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( ^ω^)ブーンが悪の組織の戦闘員になったようです その1
http://ex15.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1149764577/

<その1> 第1話 第2話 第3話 ← いま、その4
<その2> 第4話 第5話 第6話
<その3> 第7話 第8話 第9話
<その4> 第10話 外伝





1 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:02:57.87 ID:PeE1/fDw0
【第1話】

ジリリリリ。目覚まし時計が鳴る。
僕はもぞもぞと布団から手を伸ばして目覚めし時計のタイマーをオフにした。

( ^ω^)「・・もう朝かお・・・バイト行かなくちゃだお。」

僕は布団からのっそりと出ると朝食をとり、歯を磨く。
そして、鞄を片手にボロアパートを出た。
いつものように駅までダッシュしてギリギリ電車に乗る。

(;^ω^)「フヒー、間に合ったお。」

満員電車で揺られる中、立ちながらもう一度仮眠する。

( -ω-)「ムニャムニュ。」

出勤で電車に乗っている人達はみんな同じ駅で降りるのでその時には目が覚める。

( ^ω^)「さて、今日もがんばるお。」

僕は駅から出るとオフィス街の中に立ち並ぶビルの1つに入る。
そこの3階こそが何を隠そう悪の秘密組織【ブラックシャドー】なのだ。

3 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:03:20.80 ID:PeE1/fDw0
( ^ω^)「おはようございますですお。」

ブラックシャドーに入った僕はみんなに挨拶をした。
他に既に来ているアルバイトのみんなが僕に挨拶をしてくる。

( ゚∀゚)「よう、おはよう。今日もギリギリだな。」

ジョルジュが僕に挨拶してきた。彼は僕と同期のアルバイトだ。
今は一番の親友と呼べるだろう。いつも陽気だが今日はやけに嬉しそうだった。

( ^ω^)「ジョルジュ、何か今日機嫌がいいお。何かあったのかお。」

( ゚∀゚)「もうすぐバイト代入るだろ。おっぱいパブにいけると思うともうね・・・。」

バイト代をほとんどおっぱいにつぎ込むくらいジョルジュはおっぱい大好きなのだ。

( ゚∀゚)「ワカパイちゃんにまた会えるのかと思うとグッとくるな。」

ジョルジュは武者震いしている。

5 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:03:38.42 ID:PeE1/fDw0
( ^ω^)「ジョルジュはほんとワカパイちゃん好きだお。」

( ゚∀゚)「今度連れて行ってやるからブーンも一緒に行こうぜ。
ワカパイちゃん見たいだろ?な?」

(;^ω^)「あ、うん、考えておくお。」

僕はおっぱいは嫌いじゃないけどおっぱいパブにまで行きたいとは思わないので適当に流しておいた。
僕とジョルジュが他愛のない話をしていると事務室のドアが開きニダーさんがやってきた。
彼はこの悪の秘密組織【ブラックシャドー】における作戦実行隊長なのだ。

<ヽ`∀´>「よし、バイトはみんなあつまったみたいニダ。
じゃあ、全員着替えて作戦会議室に来いニダ。」

( ^ω^)「はいですお。」

アルバイトのみんなはゾロゾロとロッカールームへと入っていった。
僕は自分のロッカーを開き、鞄を入れると黒い全身タイツを着る。
最後に黒いマスクを被って戦闘員の完成だ。こうなると誰が誰やらわからなくなる。
だが、ジョルジュと僕はお互いの体格や動きのクセでなんとなくわかるのだ。
そんなジョルジュが僕を見つけて話しかけてくる。

( ゚∀゚)「今日は何やるんだろうな。この前はダムの水に下剤を流すとかやってたけど、
あーいうのはあんまりやりたくないよなあ。」

( ^ω^)「あれはちょっと酷すぎたお。僕達も水飲めなくなるお。」

8 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:04:06.41 ID:PeE1/fDw0
僕達は雑談しながら作戦会議室へ移動した。戦闘員のアルバイト達はパイプ椅子に座る。
椅子の前にある長いスチール製の折りたたみ机の上には紙切れが置いてあった。
一番上にブラックシャドーのマークが描いてある作戦指令書だ。
僕はそれを手に取る読み始めた。

( ^ω^)「えーと、【老人会の慰安旅行バスジャック作戦】って書いてあるお。」

( ゚∀゚)「これまた何とも微妙な作戦だな。」

ジョルジュがため息をついた。ニダーがドアを開けて入ってくる。
ニダーの後ろには顔がハエの怪人がいた。

<ヽ`∀´>「今日の作戦は【老人会の慰安旅行バスジャック作戦】ニダ。
その名のとおり、今日とある場所で老人会の慰安旅行をしているニダ。
そのバスをバスジャックするニダ。老人だから抵抗もされずにスムーズに進行できるニダ。
今日の怪人はアスワンツェツェバエ男ニダ。」

怪人までいる悪の秘密組織が老人を狙う時点でどうなのかと思ったが、
僕は黙っておくことにした。所詮、僕はバイトなのだ。
バイト代さえもらえれば組織の都合などどうでもいい。

<ヽ`∀´>「作戦は各自の机の上にある指令書に書いてあろうとおり、
採石場まで老人会のバスを誘導し、そこで老人から金品を奪うニダ。
今回はブラックシャドーの資金回収の作戦ニダ。」

( ^ω^)「ニダーさんは採石場ほんと好きだお。」

( ゚∀゚)「何か悪の組織っぽいから好きだって言ってたよな。」

9 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:04:28.10 ID:PeE1/fDw0
数台の真っ黒なワゴン車に詰め込まれた僕達は老人会のバスがあるという場所まで移動を開始した。
当然、窓も真っ黒だ。全身黒ずくめの集団だけに窓の外から見られると非常に怪しいのでしょうがない。
最初は軽快に走っていたワゴン車だったがやがてガタゴトと揺れ始める。

