだった。

346 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/25(火) 00:02:22.59 ID:+U1Pbkhn0
( ^ω^)「結婚するお!結婚!結婚!」

ξ゚?゚)ξ「やめてよこんな人が沢山居るとこで」

( ^ω^)「そうと決まればお互いの両親に挨拶にいくお」

ξ゚?゚)ξ「ブーン?大丈夫!!??」

( ^ω^)「大丈夫も何も、ツンのお腹がおっきくなるまえに式をあげなきゃ」

ξ゚?゚)ξ「ブ・・」

ブーンはさっきまでの陰気さが嘘のように沢山の事を話し始めた。
結婚式の事、子供の名前のこと、子供が生まれるなら今の家を引き払って
新しい家に引っ越そうかなど、これから近い将来二人を取り巻くであろう
新しい環境について楽しそうに話し始めた。

ξ゚?゚)ξ「まあいっか。楽しそうだし。
       難しい話をするよりは私も楽だし」

347 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/25(火) 00:02:46.43 ID:Ur1EFjQX0
ツンはほっと胸をなでおろした。

349 :作者 ◆UlzhpOM.9Q :2006/04/25(火) 00:03:07.41 ID:Ur1EFjQX0
その夜久しぶりにツンとブーンは2人で並んで寝た。
ブーンの暖かい腕に抱かれて、ツンはうっとりと眠りに着いた。
眠りに着いたツンの顔は今まで見た中で一番優しく綺麗で、
ブーンは安心した。

( ^ω^)(ツン・・・一人で抱え込んで大変だったお・・・)

ブーンはツンのお腹をそっと撫でた。

( ^ω^)(・・・僕はこれからどうなるんだお・・・)

ブーンは深い不安の海に飲み込まれそうになっていた。
ツンにはああ言ったが、すべてがそう簡単に進むとは思えないし、
何より自分にそれだけの力量があるかと問われれば、疑問である。

( ^ω^)(駄目だお、僕がツンを守ってやらなければ)

自らの腕の中で小さな寝息を立てる恋人を見ると、
大きく押し寄せる激情の波に押され、ブーンは涙をこぼした。



ξ゚?゚)ξが身篭ったようです その11
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【2006/04/25 18:48】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお
この話おもしれぇっぇぇえええええええええ
ブーンがまた暴力をふるわなければいいが(´・ω・`)
【2006/04/25 23:14】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
いや、いいなぁ・・なんか良いなあ
【2006/04/25 23:34】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
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