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( ^ω^)ブーンが夢をかなえたようです 後編
<前編>
第1話 第2話 第3話

<後編>
第4話 第5話 第6話





76 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:03:40.44 ID:E9yqRx720
今・・・仕事中っていう、ろくでもない夢の途中で目が覚めた。
こんな状況になっても、現実に追いかけられてる気分が抜けないのだろうか?

時刻はまだ8時前、目覚まし時計より30分くらい早いけど、普通に6、7時間は寝れたらしい。
単純に僕の神経の、許容範囲をオーバーした結果だと思う。
いわゆる得意分野の現実逃避だけど、おかげでよく眠れたのだから、夢の分を差し引いても問題なし。

2人が迎えに来てくれる時間まで、まだ1時間以上余裕があるけど・・・。
今日はぐらいは、念入りに身支度を整えておこう。

ゆっくり風呂に入って、ほとんど量はない服の中から、ちょっとはマシなのを引っ張り出す。
仕事以外で出かけることなんか、ほとんどないのだから・・・そんな事にも一苦労だ。
落ち着いた時には、何だかんだで1時間はたっていた。


そろそろ9時になる。
・・・そういえばツンはどうしただろう。
職場の交代は朝9時で、15分前くらいには大体いるはず。
今の時間ならもう着いていそうだし、2人が来るまで少しIRCに顔を出しておこう。


IRC確認。


( ^ω^)「お?ツンは自宅で離席中のままかお?」

77 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:04:34.07 ID:E9yqRx720
少しおかしい。
昨夜家を出たときから、ずっと離席中のままになっている。
それに出勤前は、どうせ職場からログインしなおすので、ツンは家のPCを落としてるはず。
まだ家を出てないのだろうか?


【I wanna be a VIPSTAR・・・♪】


( ^ω^)「お、携帯にメールかお?あ、ツンからだお!」


件名:VIP・GAMEの件

本文:[誰にも連絡するな。VIP・GAMEの当たり券を持ってこれから外に出ろ]

添付画像:昨日わかれた時の服装で・・・どこかの廃屋のような室内で・・・縛られているツン?


は?何だこれ?何でツンの携帯から?え?
何だこれ?まったく把握できない?誰にも連絡するな?
冗談?違う?ツンが・・・さらわれた?何で?ありえない?


【I wanna be a VIPSTAR・・・♪】

78 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:05:19.53 ID:E9yqRx720
今度は電話・・・ショボンから?
そうだ、2人がそろそろ到着する時間だった!あの2人なら!
いや・・・駄目だ。メールに誰にも連絡するなとある・・・下手に相談したらツンがどうなるかわからない。
でも、電話に出なくても2人はもう来ているはず。
このままだと直接部屋に来てしまう?とりあえず電話に出ないと!


(;^ω^)「あ、あぅ、も、もしもし・・・」

(´・ω・`)【今来たところ。勘違いならいいんだけど・・・どうも外に君の部屋を見張ってる奴がいる】

(;^ω^)「う、あの、その・・・」

(´・ω・`)【心当たりがあるなら・・・家は間に合ってますと返事。ないなら切って】


外に見張っている奴がいる?心当たり?たった今出来たばかりだ。


(;^ω^)「家は・・・間に合ってますお」

(´・ω・`)【うん。わかった。金の事で脅迫されている。YESなら今忙しい。NOなら切って】


ショボンは鋭い・・・僕本人よりよほど事態を把握してるように聞こえる。

79 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:06:14.11 ID:E9yqRx720
(;^ω^)「今、忙しいお!」

(´・ω・`)【どこかに向かうように指示はある?YESならだからいらない。NOなら切って】

(;^ω^)「だからいらないお!」

(´・ω・`)【アレを持っていくように言われている?YESならいい加減にしろ。NOなら切って】

(;^ω^)「いい加減にするお!」

(´・ω・`)【わかった。それなら何とかしてみるよ。今はそのまま相手の指示に従って】


それだけ伝えると、ショボンは電話を切った。
何とかしてみる?一体どうするつもりだろう?
今の状態じゃ、下手に相談なんか出来ない。
どちらにしても、相手の言うとおりにするしか思いつかない・・・。

言われたとおり、当たり券と携帯をポケットに入れて外に向かう。
緊張で指先がしびれてきた・・・ツンは大丈夫なのか?
部屋の外には誰もいない、どこまで行けばいいのだろう?
わけも分からず、アパートの外の通りまで、フラフラしながら歩いていく。
さっきまで見ていた夢より、ずっと非現実的だ。

突然、すごいスピードでワゴン車が突っ込んで・・・あれ?どこかで?
耳が痛くなるようなブレーキ音・・・僕の真横に急停止?
同時に扉が開き、帽子を深く被った男・・・あれ?やっぱりどこかで?

81 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:07:32.07 ID:E9yqRx720
そこからは一瞬。
なんだか袋のような物を被せられ、強引に車にひっぱりこまれた。
たぶん数秒の出来事だと思う。
そのまま車は急発車した・・・のだと思う。
後はまったく聞いた事のない、誰かの怒声が聞こえた気がした。

僕はいよいよパニックになって声も出せずにいた。
被された袋をはずされ、いきなり視界が開ける。


('A`)「あー、悪い。流石にこういう事はしたことねぇから、加減がむずかしかった」

(;^ω^)「え?ドクオかお?」


僕は車の後部座席に押し込められていたようだ。
隣にはドクオがいる。
相変わらずさっぱり把握できない。


(´・ω・`)「うん。済まない。面倒な事になっているみたいだしね。拉致したように偽装させて貰ったよ」

(;^ω^)「え?マスターかお?」


運転しているのはショボンだった。
そういう事なら、車も出てきた男も見覚えがあるはずだ。

82 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:08:45.03 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「君は相手の指示に従っただけ。だけど相手と同じ目的の2人組に拉致されたって感じで」

('A`)「んー、証人なら相手がいるから大丈夫だぜ。何せ目の前でさらって来たからな」


あの時の怒声は見張っていた奴か・・・把握。
自分がどういう事態に巻き込まれてるかはわからない。
この2人は味方だ。
第三者から見れば、甘っちょろい話かもしれない。
それでも、そこは絶対に譲れない大前提。


(;^ω^)「一生のお願いだお!ツンが・・・助けて欲しいお!」

('A`)「一体どうなってんだ?・・・っと、ショボンそこ、ジョルジュのとこの裏を借りよう」

(´・ω・`)「うん。とりあえず昨日わかれてから、今までに起きた事を説明してくれるかな?」


小さなバイク屋の前で、ドクオが車の窓を開けた。
そして、中でせかせかと作業をしてる男に、ちょっと駐車場を貸してくれと伝える。
本当に考えたのかわからない速さで、オッケーオッケーと返事が返って来る。

ショボンはそのまま店の裏手にある、大量の廃材の積まれている目立たない場所に車を止めた。

83 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:10:03.73 ID:E9yqRx720
(;^ω^)「ふ、2人から電話が掛かってくるちょっと前に・・・ツンの携帯からメールが来たんだお」