( ^ω^)「下がジャリ道になってきたっぽいお。そろそろ着くのかお。」

( ゚∀゚)「まあ、老人会の慰安旅行なんて田舎だろうしなあ。
ジャリ道になったってことはそろそろだろうな。」

ワゴン車が急停止するとニダーがワゴン車のドアを開けてまわった。
そして、各ワゴン車に乗っている戦闘員に声をかける。

<ヽ`∀´>「作戦開始ニダ!」

ワゴン車から降りた僕は周りの風景を眺める。やっぱり田舎だった。
まわりは木々で囲まれていて遠くには山も見える。空気もおいしかった。
ここは田舎の旅館のガレージのようだった。
今、老人会の老人達がバスから降りて旅館に入ろうとしているところらしい。

アスワンツェツェバエ男「バエバエバエエエエエエ!!!!」

アスワンツェツェバエ男が老人を追い掛け回す。
そして、驚いて腰を抜かした老人を戦闘員がバスに連れ戻すのだ。
僕は尻餅をついているおじいちゃんやおばあちゃんに声をかける。

( ^ω^)「大丈夫ですお。痛いことはしませんお。」

10 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:04:48.86 ID:PeE1/fDw0
そんな言葉をかけながら僕は老人達をバスに連れ戻していった。
老人達を全員バスに戻すと、アスワンツェツェバエ男がバスに乗り、運転を始めた。
一緒にニダーがバスに乗る。

<ヽ`∀´>「よしっ!次は採石場まで運ぶんだニダ!」

僕達はまたワゴン車に乗って採石場に移動を開始した。

( ^ω^)「今回は楽そうだお。」

( ゚∀゚)「ドクオファイアーが出てこなけりゃいいんだけどなあ。」

( ^ω^)「そうだお・・・。」

【ドクオファイアー】それは正義のヒーローである。
どこからともなくドクオサイクロン号というバイクに乗って現れ、怪人を倒していく。
僕達ブラックシャドーの敵であるドクオファイアーはヒーローというだけあってめちゃくちゃ強い。

( ゚∀゚)「まあ、いつものように適当に闘ってるフリしてやられてりゃいいよな。」

( ^ω^)「そうだお。」

いかにして無傷でやられたフリをするかが僕達アルバイトの腕の見せ所でもあった。
こんなところで怪我していたらやってられない。
時給がいいからやっているようなものの本来ならこんな危険がアルバイトはしたくはない。

13 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:05:20.12 ID:PeE1/fDw0
採石場に到着したようだ。僕達がワゴン車から降りると
既にバスから降りたニダーとアスワンツェツェバエ男は老人を1列に並ばせていた。

<ヽ`∀´>「おい、おまえ達!!金目のものをこの袋に入れていけニダ!!
そうしたらちゃんとまた旅館に戻してやるニダ!!」

そう言うとニダーは手に持った黒い布袋に老人に金目のものを入れさせた。
老人達はブツブツと文句を言いながらも金目のものをいれていった。

<ヽ`∀´>「よーし、これで終わりニダ!!作戦大成功ニダ!!」

ニダーが嬉しそうに高笑いしている。その時、採石場の砂利が高くなっているところに人影が現れた。
僕は心の中であー来ちゃったと少しウンザリした気分になる。

('A`)「この世に悪がいる限り、正義の炎が焼き尽くす!!灼熱の戦士!!ドクオファイアー!!」

ドクオファイアーがいつもの決め台詞を言うとドクオファイアーの後ろで爆発が起こる。

( ゚∀゚)「いつも思うんだけどあの爆発の演出って誰がやってるんだろうな?」

( ^ω^)「確かにそうだお。」

<ヽ`∀´>「ここであったが百年目!今日こそおまえをやっつけるニダ!行け戦闘員!」

ニダーの掛け声と共に僕は猛ダッシュでドクオファイアーに突っ込んでいった。
ドクオファイアーはめちゃくちゃ強いので怪人とタイマンだとまず負けない。
そこで戦闘員がドクオのスタミナを削るために戦いを挑むのだ。
なんとも消極的な作戦だけどしょうがない。それほどドクオファイアーが強いのだ。

14 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:05:48.53 ID:PeE1/fDw0
( ^ω^)「ブーン!!」

僕は両手を水平にしてドクオに1番に戦いを挑む。
なぜ1番に挑むのか。答えは簡単である。ドクオファイアー達ヒーローはたいていスロースターターなのだ。
序盤はジャブなどで体をほぐしていく、そして体が温まるとキックなどの大技になるのだ。
できるだけダメージを受けないでやられたフリをするには、ドクオファイアーの体の調子が全開になる前にやられるのがいいのだ。

( ^ω^)「ドクオファイアー覚悟!!」

僕はやる気のある台詞を吐くと広げた両手でドクオファイアーにラリアットをする。

( ^ω^)(いつもどおりならこのラリアットを華麗にかわしたドクオファイアーのジャブがくるお。
それをうまいことヒットした風に見せて派手に倒れたら終わりだお。)

ドクオファイアーはいつものように僕のラリアットをかわす。

( ^ω^)(フヒヒ、あとはドクオファイアーのジャブを当たったフリしておしまいだお。)

と思っていると回し蹴りが飛んできた。

(;^ω^)「えっ!?」

ドクオファイアーの回し蹴りは僕の頭に綺麗にヒットした。

(;@ω@)「グハァ・・・いつもと違う・・・お。」

頭が激しくシェイクされた僕は意識が遠くなっていった。その際にドクオファイアーの独り言が耳に入った。

('A`)「しょっぱなから回し蹴りもカッコよくていいな。」

15 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:06:10.83 ID:PeE1/fDw0
僕が目を覚ますとドクオファイアーが屈んで僕の顔を覗き込んでいた。

('A`)「おう、目が覚めたか。大丈夫か?」

(;^ω^)「あう!!ドクオファイアー!?・・・さん・・。」

('A`)「わりぃな。ちょっとやりすぎたみたいだ。」

(;^ω^)「あ、えーと。」

僕は何がどうなっているのかわけがわからなくなった。
起き上がってまわりを見回すともう誰もいなかった。
僕の乗ってきた黒いワゴン車もいなかった。

('A`)「もうみんな帰っちまったぜ。」

(;^ω^)「と、いうことは・・・アスワンツェツェバエ男は・・・もうやっつけちゃいましたよね?」

('A`)「ああ、ドクオバーニングキックで倒したぜ。」

(;^ω^)「じゃ、じゃあ僕はおいとましますお。」

僕はそそくさと逃げようした。ここにいるのはヒーローと戦闘員Aの2人だけ。この状況は非常に危険だ。

16 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:06:28.20 ID:PeE1/fDw0
('A`)「おい、ちょっと待てよ。」

ドクオファイアーが僕を呼び止めた。

(;^ω^)「ハヒィッ!!」

僕はびくりと体を硬直させ恐る恐るドクオの方を振り向く。

('A`)「こんな田舎で歩いて帰るのか?送ってやるから後ろに乗りな。」

ドクオファイアーはドクオサイクロン号に跨っていた。

(;^ω^)「あ、でも・・・あなたと僕はヒーローと悪の組織の戦闘員で・・・。」

('A`)「おまえバイトだろ?まあ、いいから乗れよ。」

ドクオファイアーは半ば強引に僕を乗せるとドクオサイクロン号のアクセルを拭かした。
ブロロロロォ!という独特のエンジンを響かせると僕を乗せたドクオサイクロンは採石場を後にした。

(;^ω^)(僕どうなるんだお?)

17 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:07:16.41 ID:PeE1/fDw0
街に戻ってきた僕達はなぜか高架線下にあるおでん屋台で飲むことになった。
僕とドクオファイアーは屋台の小さな椅子に座る。

('A`)「おまえ酒飲める?」

(;^ω^)「あ、はいですお。」

('A`)「じゃあ、生中2つ頼むわ。」

ドクオファイアーが屋台のおやっさんに声をかけた。

(;^ω^)「あの・・・ドクオファイアーさんは飲酒運転になるのでは?」

('A`)「ん?ああ、俺の家この近所だからバイクは押して帰るんだよ。
まあ、この屋台のおやっさんとは仲いいし、ここに停めておいてもいいんだけどな。」

(;^ω^)「あーそうですかお・・・。」

('A`)「あと、もう変身は解除してるからドクオでいいぜ。」

(;^ω^)「あ、はい、ドクオ・・・さん。」

屋台のおやっさんから生中のジョッキを受け取ったドクオは僕に手渡す。
2人で乾杯するとドクオはゴクゴクと一気にビールを飲み干す。

('A`)「カーッ!うめぇ!!この一瞬のために俺は生きてるんだよなぁ。」

僕はチビチビとビールを飲みながら思い切ってずっと思っていた疑問をドクオにぶつけた。

18 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:07:39.56 ID:PeE1/fDw0
(;^ω^)「あのーそれで何で僕を飲み屋に連れてきたんですかお?」

('A`)「ああ、まだ言ってなかったな。まず最初に謝っておくわ。回し蹴り当てて悪かったな。」

(;^ω^)「ああっ!いえいえ、それは敵同士なんだからしょうがないですお。」

いきなり謝ってきたドクオに僕は動揺した。戦闘員に謝るヒーローなんているとは思わなかったからだ。

('A`)「戦闘員ってのは基本的にはただのバイトだしな。あんまりやりすぎないように注意してるんだわ。」

( ^ω^)「はぁ。」

('A`)「俺の狙いはあくまでも怪人とそのバックボーンである幹部達だ。
だから、戦闘員にはあまり怪我をさせたくないんだ。でも、今日はおまえを気絶させちまった。
それでお詫びもこめて飲みに連れて来たってわけだ。」

( ^ω^)(何だか変なヒーローだお・・・。)

('A`)「おまえいくつ?」

19 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:08:11.24 ID:PeE1/fDw0
( ^ω^)「あ、25ですお。」

('A`)「あー、じゃあ大学出たけど就職できなくてフリーターってやつか。」

( ^ω^)「そ、その通りですお・・・。な、なんでわかるんですかお?」

ドクオはなぜ僕のことをわかるのか驚いた。

('A`)「まあ、なんとなくな。そーいう奴多いし。」

ドクオは2杯目のビールをうまそうに飲んでいる。
この奇妙な組み合わせの会話にも慣れてきた僕はこの際だからいろいろ聞いてみることにした。

( ^ω^)「ド、ドクオさんは何でヒーローになろうと思ったんですかお?」

('A`)「ああ、俺は2世ヒーローだから半強制的な感じだ。」

( ^ω^)「えっ!?そうなんですかお?」

('A`)「俺はビッグバンガイの息子なんだ。」

(;^ω^)「えっ!あの最強のヒーローといわれたビッグバンガイですかお!」

僕は驚いた。数々の悪の組織を壊滅させたヒーローの伝説とまで言われているヒーロー。
それが最強のヒーロービッグバンガイ。

20 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:08:33.28 ID:PeE1/fDw0
('A`)「まあ、俺があんまり広げないでくれって口止めしてるから知ってるのは、
ヒーロー協会の関係者くらいだけだな。」

(;^ω^)「どおりでドクオさんは強いわけですお。」

('A`)「まあ、俺なんてまだまだだよ。」

( ^ω^)(あれでまだまだだったらどれだけ強くなるんだお。)

('A`)「そう言えばなんでおまえはブラックシャドーでバイトしてるんだ?」

( ^ω^)「時給がいいんですお。あと、遠くへ行くときはお弁当とか出るんですお。」

('A`)「まあ、重労働だからその分待遇がいいってわけか。」

( ^ω^)「そうですお。しばらくは続けるつもりですお。」

('A`)「・・・そうか。まあ、人それぞれしな。あんまり無理はするなよ。」

( ^ω^)「はいですお。」

21 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:08:50.17 ID:PeE1/fDw0
('A`)「じゃあ、そろそろおひらきにするか。おやっさん。勘定頼むわ。」