ショボンも運転席から後ろに移動して来た。
2人にも、持ってきた僕の携帯を見せる。


('A`)「あー・・・なるほど。本来こういうのはお巡りの仕事だな・・・」

(;^ω^)「だ、駄目だお!ツ、ツンにこれ以上何かあったら!当たり券なんて相手にくれてやるお!」

('A`)「・・・お前、いきなり燃やそうとするような奴だしな。だけど、そりゃ駄目だ」

(´・ω・`)「うん。済まない。渡して無事に済むとも思えないよ。相手から直接連絡は?」

(;^ω^)「・・・このメールだけだお。でも・・・警察は・・・ツンが・・・」


車内にわずかな沈黙。
2人と合流出来て多少落ち着いたけど、どうしたらいいのかまるで思いつかない。


('A`)「んー、俺らが本当にブーンをさらった・・・って事で進めるのは?」

(´・ω・`)「うん。なるほど。相手の1人も見ていたしね。それがいいと思う」

('A`)「まあ、問題はあるけどな」

85 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:10:58.77 ID:E9yqRx720
(;^ω^)「問題かお?ツンに・・・」

('A`)「だーから、わかってるって。お前が結構危険になるって話だ。どうする?」

( ^ω^)「それなら問題ないお!」


落ち着いてきたのと比例するように、今度は怖くてたまらない。
情けない。

2人と一緒にいても、全身のふるえが止まらない。
ツンの事はもちろん・・・僕自身に起こる事だって、想像すると本当に怖い。
情けない。

それでも、この歳になって初めて直面した非現実的な状況で・・・
初めて自分から現実と向き合う覚悟が出来た。


(´・ω・`)「うん。いい返事だね。報酬は成功時に30万でいいよ。経費は別」

('A`)「だな。今回は一応プロとして責任持って動く。いつもみたいに、暇だから付き合うとは言わねぇ」

(;^ω^)「ちょ・・・それだけでいいのかお?」

('A`)「あー、会社のHPにある特殊項目基本料金。そのままだぜ。割り引いちゃいねぇよ」

(´・ω・`)「経費も下手したら10万超えるしね。だけど僕達に出来る事は全部するよね」

86 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:12:26.21 ID:E9yqRx720
(;ω;)「あぅ、あ、ありがとうだお」

('A`)「泣くな泣くな、煩わしい」


それから全員で打ち合わせを始めた。
正直僕には把握できな部分が多い。
2人が言うにはこういう状況になって、混乱しているのは間違いなく相手のほうらしい。
僕が車にさらわれた時は、ナンバーも隠していたそうだ。
普通に考えれば同じ狙いの相手に、目の前で獲物をさらわれたように見えているはず・・・とか。


(´・ω・`)「まずは、君の携帯からお嬢さんの携帯に連絡しよう」

('A`)「ん、こっちはオッケー。相手の声は車内で聞こえるはず」


ドクオが僕の携帯を車内のスピーカーにつないだ。


(´・ω・`)「聞き覚えのある声がないか注意していてね?じゃあ、静かに・・・・・・もしもし」

???【・・・お前、誰ニダ?】


あの時の怒声と同じ奴?
周囲に雑音もないし、どこか室内だろうか?

89 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:13:49.98 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「うん。そうだね。バーボンって呼んでくれるといい。君はさっきの人かな?」

????【ウリの事はどうでもいいニダ!奴をさらったのはお前達ニダ?謝罪と賠償を・・・】

(´・ω・`)「うん。済まない。なら君の事はいいさ。お互いのために交渉出来ないかな?」

????【・・・どういう事ニダ?】

(´・ω・`)「世界の拷問百選が愛読書の仲間が、とても“丁寧”に彼から話を聞いてるんだけどね」


ドクオが顔をしかめた・・・本当に読んでいるのだろうか?


(´・ω・`)「どこか面倒な場所に隠したらしい。君がおさえているお嬢さんを開放したら言うって」

????【お前馬鹿ニダ?そんなことでウリが開放するはずも、アレが手に入るはずも・・・】

(´・ω・`)「うん。そこで交渉だね。お嬢さんに引き合わせさえすれば、適当に言いくるめられる」

????【・・・信用出来ないニダ】

(´・ω・`)「だろうね。こちらは少しは譲歩するよ。仲間が1人で彼を連れて行く。わけまえについ・・・」

????【こっちが8ニダ!】

(´・ω・`)「5・・・と言いたい所だけど、そちらが6で手を打とう。悪い話じゃないと思うけどね」

93 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:15:16.92 ID:E9yqRx720
????【・・・数分後にこっちから連絡するニダ】


ショボンの返事を聞かずに、相手は電話を切ったようだ。
大丈夫なのか不安になる。


(;^ω^)「マスター、今のはさっき叫んでた奴だと思うけど、やっぱり聞き覚えはないお・・・」

(´・ω・`)「そう・・・。だけど話の感じからして、まだお嬢さんは無事だと思う」

('A`)「あー、こっちの事をグルだと疑ってる様子もねぇな」

(´・ω・`)「うん。今仲間と相談してるんだろうけど、電話に出た奴は本格的な・・・って感じもないね」

( ^ω^)「これからどうするんだお?」

(´・ω・`)「向こうから場所の連絡が来たら、なるべく時間をひっぱってみる」


【I wanna be a VIPSTAR・・・♪】


まだ2,3分だと思うけど着信が来た。
表示はツンから、たぶんさっきの奴だろう。
ショボンが静かにするように僕らにジェスチャーし、僕とドクオは黙ってうなずいた。

94 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:16:12.21 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「やあ」

????【・・・これから言う場所に、1人で奴を連れて来るニダ】

(´・ω・`)「うん。話が早くて助かるよ」


ドクオが相手のいう住所・・・市内のビル?をメモ帳に書き込み始める。
メモを取り終えると、静かに車の外に出て行った。


(´・ω・`)「こちらは約束は守るよ。1人で行こう。ただ、それなりの用意はさせて貰わないとね」

????【・・・1時間だけ待つニダ】

(´・ω・`)「いや、2時間。それ以下は無理だね」

????【・・・わかった、かならず1人で連れて来るニダ】


それだけ言って電話は切れた。


(´・ω・`)「さて、2時間か。住所は彼が今調べているけど、2手にわかれる必要があるね」

( ^ω^)「僕は捕まって連れて行かれる役かお?」

95 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:17:07.74 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「そうだね。僕達も全力を尽くすけど、実際かなり危険はあると思う」

( ^ω^)「正直怖いけど・・・今ぐらいは僕だってやるお!」


長い間だらだら生きて来たツケだろうか。
昨日から今日にかけて、自分の力の外で事態が急転している。
こうしていざやると言ってみても、結局は2人がいなければ何も出来ない。

ああ、自分が情けない事なんて、とっくの昔にわかっている。
それでも、出来ない事だらけでも・・・出来る事くらい今はやる。

僕なりに決意を固めているうちに、ドクオが車内に戻ってきた。


('A`)「あー、公衆電話からPBに騙りの電話入れて、今の住所は調べたんだけどな」

(´・ω・`)「うん。どうだった?」

('A`)「4階建てのビルで、全部テナントは入ってねぇ」

( ^ω^)「お?廃墟って事かお?」

('A`)「んー、2ヶ月くらい前までは、さっき指定された3階のフロアは使われてたらしい」

97 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:18:07.62 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「その時の責任者は?」