ドクオが財布を出した。僕も財布を出す。

('A`)「ああ、今日は俺が奢るから。」

(;^ω^)「い、いえ!そんなめっそうもないですお。ワリカンで!」

('A`)「まあ、今日はおまえに痛い目にあわせちまったしな。俺に奢らせてくれ。
次からはワリカンだけどな。」

そう言うとドクオはニッと笑った。結局、僕はドクオに奢ってもらってしまった。
それから、バイクを押すドクオと他愛のない世間話をしながら歩く。

('A`)「じゃあ、俺こっちだから行くわ。」

ドクオが交差点で僕と反対側へとバイクを押していく。

( ^ω^)「あ、あのもう1つ聞きたいことがあったんですお。」

バイクを押す手を止めたドクオは振り向いて僕の顔を見る。

('A`)「ん?何だ?」

22 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:09:30.22 ID:PeE1/fDw0
( ^ω^)「ぼ、僕にブラックシャドーの本拠地とか聞かないんですかお?」

ドクオは不敵な笑みを浮かべた。

('A`)「ヒーローってのはな、悪の本拠地を自分の力で見つけてぶっ潰すもんだぜ。」

そう言うとドクオは再びバイクを押して僕の視界から消えていった。
だが、視界から消えるまでドクオの大きくて力強い背中から僕は目を離せなかった。

( ^ω^)(あれがヒーローの持つ、力強いが孤独で哀愁のある背中なのかお・・・。)

ドクオが視界から消えると僕も自分のボロアパートへと向けて歩き始める。
そして、ボロアパートの自分の部屋に入ったときにはじめてあることに気がついた。

(;^ω^)「僕、街中をずっと全身黒タイツで歩いてたのかお・・・。」


【第1話おわり】





25 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:11:09.09 ID:PeE1/fDw0
【第2話】

悪の秘密組織と言えども毎日悪事を働いているわけではない。
ホイホイ悪事が思い浮かぶわけでもないし、悪いことをするにもいろいろとお金がかかる。
そのため、ブラックシャドーでは悪事をしない日はなんでも屋として営業をしているのだ。
今日、僕達アルバイトは引越し作業をすることになった。

(;^ω^)「このタンスおめぇぇぇ!!」

( ゚∀゚)「タンスって何でこんなに重いんだろうな。」

僕とジョルジュはトラックに乗っているタンスをマンションの3階まで運んでいた。
エレベーターに入らないから直接3階まで持って運ぶ。かなり地獄だった。

(;^ω^)「フヒー。やっと運べたお。」

( ゚∀゚)「さて・・・と次は冷蔵庫でも運ぶか。」

(;^ω^)「ちょwww。また重いの運ぶのかお!」

( ゚∀゚)「こーいうところで地道に体鍛えておいた方が何かと便利だしな。」

( ^ω^)「なるほどだお。またドクオファイアーと闘うことを想定してトレーニングかお。」

僕は楽をしたいと思っているだけだったのでジョルジュは何てポジティブなんだと感心した。

27 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:12:33.22 ID:PeE1/fDw0
( ゚∀゚)「ワカパイちゃんの好みがマッチョな人らしいんだよなあ・・・。」

(;^ω^)「結局、おっぱいかお!」

<ヽ`∀´>「おーい、休憩ニダー。昼飯食ったらまた続けろニダー。」

ニダーがトラックの運転席の窓からバイトのみんなに声をかけた。

( ^ω^)「お、休憩だお。」

僕は急いでトラックの荷台に乗り込んだ。そこにはお昼のお弁当が積んであるのだ。

( ^ω^)「うめぇぇえ!!」

僕は海苔弁当をモグモグと頬張る。隣でジョルジュも弁当を食べる。

( ゚∀゚)「そーいえばこの前、勝手に帰っちまって悪かったな。
アスワンツェツェバエ男がやられたらニダーの奴が、
戦闘員の点呼もしねーで勝手にワゴン発進させやがったんだよ。」

( ^ω^)「まあ、別に大丈夫だったからいいお。」

ジョルジュと雑談しながら速攻で弁当を食べた僕は横になって少し昼寝をすることにした。

( -ω-)「ムニャムニュ。」

29 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:13:21.85 ID:PeE1/fDw0
ちょっと気持ちよくなってきたところでジョルジュが僕の肩を揺すった。

( ゚∀゚)「おい、ブーン。ちょっと起きてくれ。」

( ^ω^)「ん?何だお。」

( ゚∀゚)「あれ・・・ドクオサイクロン号じゃねーか?」

ジョルジュがマンションの駐輪場に止めてあるバイクを指差した。

(;^ω^)「ああっ!ほんとだお!ドクオサイクロン号だお!」

( ゚∀゚)「どーする?ニダーさんに報告しておくか。」

( ^ω^)「うーん、まあ一応言うだけ言っておこうかお。」

僕達はニダーにドクオサイクロン号のことを話した。

<ヽ`∀´>「な、何!それは大手柄ニダー!」

30 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:14:16.87 ID:PeE1/fDw0
ニダーはトラックの運転席から降りると、
急いで駐輪場に止めてあるドクオサイクロン号にまで移動した。

<ヽ`∀´>「ウェーハッハッ!ここであったが百年目!目にものみせてくれるニダ!」

ニダーは高笑いするとポケットからマジックペンを取り出してドクオサイクロン号に落書きを始めた。
嬉しそうな顔をしながらドクオサイクロン号に放送禁止マークなどを書き込んでいく。
僕はトラックの荷台の上からペットボトルのお茶を飲みながらその光景を眺めていた。

<ヽ`∀´>「チョコランタンに~へんてこUFO~とんできたニダー♪」

調子にのって絵描き歌まで書き始めた。

( ^ω^)( ゚∀゚)「アッーーーーー!」

夢中になっているニダーには背後に殺意の塊が迫っているのに気づいてはいなかった。

('A`)「おい、ブラックシャドーのニダーさんが俺のバイクに何してるんだ。」

ニダーの後ろにいるのは弁当の入ったコンビニ袋を片手にぶら下げているドクオファイアーだった。

31 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:15:47.30 ID:PeE1/fDw0
<ヽ`∀´>「ハヒィッ!ド、ドクオファイアー!!!」

ニダーは驚きのあまり声が裏返っていた。

('A`)「何か言うことがあるんじゃねーのか?」

ドクオはニダーを睨みつける。今日は引越しの作業なので怪人はいない。
ブラックシャドーの作戦実行隊長としてここはどう立ち向かうのか非常に興味深い。

<ヽ`∀´>「す、すみませんでしたニダー!す、すぐに落書きは消すニダー!許してニダー。」

ニダーは土下座して謝りはじめた。

('A`)「じゃあ、すぐに落書き消せ。
俺が弁当食って戻ってきて全部消えてなかったらドクオバーニングキックだからな。」

<ヽ`∀´>「ハヒィッ!わ、わかりましたニダー!」

ドクオはコンビニ袋を片手にマンションに入っていった。

32 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:16:21.66 ID:PeE1/fDw0
<ヽ`∀´>「・・・。」

( ^ω^)( ゚∀゚)(ダッセェー。)

ニダーは僕達を睨みつける。

<ヽ`∀´>「お、おまえ達!すぐに落書きを消すニダ!さもないとドクオバーニングキックニダー!」

(;^ω^)「テラヒドスwww。」

とは言ってもアルバイトの僕達には拒否権はない。僕とジョルジュは急いで落書きを落としはじめた。

( ゚∀゚)「なんとか間に合いそうだな・・・。」

( ^ω^)「よ、よかったお。」

とりあえず落書きが全部消せたので僕達は胸を撫で下ろした。
そこへ、マンションからコンビニ袋を片手にドクオファイアーが現れた。

33 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:16:53.27 ID:PeE1/fDw0
('A`)「おう、ちゃんとやってるか。」

ドクオファイアーが僕達に声をかける。そして、ドクオサイクロン号を入念にチェックする。
僕のことは見てみぬ振りをしてくれているようだ。さすがにヒーローと戦闘員が知り合いというのはまずい。

('A`)「これはおまえ達が消してくれたのか。」

( ^ω^)「は、はい。ニダーさんに言われて・・・。」

('A`)「そうか・・・。」

ドクオはトラックにまで移動すると運転席に座っているニダーを引きずり出した。

('A`)「おい、テメーの不始末くらいテメーで落とし前つけろ。何部下にやらせてるんだよ。」

そう言うとニダーの頭に頭突きを入れた。

<ヽ`∀´>「グハッ!」

34 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:17:54.77 ID:PeE1/fDw0
('A`)「まあ、今日はお互いプライベートだしここまでにしておくけどよ。
あんまり調子に乗るんじゃねーぜ。」

そう言うとドクオファイアーはゴミ捨て場に行った。
ドクオファイアーはコンビニ袋に入っている弁当や缶ジュース、ペットボトルをしっかり分別して捨てるとマンションに戻っていった。
そのドクオファイアーの背中にはヒーローが持つ繊細な心のようなものを感じた。

( ^ω^)(あれがヒーローの持つ強引な強さの裏にある繊細なハートなのかお・・・。)

それからお昼休みが終わった僕達は引越し作業を再開した。
午前中に重いものをだいたい運び終えていたので午後の作業は結構楽だった。
それにしてもこのマンションにドクオが住んでいるとはちょっと驚きだった。
この前別れた場所から近かったからもしやと思ってはいたけれど。

( ゚∀゚)「よっしゃ!全部終わったぜ!」

( ^ω^)「フヒー疲れたお。」

<ヽ`∀´>「じゃあ、さっさとここから退散するニダ!」

荷物を全て降ろして荷台が空になったトラックはドクオの住むマンションを後にした。
その時僕はあることに気がついた。

( ^ω^)(ドクオさんは普段着がドクオファイアーの変身スーツなのかお?)


【第2話おわり】





35 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:18:30.20 ID:PeE1/fDw0
投下はここまでです。第3話は今日の11時半くらいに投下します。
読んでくれた人サンクスです。


36 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:19:35.54 ID:CXNbZ/kp0
>>35
全何話なんだ?すでに完成済み?

37 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:20:22.83 ID:PeE1/fDw0
>>36
まだ全部完成していませんが10話もないと思います。


41 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 20:23:55.75 ID:wsSoI+TI0
GJ
なんかやけにほのぼのした悪の組織だな。
『レベルジャスティス』ってエロゲー思い出した。
あれに出てくる悪の組織も、えらいほのぼの感があって好きだったなー。

56 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 21:17:17.93 ID:Z/WLeGw/0
戦闘員ランク
S級 首領直轄・首領親衛隊 戦闘能力は怪人並
A級 アジト内勤・最重要セクションの警備担当
B級 アジト内勤・怪人の手下として行動
C級 アジト出入口警備・外部での工作活動
D級 低級戦闘員・科学研究員・在宅工作員

59 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 21:22:15.71 ID:x3I2K9RA0
人数比
S級 あまり居ない(すぐ幹部か怪人に格上げされるから)
A級 いっぱい
B級 とても いっぱい
C級 とても とても いっぱい
D級 アリゾナの大地に生きる命の数ぐらい いっぱい

強さ
S級>(越えられない壁)>A≧B≧C≧D

日本語でおk
雑魚いっぱい あまり差は無い

67 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 22:32:38.84 ID:8wKCs7l/0
蟹くいたくなってきた

68 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 22:40:09.90 ID:VqZdrgeW0
>>67

     ト、         /ヽ   /\        _
 /|\ | ヽ       〈三ヽ /三/|        / !    /!ヽ
 | l  ヽ |  ヽ      !\   / _|      /  |   ,' /  !     いいのよ・・・食べても・・・・・・・
 | ヘ   !   ヽ    ( )){ }( ))     ,'   !_/ /  j
 ',  ヽ |    l      トイ`|i|⌒ Y=}     !    ', /   /
  ',  ヽ!≡   l      { ヽ || r‐'リ -i    !  ≡ !     /
  ヽ    ≡  !     | ミ )!!= 彡-ノ_   l  ≡ !   ,.'
   \   ≡ |   ,.-ノ / ! ト、トく   `メ、_',  = / /
     \ ≡ !  /てノしイ_人人ノ、    ヽ  /
      \― |/ヽ ,イ- 、ヽ /   イ´ ̄ ̄ヽ_/
        \ ヽ/  l  ヽi / ̄`!
          ̄     〉―く ァ―‐‐j