('A`)「モナーって奴。ビル自体はそいつの親の持ち物だな。住所は・・・」

(;^ω^)「ちょwwwそいつ、僕のところの社長だお!」


('A`)「おーい・・・ブーン。・・・他の人間にゃ言ってねぇんじゃなかったのかよ?」

(;^ω^)「ほ、本当だお、アイツなんかにわざわざ教えたりしてな・・・あ」


そうだ・・・最初に職場でツンに報告したときに聞いていた?
いくら、僕にとってどうでもいい存在で、話も完全にスルーされていたとはいえ・・・うかつすぎる。


(´・ω・`)「お嬢さんに報告した時に、聞かれてたってところかな」

('A`)「あー、そういう事ね。それだけなら、ただの冗談で終わったんだろうけどなぁ」

(´・ω・`)「うん。済まない。バイト君と交代させちゃったりしたしね」

('A`)「そこで気になってツンに、ブーンがすごい事になったな・・・とでも探りを入れて確信ってか」

(;^ω^)「でも、アイツいつも金持ち自慢とか、キモく悪ぶってみたりとか程度のボンボンだお?」

98 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:19:16.22 ID:E9yqRx720
('A`)「まあ、ソイツの事ならブーンとツンから、いつもIRCで聞いてるけど」

(´・ω・`)「金を持ってる馬鹿坊ちゃんか。ろくでもない友人くらいはいるだろうね」

('A`)「430億円だしな。他人事だったら・・・気持ちはわからんでもねぇ」

(´・ω・`)「うん。馬鹿は何するかわからないから油断は出来ないけど。相手が見えたのはいい」

('A`)「あー、南極の地下に秘密基地を持つ組織・・・とか言われるとどうしようもなかったしな」

(´ω`)「結局、僕がうかつだったんだお・・・」


(´・ω・`)「いや、僕達もいくらか責任はあるし。現時点ではさほど分が悪いわけじゃない」

('A`)「そういうこった。とりあえずシャキっとしろ、シャキっと」

(;^ω^)「は、把握したお!」


そうだ、今は自己嫌悪とかしてる場合じゃない。
目的のための手段を把握しきれないのだから、それだけを全力で考えるべきだ。
ツンを助けるにあたって、事態が良いほうに転んでる。
何も困る事はない。
僕がそんな事を考えている間に、ショボンは自分のカバンに、車の中から何か色々と詰め込んでいた。

99 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:20:18.51 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「よし、2手にわかれよう。僕は先に行って、何とか上か下のフロアに入って様子を調べる」

('A`)「足が必要だな・・・タクシー拾ってる暇はねぇだろ。ちっとジョルジュに頼んでみる」


3人そろって車を降りる。
しゃきしゃきとした・・・らしくない歩き方のドクオ、その後ろを僕とショボンは付いてく。
先ほどドクオと声を交わしていた男が、僕らに気がついたのか作業の手を止めた。


('A`)「あー、ジョルジュ。・・・悪いんだけど頼みがあるんだわ」

( ゚∀゚)「おk!おk!引き受けた」


即答だった。


('A`)「まあ、助かるんだが、先に内容くらい・・・」

( ゚∀゚)「お前、さっきからちょろちょろと・・・忙しいんだろ?さっさと言え」

('A`)「悪い。足を貸して欲しい」

( ゚∀゚)「うちのトランポでいいか?」

101 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:21:22.87 ID:E9yqRx720
('A`)「悪い。助かる。もし何かあ・・・」


話している途中で、ジョルジュが車の鍵をドクオに投げて渡した。


( ゚∀゚)「いいからとっとと行け。お互い忙しい、それでいいだろ?」


それだけいうとジョルジュは作業に戻っていった。
別に適当な人間っていうわけじゃない・・・と思う。
彼はきっと、こっちの事情を彼なりに察したから・・・こんな感じなんじゃないだろうか?
これが解決したら、必ずちゃんと礼をしよう。

だけど、今は緊急事態、遠慮なく甘えさせてもらうしかない。


(´・ω・`)「じゃあ、行くよ。様子を調べたら連絡はこちらからするから。君達も近くで待機していて」

('A`)「ん、了解」

( ^ω^)「把握したお!マスターも気をつけるお!」


ジョルジュに借りたトランポで、ショボンが先行。
僕らはドクオの運転で、別ルートから目的地の近くに向かう。

103 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:22:31.03 ID:E9yqRx720
気持ちはあせっていたけど、どちらにしても、先行するショボンからの連絡待ち。
ドクオの運転しているところは、始めて見た気がするけど、結構安全運転なんだと思う。


( ^ω^)「そう言えば、何で借りたほうの車がマスターなんだお?」

('A`)「あー、こっちの車のほうが連絡受けるには都合がいいし。俺、免停中だからジョルジュのはなぁ」

(;^ω^)「ちょwwwだいじょうぶかお?」

('A`)「だから安全運転してるだろうが。ジョルジュの野郎も知ってるはずなんだが、まったく・・・」


2人はもちろん、あの人にもこれが解決したら、本当にしっかり礼をしなければいけない。
あらためてそんな事を思う。

それから、ドクオと取引時の注意を打ち合わせしつつ、気がつけばもう目的地の近くだった。


('A`)「さて、取引の時間までは後1時間30分か。とりあえずショボンからの連絡待ちだな」

(;^ω^)「マ、マスターは1人で大丈夫かお?」

('A`)「んー?まあショボンだし。それよりお前だ。今から神経張り詰めてるともたねぇぜ」

(;^ω^)「は、把握したお」


第4話 完





104 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 22:22:38.34 ID:fgaullgiO

+   +
 +∧_∧
 (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と_)_) +


105 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 22:23:44.51 ID:K/wc2IUD0
ジョルジュ・・・かっこいいぜ・・・

92 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 22:15:11.89 ID:CIdb1lzk0
作者よ、もっと早く貼ってくれると良いのだが

96 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 22:17:58.91 ID:wA1GGvk70
PBってポリバケツ?

108 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:25:25.86 ID:E9yqRx720
あー、本編貼り付け中はなるべく迅速にって・・・心がけてはいるんですが。

ほら、気が小さい人なので、ちゃんとコピペできたか重ねてはってないかとか
まあその・・・うん。すいません。

PB=交番・・・kwskは前の現実から2部で何か色々書いてたかもしれないです。
本編とは直接関係ないからスルーしてもらっても大丈夫。


111 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 22:29:35.35 ID:wA1GGvk70
PBはポリスボックスですか。ポリバケツですね。

115 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:35:37.99 ID:E9yqRx720
ファンタジーとかもっと壮大な話も書きたいのですけど
いまいち生々しいのしか書けない感じですね・・・

得意なのは駄目人間の心情?みたいなのくらい。
でも、毛色の違うのもそのうち書きたいとは思ってます。

じゃあ、5話いきます。
よろしくお願いします。






116 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:36:26.63 ID:E9yqRx720
僕らが目的地の近くに到着してから、もう1時間ほど経過していた。
ショボンからはまだ連絡が来ない。
流石にこの状況で、どのアニメキャラが・・・みたいな話はする気にならない。
結果、取引時の打ち合わせを繰り返している。

確かに色々あるのだけど、基本的に僕は、ただの捕獲された希少生物?
微妙な例えだけれど、ある意味相手を釣るための疑似餌みたいな感じ。
特別な活躍は期待されていない、というより、危なくなったら自分の判断で逃げろって話だった。

みんなを置いて逃げるなんて選択は、いくら僕でも気が引けるどころか、ここまで来た意味がなくなる。
それでも、場合によっては役にたつどころか、足を引っ張る可能性が高いのは事実。
まだ30分近く時間はあるっていうのに、今も緊張でどうにかなってしまいそうだし。


(;^ω^)「ドクオはなんでそんなに平気そうなんだお?」

('A`)「あー?平気なわけねぇだろ。見ろよこの手」


ドクオの手は震えていた。


(;^ω^)「だけど、表情も口調もいつも通りだお?」

('A`)「ん?顔色は・・・元々悪化しようがないくらい悪いし、口調はなんていうかアレだ」

117 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:37:30.57 ID:E9yqRx720
( ^ω^)「またアレかお?そこのところkwsk教えて欲しいお」

('A`)「こう、何だ?駄目なものは駄目なわけでだな。そこで、がんばるんじゃなくて・・・んー」


そう言えば、弱さを自覚して・・・っていうのは、他でもないドクオの台詞だったはず。
あれの応用で平然と構えていられるのだろうか?
だったら是非、指南してもらいたいところだけど。


('A`)「割り切る?いや、諦める?そうすっと、不思議とどうでも良くなって来るのよ、コレが」

(;^ω^)「えらく消極的な理論だお」

('A`)「あー、だって駄目なものは駄目じゃね?そのあたりお前もプロフェッショナルだろ?」

( ^ω^)「否定できない件」

('A`)「・・・でだ。どうでも良くなってくると、自分の事すら他人事みたいになって来るわけよ」

( ^ω^)「その状態になって普通でいられるのがすごいお・・・」

('A`)「んー、それは慣れかもしれねぇな。っつうか、俺、日頃からそういう感じだし」

( ^ω^)「ドクオの凄さに嫉妬。僕もそうなりたいお」

('A`)「やめとけやめとけ。お前がやると黄色い救急車が迎えにくるぜ?」

119 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:38:26.99 ID:E9yqRx720
ドクオと同じ事は出来そうにないけど、話を聞いてるうちに少し緊張が解けた気がする。
いつの間にか時間まで残り20分を切っていた。


【I wanna be a VIPSTAR・・・♪】


( ^ω^)「マスターからだお!ktkr!」

(´・ω・`)【やあ。遅くなって済まない。両歯の鍵に少してこずっちゃってね】

('A`)「あー、どうよ、様子?」

(´・ω・`)【上の階からコンクリートマイクで探ってみたけど、まずお嬢さんは無事だね】

( ^ω^)「mjd!」

(´・ω・`)【うん。君の苦手な、陵辱物エロゲーみたいな事にはなってないから、安心して欲しい】

(;^ω^)「ちょwwwマスターwww」

(´・ω・`)【お嬢さんを除いて相手は2人。電話をしてきた奴はニダーって呼ばれてる、それと・・・】

( ^ω^)「もう1人はモナーかお?」

(´・ω・`)【そういう事。会話の内容からそれ以上の背後はなさそうだね】

120 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:39:24.60 ID:E9yqRx720
それからショボンは、フロアの間取り、相手の状態などを細かく説明してくれた。
相手は2人とも、僕らよりよほど追い詰められた雰囲気らしい。
ショボンが最初の電話の時に言っていたとおり、手馴れているわけではないようだ。


(´・ω・`)【そんなわけで追い詰められた馬鹿2人なわけだけど・・・】

('A`)「あー、そりゃおっかねぇな。何するかわからねぇ」

(´・ω・`)【うん。僕は何かバールのような物も見つけたし、すぐに突入できるようにしておくけど】

('A`)「ほどほどに期待しとくわ。ああ、この状況だし、こっちは入る直前に通報入れとくか?」

(;^ω^)「え?警察かお?でもそれは・・・」

(´・ω・`)【いや、ここで終わりだからね。作戦がこじれた時の保険はかけておくべきだよ】


言われてみれば、どう転んでもここで終わりだ。
どちらにしても、最終的には警察に任せるつもりだったし、万が一失敗した時に控えてるなら心強い。


( ^ω^)「把握したお」

('A`)「んー、そっちも気をつけろよ」

(´・ω・`)【うん。済まない。この作戦が終わったら、みんなにステーキおごるから】

121 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:40:31.53 ID:E9yqRx720
( ^ω^)「ちょwwwマスターwwwそのEVAネタは成功率低すぎwww」


つっこむ前にすでに電話は切れていた。
何でこの人は、定期的にEVAネタを口に出すのだろう?
・・・それこそ考えるのは後回しでいいか。


('A`)「あー、一応、パチンコだと激熱だし。いいんじゃね?」

(;^ω^)「あぅ・・・まあ、おかげで緊張もほぐれたお」

('A`)「そりゃ、いいこった。・・・うっし、そろそろ行くぞ」

( ^ω^)「把握したお!」


ビルの入り口まで車で一気に乗り付ける。
警察にはドクオが隣の住人を装い、不審な音がするから見に来てくれと通報した。
これなら、たぶんすぐには来ないだろう。

指定されたところは、古い4階建てのビルでエレベーターもない。
僕は、後ろを歩くドクオに追い立てられるような形で、階段をびくびくしながら上っていく。
打ち合わせどおりではあるけど、実際怖かったりするし・・・素だったりもする。

122 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:41:33.80 ID:E9yqRx720
3階に到着。
ドクオが僕の携帯からツンの携帯に着信を入れる。
内側から鍵の開く音がして、男が顔を出した。

モナーじゃない・・・ということは電話をした奴、ニダーとかいったか?


('A`)「よう。約束どおりこっちは1人だ」

<丶`∀´>「・・・入れニダ」


ニダーに手招きされて、僕らは室内に入り込んだ。
たいして大きなビルではなく、1フロアに12畳程度の広さの部屋が、壁で仕切られて2つ。
僕らが入れられた手前の部屋には、ツンもモナーもいない。
ツンは奥の部屋だろう。

僕らが中央で室内の様子を見ている間に、ニダーは扉に鍵をかけて近づいてきた。


(;^ω^)「ツ、ツンは、どこだお!」

('A`)「あー、兄ちゃん。大声出すなって言ったよな?まだ教育たりねぇ?俺、育て方間違えた?」

(;^ω^)「い、いいから、ツンに会わせるお!」

123 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:42:26.57 ID:E9yqRx720
('A`)「うぜぇ・・・。何いってもこのとおりだ。まあ、とっとと済ませちまおうぜ。かったりぃし」

<丶`∀´>「わかった。ここで待つニダ」


ニダーが隣の部屋に消えた。
まだだ・・・。


ξ#゚?゚)ξ「ちょっと!引っ張るんじゃないわよっ!ってアンタた・・・」

('A`)「そっちも教育がなってねぇな。騒ぐなよ。“うまく行く事もうまく行かなくなる”だろ?」


ツンと昨日わかれてから、まだ1日もたってないのに、すごく久しぶりな気がする。
ショボンの言うとおり、手足をテープで縛られてはいるが無事らしい。
この状況で僕だったら、ドクオの言ってる事も把握出来ないだろうけど・・・彼女は把握したようだ。
うまく行っている。
後少し・・・。