71 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 22:48:41.48 ID:8wKCs7l/0
>>68
ちょwwどっちかというと海老www

72 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 22:50:20.86 ID:VqZdrgeW0

 \ ̄\                 / ̄/
/l  \  \             /  / lヽ 
| ヽ  ヽ   |             |   /  / |
\ ` ‐ヽ  ヽ   ●      ●  /  / ‐  /
  \ __ l  |  ||___|| /  l __ /
     \  \/       \  /
      /\|          |/\        つまりはこういうことなのか?
    //\|          |/\\ 
    //\|          |/\\
    /   /\_____/\   \


75 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 23:00:00.99 ID:3b+igFeP0
>>72
でも、俺達の欲しかったのは、そんなものじゃない・・・

86 :VIPがお送りします :2006/06/08(木) 23:30:21.66 ID:CJELbFf/0
>>75

            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !  そんな事言ってると俺がお前を食っちまうぜ
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_






89 :1:2006/06/08(木) 23:34:29.07 ID:ROHrgxMF0
【第3話】

<ヽ`∀´>「ウェーハッハッ!!セレブな人妻の観光旅行バスジャック作戦大成功ニダ!!」

採石場でニダーが嬉しそうに高笑いしていた。ニダーの横には怪人であるガラガラヘビ男がいた。

( ゚∀゚)「老人が駄目ならセレブかよ。」

( ^ω^)「人妻を狙うってのがまたなんとも微妙だお・・・。」

今日、僕達は【セレブな人妻の観光旅行バスジャック作戦】に参加している。
セレブな人妻の観光バスをバスジャックして採石場に連れてきて金目のものを奪う。
前の老人会のバスジャックとほとんど同じ作戦だった。
ニダーはセレブな人妻に宝石などを入れさせた黒い布袋を嬉しそうに眺めている。

( ゚∀゚)「ドクオファイアーが来る前にさっさと帰った方がいいと思うんだけどなー。」

ジョルジュが呟いた。その時、採石場の砂利が高くなっているところに人影が現れた。

('A`)「この世に悪がいる限り、正義の炎が焼き尽くす!!灼熱の戦士!!ドクオファイアー!!」

ドクオファイアーがいつもの決め台詞を言うとドクオファイアーの後ろで爆発が起こる。

92 :1:2006/06/08(木) 23:35:23.24 ID:ROHrgxMF0
<ヽ`∀´>「ここであったが百年目!今日こそおまえをやっつけるニダ!行け戦闘員!」

ニダーの掛け声と共に僕は猛ダッシュでドクオファイアーに突っ込んでいった。
例によって両手を水平にして1番に戦いを挑む。
いきなり大技がくるかもしれないが、それでも楽そうなので1番手は譲れない。
今度はドクオファイアーの攻撃をよく見てかわすのだ。

( ^ω^)「ドクオファイアー覚悟!!!」

僕はやる気のある台詞を吐くと広げた両手でドクオファイアーにラリアットをする。

ドクオファイアーはいつものように僕のラリアットをかわす。

( ^ω^)(ここで油断せずにドクオファイアーの攻撃を見切るお!)

しかし、ドクオファイアーは僕の視界にはいなかった。

( ^ω^)「あれ?」

( ゚∀゚)「ブーン!後ろだ!!」

ジョルジュの声を聞いて後ろを見る。

93 :1:2006/06/08(木) 23:37:22.48 ID:ROHrgxMF0
僕の後ろに回りこんだドクオはヒーロー特有のタメを作っていた。
これは必殺技を出す前兆を意味する。怪人ですら一撃の大ダメージの攻撃。
当然、戦闘員にとっても、必殺技をくらう=死、である。

(;^ω^)(グランドヤバス!!!!)

僕の背中から大量の汗が流れる。

('A`)「俺の両足、真っ赤に燃えるッ!勝利を掴めと轟き叫ぶッ!」

決め台詞を言ったドクオが空中に高くジャンプする。

('A`)「ばぁぁぁぁく熱ッ!・・ドクオォォ!バアアアアニィィング!!!キイイィィーークッッッ!!!」

(;^ω^)(ハ、ハヒィィ!!!!)

僕は両手を頭に抱えてしゃがみこんだ。
しかし、ドクオファイアーは僕の遥か上を通過し、
向こうの方でボーッと突っ立って戦闘員の闘いが終わるのを待っていたガラガラヘビ男に向かって飛んでいった。

ガラガラヘビ男「えっ!?俺狙ってたの!?戦闘員と戦わないの?!」

それがガラガラヘビ男の最後の言葉だった。
ドクオバーニングキックの一撃を受けたガラガラヘビ男は大爆発し、木っ端微塵に砕け散った。

94 :1:2006/06/08(木) 23:39:00.69 ID:ROHrgxMF0
ガラガラヘビ男の大爆発による爆風でマフラーをなびかせながらドクオは呟く。

('A`)「戦闘員と戦うのなしでいきなり怪人にドクオバーニングキックを当てるのもカッコイイな。」

<ヽ`∀´>「ク、クソーニダ!!今日は引き上げるニダ!!ドクオファイアー覚えてろニダ!!!」

ニダーは捨て台詞を残すと僕達の乗ってきた黒いワゴン車に乗る。
僕も置いていかれないように急いで黒いワゴンの元に走ろうとした。
その時、地面に何か落ちているのに気がついた。

( ^ω^)「あれ?何だお?」

僕は落ちているものを拾った。

( ^ω^)「真っ黒なカードだお・・・何も書いてないお。」

( ゚∀゚)「おーい、ブーン!車出ちまうぞ!」

( ^ω^)「ああっ!ちょっと待ってお!!」

僕はポケットに黒いカードを入れるとみんなの待つ黒いワゴン車へ走っていった。

95 :1:2006/06/08(木) 23:40:31.02 ID:ROHrgxMF0
悪の秘密組織【ブラックシャドー】に戻った僕達は会議室で反省会をしてから解散になった。
ロッカールームでマスクと全身タイツを脱いで私服に着替える。