(;^ω^)「ツン!ツンをはなせお!」

('A`)「あー、兄ちゃん。こっちは律儀に約束守ってやったわけよ?何だ、そのへんにしとけよ?」

(;^ω^)「ツンを離すのが先だお!」

124 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:43:19.00 ID:E9yqRx720
<丶`∀´>「いい加減にするニダ!」


これでいい。
僕らがした打ち合わせは単純だ。
ひたすらツン、ツン、と僕は言い続けるだけ。
まずは相手にツンを、すぐに手が届く場所まで連れてこさせる。
その後もドクオが適当に、僕から当たり券の場所を聞こうとし続ける。

しびれを切らした相手が、僕に直接詰め寄ろうと、こうして近づいてきたところに・・・


<丶`∀´>「アーッアイゴー!ゴホッ・・・ゴ・・・ゴホッ」

('A`)「ん。悪い」


ドクオが不意打ちで催涙スプレーを吹き付ける。
うまくいった。

相手が中々信用しないようなら、ドクオが僕を何発か殴ったりとか?
モナーも出てきたら、最悪相手に僕もいくらかやられる事で、隙をつくってショボンが突入。
後はショボンとドクオで一気に片をつけるだったか?
そんな感じだったから、想定していたパターンの中では、一番シンプルに事が運んでる。

シンプルなのはオッケー、あとは仕上げだ。

125 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:44:06.96 ID:E9yqRx720
ドクオが無防備なニダー相手に、2,3歩助走をつけて思いっきり蹴り飛ばしす。
ドクオ曰く、俺は無防備な相手に対してはジェラルド・ゴルドー並に容赦がねぇぜ?
一体誰の事だかわからないけど、本当にえげつない・・・でも今は頼りになるから助かる。


('A`)「あー、オッケー。行けブーン!」

( ^ω^)「把握したお!」

<丶`∀´>「ゴホッ・・・ゴホッ・・・グッ・・・ゴッ・・・お前・・・ら・・・ゴホッ!」


ニダーの相手はドクオに任せて、僕はツンにかけよった。
流石のツンも突然の事態に言葉もないようだ。
手足を縛りを縛り付けているテープをはがしにかかる。


ξ;゚?゚)ξ「ちょ、ちょっとっ!アンタ達なにしてるのよ!馬鹿じゃないのっ!」

(;^ω^)「と、とりあえず、テープをはがすから動かないでくれると助かるお」


(;'A`)「ちょ、ちょっとっ!アンタなにしちゃってるのよ?ば、ば、馬鹿じゃねぇの?」

(;^ω^)「ドクオ?こんな時にツンの真似かお?すげぇ似てないお?」

<丶`∀´>「ゴホッ・・・ゴホッ・・・お、お前ら・・・ゴッゴホッ、ぶっ殺ゴホッ・・・」

126 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:45:27.32 ID:E9yqRx720
ツンの手足を縛り付けていたテープを、僕がほどき終えたところだった。
突然様子の変わったドクオのほうを、僕とツンが振り返ると・・・すごい事に。
どこに隠していたのかわからないけど、ニダーが30センチくらいありそうなナイフを振り回している。

まだ催涙スプレーは効いているのだろう。
とにかくめちゃくちゃに振り回しているだけ。
だけど場所が悪い・・・ちょうど部屋の入り口付近。
本来、ツンさえ助け出せれば、後のことは警察に任せて僕らは逃げる。
そういう計画だったのだけど。


(;'A`)「ちょ、ちょ、ちょ、ば、ば、馬鹿!普通にありえねぇ!あたったらどうするわけ?」

ξ#゚?゚)ξ「ちょっと、ドクオ!アンタさっきまでの調子はどうしたのよっ!」

(;'A`)「し、し、知るか馬鹿!げ、限界突破で現実に帰還しちまったんだぜ?ちょ、マジやばい!」

(;^ω^)「こ、これはまずいお」

<丶`∀´>「ゴホッ・・・ゴホッ・・・ファ、ファビョーン!」


3人そろって・・・いや、ニダーもそうだろうから、4人そろってパニック状態の僕ら。
ドクオも例のどうでもいい状態が・・・あっさりくずれた?
演技じゃないと思う、たぶん。
・・・本当にまずい。

127 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:46:26.94 ID:E9yqRx720
突然、盛大にガラスの割れる音が室内に響き渡った。
同時に誰かが室内に飛び込んで・・・ショボン?
そうだ、この人がいた!
ショボンは真っ直ぐニダーに駆けよる。
そして、そのままバールのような物をニダーの頭部に叩きつけた。

崩れ落ちるニダー。


(´・ω・`)「悪く思わないでね」

( ^ω^)「こんな時でもEVAネタかお!流石マスター!そこにしびれる!あこがれる!」

ξ゚?゚)ξ「はぁ・・・アンタまでいたわけ?」

('A`)「あー、まあ、いいんだけど。何だ?死んでねぇだろうな?コイツ」

(´・ω・`)「うん。たぶん大丈夫。それよりも今は早いところ部屋から・・・」


ショボンが言い終わる前に、先ほどツンが連れてこられた隣の部屋の扉が開いた。


( ´∀`)「・・・ふざけた事やってくれたよな。お前ら」

(#^ω^)「お前っ!ってソレ・・・嘘だお?」

128 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:47:40.06 ID:E9yqRx720
モナーの手に握られているのは・・・拳銃?
漫画で見た事がある気がする・・・確かトカレフ?いや、今はどうでもいい。
本物だろうか?それこそありえない。


(´・ω・`)「うん。済まない。すぐに警察が来るよ。下手な事はしないほうがいい」


いきなり耳元で爆竹が鳴ったような・・・。
発砲音?
モナーの拳銃は、ショボンとドクオのほうに向いていて・・・煙が出ている。
僕はモデルガンか何かだと思いつつ、拳銃の狙いの先・・・2人のほうに顔を向けた。

2人は・・・あれ?なんだこの無表情ぶり?


ξ゚?゚)ξ「馬鹿なのは十分承知してたけど・・・ここまで来ると立派ね」

('A`)「あー、流石にここまで来ると、一回りして、またどうでも良くなってきたわ」

(#´∀`)「もういいよ。親父といいお前等といい、どいつもこいつもっ!」

(´・ω・`)「うん。済まない。君の事情には興味もないんだ」

('A`)「ああ。だが、お前がもう1発撃ったその時は、うちのエースがこのバールのような物で・・・」

(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」

129 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:48:52.02 ID:E9yqRx720
ああ、いくら僕でも把握できた。


1、モナーの持っている拳銃は本物。

2、ドクオとショボンの様子からして、外れはしたものの問答無用に当てるつもりで撃ってきた。

3、ドクオとショボンは・・・たぶん自分達に注意を向けさせようとしている。


モナーの奴は、良く見れば手も震えている。
怒りなのか緊張なのかそんな事はどうでもいい。
僕が知る限り、こいつはただのボンボンだし、こんな事には慣れてるはずもないだろう。

だけど、この部屋は狭い。
隣の部屋の入り口で銃を構えているモナー。
そこから3メートルぐらいしか離れていないところに僕とツン。
さらに離れたところにいるドクオとショボンでも5メートルぐらい?

よほど運が良くなければ、次は普通に当たるだろう。
逆に考えればドクオの言うとおり、ショボンならさっきのように、一瞬で何とか出来るかもしれない。
ドクオもいつの間にかニダーのナイフを拾い上げているし。


だけど、それは誰か怪我・・・いや、死ぬかもしれない。
僕らの中の誰か死ぬって、そんなのは絶対ありえない。
・・・とにかく絶対駄目だ。

130 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:50:05.77 ID:E9yqRx720
(#´∀`)「ああ?状況わかってんのか!何でお前らが偉そうにするわけ?逆だろうが!」

(´・ω・`)「うん。済まない。君が坊やだからさ」

('A`)「んー、興味もねぇ話だけど。パパがどうこう言ってたし、助けでも呼んだほうがいいんじゃね?」


ああ、駄目、絶対駄目だ。
コイツは自尊心の塊みたいなものだし、そんな事を言われたら更に怒って狙いがぶれるのは確か。
実際、今もさっきより銃口がぶれてる。
だけど駄目、本当に撃つ、この距離であたらない保障なんてない、いや、当たると考えるべきだ。

ツンも同じような事を考えているのだろうか?
複雑そうな感じの表情で、じっと動かないで事態を見守っている。
さっきまで捕まっていたっていうのに・・・本当にすごい。


僕も自分に出来ることを考える。

さっそうと飛び込んでモナーをぶちのめす・・・却下、理由、無理だから。
さっそうと飛び込んで自己犠牲・・・却下、理由、情けないけど僕は自分だってかわいい。

徒手空拳の僕にできる事はない・・・把握。


だから何か武器がないか考える。
手元にあるのは・・・これの元凶、時価430億円の紙切れだけ。

132 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:51:10.55 ID:E9yqRx720
これを渡す?たぶん駄目だ。
渡したから事態が好転するとは思えない。
一瞬くらいの隙は作れるか?・・・保障できない。

駄目だ。
何でもできるはずなのに、この場面で何の役にもたたない紙切れ。
渡すんじゃなくて破り捨てると交渉?無理だ。逆上して何するかわからない。
何かないのか?考えろ・・・何か・・・どんな手段でもいい、思い出せ、何か何か何か何か・・・。

駄目だ。
ツンの時も思った事をまた思う。
本当にこんな紙切れ役に立たない・・・ツンの時?

そうだ、ツンの時・・・いけるかもしれない!

ああ、だけど、道具が足りない・・・。
あっという間に挫折、落ち込んで足元を見る。

・・・神様なんて信じて来なかったし、これからも信じる予定はないけど。
最高に運がいい。
さっき、ドクオがニダーとやりあった時に落としたのが転がっていたのだろう。
迷わず足元に落ちているそれを拾いあげた。


(#´∀`)「お、お前、何勝手に動いてるんだよっ!ふざけるなよっ!」

( ^ω^)「実はこのとおり当たり券は持っているんだお。これを社長に差し上げるお」

134 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:52:14.50 ID:E9yqRx720
ξ゚?゚)ξ「ブーン?」

('A`)「・・・あー、ブーン。こいつに渡したところで無駄だぜ」

(´・ω・`)「うん。済まない。この状況じゃそれは意味がない」

(#´∀`)「お前らはだまってろよ!ブーン、お前はちょっとはわかって来たみたいだよな」


コイツ、ここまで馬鹿だったのだろうか?
今更これを手に入れたところで、僕ら全員殺して逃げれる・・・とでも考えてるのか?
まあ、そんな事はどうでもいい。
仕上げが残っている。

手元には今拾い上げたドクオのライター。
実に簡単だと思う。

ドクオにわざわざ断る事も無いだろう、ライターに火をつける。
一発でついた。
うん、実に簡単だ。

後はこの紙切れをこうして・・・火をつけて投げつけるだけ。


(;´∀`)「お、お前、あ、アーッ!」

136 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:53:11.04 ID:E9yqRx720
モナーが燃えていく当たり券に飛びつく。
ああ、本当に馬鹿だ。
僕にそんなふうに思われるようになったら、人間終わりだと思う。
そんな調子だから、ショボンのバールのような物で・・・一発でのばされる。


(´・ω・`)「うん。手加減はしていない。今は反省していない」

('A`)「あー、当たり券はもう駄目だな。・・・完全に燃えちまったか」

ξ;゚?゚)ξ「な、何てことしたのよ、アンタっ!」

(;^ω^)「えっと、その・・・何て言ったらいいんだお?」

(´・ω・`)「笑えばいいと思・・・」


ショボンがいつもの奴を口走る前に、唐突に外からドアを叩きまくる音がした。
“警察だ!ここを開けなさい!”とか聞こえる。
ああ、警察が来たのか。

もう少し早く来てくれれば・・・いや。
それだとここに転がってる馬鹿が、逆上して何したかわかったものじゃないし。


万事うまくいったんじゃないだろうか?


第5話 完





140 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 22:56:39.94 ID:E9yqRx720
ショボンがやけに万能な感じがしますけど
窓をぶち破ってきたのをのぞけば
バールのようなもので不意打ちしてるだけだったり。

まあ、基本的に超人的な能力を持ってる人はいないです。
地味でアレですけど・・・。


141 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 22:56:42.27 ID:i3HcHA0R0

 三/⌒ヽ
三(  ゚ω。) 
  三ノ  ゝ   うっほっほ
      三/⌒ヽ
     三(  ゚ω。)   うっほっほ
       三ノ ゝ
            三/⌒ヽ 
           三(  ゚ω。) 
             三ノ ゝ
                  うっほっほwktkwktk


142 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:00:16.51 ID:c8l2wQajO
これでショボンがこっそり当たり券をダミーにしていたら神だな。

んなわけねーけどwww

143 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:02:05.74 ID:oIQJa1TC0
>>142
ちょwwwwなんかネタばれっぽいぞ、それwwwww

144 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:02:07.88 ID:E9yqRx720
>>142

ΩΩΩ 何だってー!!


まあ、ラスト行きます。
よろしくお願いします。






145 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:02:52.08 ID:E9yqRx720
先ほどから警官が現場検証中。
最初は2名だったけど、続々増えて何だか数えるのも馬鹿らしい。
あの馬鹿が拳銃なんて発砲してたし、仕方ない事だろう。

そんなわけで、僕らも警官に囲まれ色々聞かれてて、雑談っていう雰囲気じゃない。
ツンが、僕に何か言いたそうに時々こっちを見てくる・・・うん、正直怖い。
さっきもやけに怒ってたし。
考えてみたら、昨日わかれた時にやった事と・・・同じ事をしちゃったし。


そんな感じで僕が軽くへこんでいるところに、警官達の“ご苦労さんです!”って声。
一体なんだろうと思って、警官達の視線を追うと、よれたスーツを着た男がいた。
刑事だろうか?
探偵は何故か友人の5割になってる僕だけど、本物の刑事はテレビでしか見た事ない。
実際イライラしているのだろうけど、妙な威圧感みたいなのがある。


(,,゚Д゚)「おぅ、ご苦労さん!で、被害者さんは・・・そちら?」

(´・ω・`)「うん?貴方は確か以前の?・・・あれ、課が違いません?」

('A`)「あー、いつぞやは詐欺師扱いしてくれてどうもっす」

(,,゚Д゚)「・・・どっかで見た事あると思ったら、あの時のチンピラ探偵かゴラァ!」


どうやら2人とは顔見知り?らしい。

147 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:03:34.29 ID:E9yqRx720
(´・ω・`)「それはひどい。僕達は善良な一般市民だよね。謝らないといけないよね」

('A`)「ねー♪いや、俺ら今回ハリウッド映画級のヒーローっすよ?ホントよ?」

ξ;゚?゚)ξ「アンタ、途中、全力であたふたしてたくせによく言うわね・・・」

(;^ω^)「あぅ、あの、その・・・」

(,,゚Д゚)「・・・とりあえずお前等、ちょっと署までこい」


一瞬、手錠でもかけられるのかと思ったけど、それはギコが止めた。
贔屓目にみても、2人とは良好な関係じゃなさそうだけど・・・。
何だろう?逃げたりしないって信用はあるのだろうか?