( ゚∀゚)「いやー、今日は楽だったなー。いきなり怪人倒してくれて助かったぜ。
これからもこの調子でやってくれりゃあ、すげー楽なんだけどなー。」

( ^ω^)「確かにそれは言えてるお。」

僕は脱いだ全身タイツのポケットに入っている黒いカードのことを思い出し取り出した。

( ゚∀゚)「お?何だそのカード?」

( ^ω^)「採石場に落ちてたんだけど何かわからないんだお。」

ジョルジュに黒いカードを渡す。裏表をジロジロと見るジョルジュ。

( ゚∀゚)「何だこりゃ?どっちも真っ黒で何も書いてないぜ。」

( ^ω^)「ジョルジュもわからないのかお・・・。」

( ゚∀゚)「まあ、警察にでも届けといたらいいんじゃねーか?
セレブな人妻の秘密の会員カードとかだったりしてな。」

とりあえず、カードの話はそこで終わり僕とジョルジュはブラックシャドーを出た。

96 :1:2006/06/08(木) 23:42:06.00 ID:ROHrgxMF0
( ゚∀゚)「じゃあ、俺はワカパイちゃんとこ行ってくるから。またな。」

ジョルジュはニコニコしながらスキップして街中へ消えていった。
僕は黒いカードのことが気になったので家のインターネットで調べることにした。
すぐにはわからないだろうなと思っていたが、驚くほどあっさりと黒いカードの正体がわかった。

( ^ω^)「これはヒーロー免許証だったのかお。」

【ヒーロー免許証】それはヒーローに認められたものだけが持つことができるヒーローの証明書のようなものだ。
名前などの情報をカードの表面に書くと盗まれたときに悪用されるので真っ黒になっているらしい。
情報は全てカードの中にデータとして入っているらしく、ヒーロー協会の機械などで読み取ることができるそうだ。

( ^ω^)「ってことはこれはドクオファイアーのヒーロー免許証なのかお?」

ドクオバーニングキックでもしたときに落としたのだろうか。

( ^ω^)「まあ、明日バイト休みだし、ヒーロー免許証ないとたぶんドクオさんも大変だろうから、
ヒーロー協会に直接持って行こうだお。」

悪の組織の戦闘員がヒーロー協会にヒーローの落し物を届けるいうのも変な話だ。
だが、ヒーロー免許証を落として困っている人を見過ごすこともできない。
まあ、普段は全身真っ黒でマスクもしてるからブラックシャドーの戦闘員とバレやしないだろう。

97 :1:2006/06/08(木) 23:43:03.26 ID:ROHrgxMF0
次の日の朝。ヒーロー協会に行くのに緊張しているのか僕はあまり眠れなかった。
ただの落し物を届けに行くだけということなのだが。

( ^ω^)「まあ、カードを受付にでも渡したらさっさと帰るお。」

僕は電車に揺られながらヒーロー協会へと向かう。

( ^ω^)「ここがヒーロー協会かお。」

僕はヒーロー協会の前にいた。白を基調としたそのビルは妙な威圧感があった。
僕が悪の組織にいるからだけかもしれないけど。

( ^ω^)「ま、まあさっさと用事すませて帰るお。」

僕は思い切ってヒーロー協会のビルの中へと足を運んだ。
入ってすぐにある受付で事情を説明する。

( ^ω^)「えーと、このカード拾ったんで届けに来たんですお。」

受付の人にカードを渡すと確認を始めた。そして、電話をして誰かと話をしている。
電話を切った受付の人が僕にしばらくここで待っているようにと言った。

98 :1:2006/06/08(木) 23:43:40.27 ID:ROHrgxMF0
( ^ω^)(うーん、さっさと帰りたいお。)

と、思っても口に出せるわけもなく僕は入り口のそばにある椅子に座って待っていた。
しばらく待っているとドクオがやってきた。

('A`)「おー、わりぃわりぃ、待たせたな。」

( ^ω^)「あ、ドクオさん。」

('A`)「わざわざ俺のヒーロー免許証を届けてくれてありがとう。
今、新しいの申請しようとしてたんだよ。」

( ^ω^)「それはよかったですお。」

('A`)「よく落とすからさっき注意されてたんだよな。助かったぜ。」

( ^ω^)「これからは落とさないように気をつけた方がいいですお。」

('A`)「ああ、そうだな。おまえみたいにわざわざ届けてくれる奴もそうそういないしな。」

( ^ω^)「じゃあ、僕はそろそろ行きますお。」

99 :1:2006/06/08(木) 23:44:09.70 ID:ROHrgxMF0
('A`)「あ、ちょっと待てよ。今暇か?」

( ^ω^)「今日はバイト休みですから暇と言えば暇ですお。」

('A`)「そうか。じゃあ、お礼に奢らせてくれよ。」

(;^ω^)「い、いや、いいですお。」

('A`)「まあ、そういうなって。落し物拾ってくれたんだからお礼くらいしないとヒーローの名が廃るぜ。」

( ^ω^)「はぁ。」

('A`)「じゃあ、バイク出すから表で待っててくれ。」

( ^ω^)「わかりましたお。」

ドクオはドクオサイクロン号に僕を乗せると高架線下のおでん屋台に連れて行った。

100 :1:2006/06/08(木) 23:45:10.06 ID:ROHrgxMF0
おでん屋台の小さい椅子に座った僕達。ドクオは生中2つをおやっさんに頼んだ。
ジョッキに入ったビールを受け取ると僕達は乾杯をした。
ドクオはゴクゴクと一気にビールを飲み干す。