(´・ω・`)「ああ、そうそう、君達」


ショボンが何か思い出したのか、僕とツンのほうに顔を向けた。


(,,゚Д゚)「おい、ゴラァ!口裏あわせとかすんじゃねぇぞ!」

('A`)「そんなことはしねぇっすよ。ありのまま話せってだけ」

(;^ω^)「把握したお」

148 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:04:27.10 ID:E9yqRx720
現実問題、僕らが何か捕まるような事をした覚えはない。
ドクオの催涙スプレーや、ショボンのバールのような物による一撃も、あれは仕方ない事だろう。
ニダーはナイフを振り回してたし、モナーに至っては拳銃を撃ってきたし。
誘拐・銃刀法違反・殺人未遂・・・細かくはわからないけど、あいつらはすごい事になってるはず。

何であらかじめ相手の身元がわかったのか?とか、どうやってショボンが上の階に入った?とか。
僕にはわからない事だったので、それはわからないとしか言いようがなかったけど。


結局、何だかんだでかなり長い時間、色々と聞かれた。
また連絡するといって、ようやく開放された今・・・もう疲れ果てているし。

連れてこられた時に預けた携帯を受け取り外に出る。
みんなはどうなっただろうと、携帯の着信履歴をチェック・・・公衆電話から何度も?


【I wanna be a VIPSTAR・・・♪】


また公衆電話だ。
誰だろう・・・これ以上問題は勘弁して欲しい・・・まあとりあえず出てみる。


ξ;゚?゚)ξ【わっ・・・ちょ、ちょっと!電話、出れるようになったならとっとと出なさいよっ!】

( ^ω^)「お?ツンかお!何で公衆電話からなんだお?」

149 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:05:39.07 ID:E9yqRx720
ξ;゚?゚)ξ【ああ、私のは証拠品ってことでまだ警察にね。それよりブーン、大丈夫なの?】


連行される前の調子からして、てっきり怒られるものかと思ったけど、そんな感じはなかった。
ツンも心配してくれてたのだろうか?


( ^ω^)「こっちは問題ないお!ツンは大丈夫かお?」

ξ#゚?゚)ξ【アンタが問題ないわけないでしょっ!向かいのファミレスにいるからすぐ来なさいっ!】

(;^ω^)「ちょwwwいきなりwww今、手持ちがあまりな・・・」

ξ#゚?゚)ξ【いいから来なさいっ!5分以内!カウントは今から開始!】

(;^ω^)「ちょwwwツン!」


一気にまくし立てられたと思ったらもう切られた。
ファミレスはすぐ近く。
ゆっくり歩いても2,3分ってところだろうし、そんなにせかされてる感じはしないけど。

やっぱり怒っているのだろう・・・。
正直気が重いけど、大人しく従う事にした。

150 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:06:28.28 ID:E9yqRx720
歩きながら、何となくモナーの事を考える。


元から好き嫌いで言ったら、間違いなく嫌いな部類に入る奴だった。
自分のところの社長に対して、我ながらどうかとは思うけど。
金を持ってることを鼻にかけたり、悪ぶってみたり、自分の主義を絶対的なもの・・・みたいに語ったり。
良い所なんて適当にぺこぺこしてれば、仕事に関して文句を言う事がなかったぐらい?
まあ、僕のような人間には、その長所?は大きかったけど。


しかし、あそこまで馬鹿な事をするとは思わなかった。
最後は追い詰められて動転してた・・・のだろう。
だけど、そもそもあんな計画を実行するのがありえない。

少なくとも、金に余裕がなかったはずはない。
間違いなく資産家のボンボンだし、親の七光りが見え見えな金持ち自慢は、顔を合わせるたびにされたし。

親の七光りといえば、あの時・・・親父がどうのこうの言ってた気がする。
親に説教でもされたから?
それはいくら何でもありえないだろう。

じゃあ、ひょっとすると自分でも、親の七光りって自覚はあったのだろうか?
だから、自分の力で大金を手に入れて・・・みたいな?
もしそうなら、何が自分の力なのか笑い話にもならないけど。


結局、本当のところはモナーにしかわからないだろう。

151 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:07:51.83 ID:E9yqRx720
気がつけばファミレスについていた。
ウェイトレスの案内は、待ち合わせだからと断り、店内にいるはずのツンを探す。

・・・発見。
こちらには気がついていないけど、非常にイライラしていると思われる。
慎重に近づき、細心の注意を払って声をかける。


(;^ω^)「えっと、ツン・・・さん?来ましたお」

ξ*゚?゚)ξ「お、遅いわよっ!」

(;^ω^)「ご、ゴメンだお」


ツンの向かい側に着席。
用件がわからない以上、下手にしゃべると泥沼になりそうだ。
沈黙はつらいけど、ここは黙って待つ。

ウェイトレスが注文に来た。
ポーションはないから、コーラを注文。
・・・ツンはまだ黙っている。

ウェイトレスがコーラを持って来た。
・・・ツンはまだ黙っている。
恐る恐る顔色を見たけど、少し赤くなってる気がする。
状況悪化中?そんなに怒っているのだろうか。

152 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:08:58.84 ID:E9yqRx720
うん。
駄目だ、沈黙に耐えられない。
僕の許容量限界につき、こちらからコンタクトを取る事に決定。
現実逃避ってステキだと思う。


(;^ω^)「えっと、ツン。マイキーは、何で普通に生活してる人が見れない時間に放送してるんだお?」

ξ*゚?゚)ξ「はぁ・・・知るわけないでしょ。・・・アンタ、430億・・・」

(´ω`)「あぅ、その件はすまなかったお・・・また貧乏駄目人間に逆戻りだお」

ξ*゚?゚)ξ「そ、そうじゃなくてっ・・・その、アンタには大きすぎる借りが出来ちゃったわね」

(;^ω^)「え?か、借りかお?何だお?」

ξ///)ξ「わ、わからないならいいわよっ!と、とにかく返しきるまでは付き合うからっ!」

( ^ω^)「おっおっおっ?」


('A`)「あー、何万年かかるんだ?それ」

(´・ω・`)「うん?お嬢さんなら、うまくいけば1万年は切れるんじゃない?」

153 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:10:07.72 ID:E9yqRx720
突然声をかけて来たドクオとショボン。
今まで全然気がつかなかったけど、ツンの後ろ側の席で2人してコーヒーを飲んでいた。


( ^ω^)「ドクオ!マスターも!大丈夫だったのかお?」

ξ///)ξ「ア、アンタ達、いつからいたのよっ!」

('A`)「ん?何か面白そうだったから、ブーンを尾行してみたんだが」

(´・ω・`)「うん。済まない。そういうわけで最初からいたよね」


2人とも少々疲れた感じはあるけど、何だろう?どこかうれしそうだ。
僕を尾行してきたって、警察の前からだろうか?
全部終わって気が抜けていたのか、全然わからなかった。
ツンまで気がつかなかったのは意外だけど。


ξ#゚?゚)ξ「アンタ達ねっ!ブーンより先に出てたなら携帯出なさいよっ!」

('A`)「あー、細けぇ事は気にするなよ」

(´・ω・`)「うん。せっかくのめでたい席なんだし」

154 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:10:55.53 ID:E9yqRx720
めでたい席?それにさっきの・・・借りを返すまで付き合う?1万年は切れるかも?