('A`)「カーッ!うめぇ!!」

( ^ω^)「それにしても真昼間から酒飲むとはですお。」

('A`)「まあ、戦士にも休息は必要だ。それは昼とか夜とか関係ない。」

僕達は世間話などの雑談をする。
そして、ある程度会話が盛り上がってきたところである疑問をドクオに聞いてみた。

( ^ω^)「ドクオさんって普段着もドクオファイアーの変身スーツなのですかお?」

('A`)「ああ、あれは朝起きてコンビニ行くのに着替えるのがめんどくさい時とかたまに変身して行くんだよ。
普段はちゃんと服着てるよ。今もそうだろ?」

( ^ω^)「そうですかお。」

('A`)「そう言えば俺もおまえに聞きたいことがあったんだ。」

101 :1:2006/06/08(木) 23:46:38.47 ID:ROHrgxMF0
( ^ω^)「何ですかお?」

('A`)「おまえさ、闘うとき両手を広げてるよな?」

( ^ω^)「はいですお。」

('A`)「じゃあ、いつも真っ先に俺に突っ込んでくるのおまえだよな。あれは何でだ?」

(;^ω^)「うっ。」

ヒーローはたいていスロースターターだから、
やられたフリをするためには真っ先に突っ込むのが1番だとは言えなかった。

(;^ω^)「あ、えーと、バイトではありますが悪の組織の戦闘員としては、
やっぱりヒーローを真っ先にやっつけたいっていう気持ちがありまして・・・。」

適当に言い訳したが、言葉の最後はモゴモゴと消えていった。
その言葉を聞いてドクオは真剣な顔になった。

(;^ω^)(ヤバイ!ヒーローやっつけたいとか言ったから怒らせちゃったかお?)

105 :1:2006/06/08(木) 23:49:14.70 ID:ROHrgxMF0
ドクオは手に持っていたジョッキをテーブルに置くと僕の顔を見た。
いや、僕の目を見ていた。そして、口を開く。

('A`)「おまえ、ヒーローやってみないか?」

(;^ω^)「ハヘ?」

僕には一瞬意味がわからなかった。あっけにとられている僕をよそに僕にドクオは話を続ける。

('A`)「いくら戦闘員と言えども毎回ヒーローに真っ先に突っ込んでくるなんて中々できないぜ。
それは勇気のある者だと俺は思う。そして、今日は俺にヒーロー免許証を持ってきてくれた。
警察に届けりゃいいのにわざわざヒーロー協会まで持ってきてくれるなんてこれまた中々出来ないぜ。
これは人を思いやるやさしさのある者だと俺は思う。」

(;^ω^)「は、はぁ。」

なんで悪の戦闘員がヒーローにスカウトされてるんだ。

('A`)「ヒーロー協会では今結構深刻な人材不足の問題があるんだ。
この前から薄々感じてたんだがおまえにはヒーローの素質のようなものがある。
俺が鍛えてやるからやってみないか?」

(;^ω^)「あ、いや、はぁ・・・。」

僕は自分でも何をしゃべっているのかよくわからなくなった。
僕がヒーロー?ありえない。
でも、伝説のヒーロービッグバンガイの息子が僕を認めてくれている・・・のか?

108 :1:2006/06/08(木) 23:51:06.30 ID:ROHrgxMF0
('A`)「まあ、今すぐ結論を出せとは言わない。じっくり考えてみてくれ。」

そう言うとドクオはジョッキの中のビールを一気飲みした。
そして、おやっさんに2杯目のビールをおかわりした。
その後は、他愛のない世間話で終わった。だけど僕の頭の中には会話の内容など残っていなかった。
それほどヒーローへの勧誘の話が大きかったのだ。

('A`)「じゃ、今日はおひらきにするか。今日は俺に奢らせてくれ。」

今日もドクオに奢ってもらってしまった。おでん屋台を出るともうあたりは真っ暗だった。
僕はバイクを押すドクオとくだらない世間話などをしながら歩く。

('A`)「じゃあ、俺こっちだから行くわ。」

ドクオが交差点で僕と反対側へとバイクを押していく。
だが、視界から消えるまでドクオの大きくて力強い背中から僕は目を離せなかった。

( ^ω^)(僕の背中はあんなに大きいのだろうか?ヒーローになるってどういうことなんだろう?)

僕は酒が残った頭を振りながら街灯に照らされた夜道をゆっくりと歩いた。


【第3話おわり】





109 :1:2006/06/08(木) 23:51:36.44 ID:ROHrgxMF0
投下はおしまいです。次はまた明日の夜になると思います。


116 :1:2006/06/09(金) 00:05:01.39 ID:eHUYCgDU0
【次回予告】

ニダーの不甲斐ない作戦結果に業を煮やした悪の組織ブラックシャドーは、
とうとう副首領を送り込んできた。しかし、その副首領は華麗な女性だった!!
ヒーローと副首領の指令の間に挟まれるブーンの運命やいかに?
次回【男はつらいよ・翔んでるブーン】の巻。


119 :VIPがお送りします :2006/06/09(金) 00:13:12.54 ID:KqXcYFjz0
自分がヘタレ絵師なのは判っている。
だが80年代の生き証人として支援せずにはいられん。

123 :119 :2006/06/09(金) 00:27:26.82 ID:KqXcYFjz0
20060608a01.jpg

ドクオ描いてみた。
下手ですまん。

124 :VIPがお送りします :2006/06/09(金) 00:28:45.40 ID:Taj2nNDW0
渋いwwwwwww

125 :VIPがお送りします :2006/06/09(金) 00:29:26.00 ID:OKHwvA1m0
ドクオにゃ見えん

126 :VIPがお送りします :2006/06/09(金) 00:39:44.27 ID:Wt2bUZkd0
なにこのかっこいいドクオ

127 :119 :2006/06/09(金) 00:44:24.68 ID:KqXcYFjz0
正直、口の形ぐらいしか特徴残せなかったなと自分でも思うw

せめてもうちょっと('A`)←の顔を再現するために垂れ目に描いた方が良かったかもしれないが
そうすると王道的なヒーローとしての印象がなくなりそうだったんで、やむなくこの形に。

あーうー、言い訳っぽくてごめんorz



( ^ω^)ブーンが悪の組織の戦闘員になったようです その2
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【2006/06/09 03:37】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(1) |
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コメント
ドクオかっこよすwwwww
【2006/06/13 00:30】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
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