ドクオはまだ混乱している僕に向かって肩をすくめて見せた。
そして苦笑いしながら、ポケットから煙草を出すと火をつける。
ショボンは黙ってコーヒーカップを眺めていたが、ふと何か思いついたのかドクオに向かって口を開く。


(´・ω・`)「お互い最後の1人にはなりたく・・・」

(#'A`)「はいはい、俺まだ若いし。っつうか、お前普通に彼女いるだろうが。皮肉か?この野郎!」


ショボンのEVA語録から、該当するシーンを脳内で検索してみる。
・・・あ。


(*^ω^)「ツ、ツン、それってもしかするとアレかお!」

ξ*゚?゚)ξ「ア、アンタは、気がつき方がキモイのよっ!」

('A`)「んー、そう言う突っ込みが出来るお前も似たようなもんだぜ?」

ξ*゚?゚)ξ「う、うるさいわねっ!」


「VIP・GAME」に当選した時よりずっとうれしい。
あれは金額が大きすぎて把握できなかったから?そういうわけじゃないと思う。

155 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:11:39.80 ID:E9yqRx720
ああ、金額と言えば大切な事を忘れていた。


(;^ω^)「マスター、ドクオ、依頼料の事だけど、何とか金を作ってくるから少しだけ待って欲しいお」

('A`)「あー?アレか。俺としては、430億の燃えるところ何て面白ぇもん見れたし、別に」

(´・ω・`)「うん。報酬よりずっと大金を回収するあても出来たしね」

( ^ω^)「そういうわけには行かないお!」

ξ゚?゚)ξ「私もそれはお断り。アンタ達にこれ以上借りは作りたくないわよっ!」


理由は置いといて、ツンと意見が一致した。
こんな事も何となくうれしい。


(´・ω・`)「うーん。だけど君達、今は職なしだよね?」


そうだった。
・・・経営者がああなった以上、仕事どころじゃないだろう。
一気に現実に引き戻された気分だ。
ツンがせっかくオッケーしてくれたっていうのに・・・先行き真っ暗じゃないか。

ああ、でもそれは後だ。
今はまず、プロとして僕らを助けてくれたショボンとドクオに、ちゃんと答えないといけない。

156 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:12:41.40 ID:E9yqRx720
(;^ω^)「ちょ、貯金はないけど、色々売ったり借りてきたりすれば何とかなるお」

ξ;゚?゚)ξ「そ、それなら、私が借りてくるわよっ」


またまた意見が一致。
だけど、こんな事が何となくうれしい・・・とか言ってる場合じゃない。


('A`)「無職に金貸すのは親と闇金くらいだ。面倒だからやめとけ」


残念ながらもっともな意見だ。
僕は親からほとんど絶縁されてる状態だし、ツンも似たようなものだったはず。
僕には闇金に手を出すような甲斐性はないし、ツンにもそんなことは絶対させたくない。


(´・ω・`)「うん。それじゃ、うちで働いて貰おうかな?」

( ^ω^)「mjd!」

ξ゚?゚)ξ「・・・アンタ達、いつも暇そうなくせに。これ以上人増やしてどうするの?」

(´・ω・`)「うん?まあ、いんじゃない?」

('A`)「おー、そりゃいいかもな」

157 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:13:42.32 ID:E9yqRx720
( ^ω^)「名探偵ブーン誕生の予感!」


僕が2人のように器用に仕事が出来るかは・・・む、考えてみると難しい。
いや、まあ、無理だろう。
だけど、2人のところでなら必死で働く。
ツンは・・・少し複雑そうな感じだけど、しばらく考え込んだ後、1度うなずいて了承した。


('A`)「んじゃ、社員も増えた事だし。せっかくだから最初の仕事の打ち合わせと行くか」

(´・ω・`)「あの馬鹿の親御さんから、とことん引っ張って長期休暇・・・何ていうのはどうだろう?」

('A`)「賛成。んー、まあ、そんなわけで2人とも。適当によろしくな」


ξ゚?゚)ξ「はぁ・・・あの馬鹿の親からってのはいいとして、即長期休暇って。ホント駄目ね、アンタ達」

(*^ω^)「お!適当が一番だお!」


高校の時、現実から逃げ始めて以来、何だか面倒になり・・・
社会に出てからは、現実に追われ疲れ果てて、毎日いっぱいいっぱいで・・・
だけど、今思い出した。


そうだ、ちょっとした夢はあったんだ。

158 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:14:32.41 ID:E9yqRx720
好きな人たちと一緒に・・・毎日適当に楽しく。


宝くじの件といい、この夢の件といい、僕のはいい加減な夢ばかりだ。


でもまあ、先の事はわからないけど、今はそれがかなった。
それでいいと思う。



( ^ω^)ブーンが夢をかなえたようです  完





164 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:15:57.35 ID:E9yqRx720
と言うわけで付き合ってくれた皆さんありがとうございます。

まあ、その、今日はとても暇なので
馴れ合いきんもーとか思う人もいるかもしれませんけど
聞きたいこととかあったら聞いてやってください。


160 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:15:21.60 ID:wA1GGvk70
綺麗なまとまり乙

162 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:15:34.27 ID:GulqLW2T0
>>1乙!
ただ・・・燃やすのは・・・・・・。

176 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:17:45.65 ID:E9yqRx720
まあ、430億円と比べるのはアレですけど
ξ゚?゚)ξと( ^ω^)も社員になった事だし
( ´∀`)の親からかなりの大金は引っ張ってくれるでしょう。

ショボンなら・・・ショボンならきっと。


163 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:15:53.71 ID:c8l2wQajO
適当な考えが当たってなくて良かった。ああいう発言は不用意にしないほうがいいね(´・ω・`)

186 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:26:13.74 ID:VjKGfZ+MO
>>1乙
次回作楽しみにしてる

190 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:30:50.83 ID:E9yqRx720
次回作は構想もないんですけど。

今度こそ現実よりファンタジー気味でやりたいとも思うです。

・・・いつかは謎です。


197 :VIPがお送りします :2006/06/01(木) 23:38:26.75 ID:IRvVPDS70
乙ー
燃やしたのはコピーした模造品かと思ってた

198 :◆Brsj/lcRyc :2006/06/01(木) 23:40:28.64 ID:E9yqRx720
正直なところ、コピーした・・・っていうルートもなかったわけじゃなです。

だけど、あまり盛大なハッピーエンドより
これくらいの微妙に手が届くところ・・・みたいなのがいいかなって。






同じ作者さんの作品、
( ^ω^)ブーンが現実から逃げ切るようです」もどうぞ。
オ ム ラ イ ス@ブーン系小説まとめサイトさん)
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【2006/06/02 13:18】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(0) |
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