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http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1153823654/ <その1> ← いま、その1 prologue 【第1話 起】 【第2話 歪】 【第3話 狂】 <その2> 【第4話 醜】 【第4−2話 狂歪】 <その3> 【第5話 始】 【最終話 絆】 epilogue 1 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:34:14.68 ID:SWg0viw80 ゆらりゆらりとゆれる影 我が向かうは地獄の入り口? されど開けばそこは天国 勇気を持っていざ行かん 最初の一歩が全ての始まり prologue 3 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:34:53.47 ID:SWg0viw80 カランコロンカランコロン 下駄が音を響かせる それは生与える音? それとも生狩る音? カランコロンカランコロン 下駄の音が近づいてくる どちらでもかまわない 生きようが 死のうが カランコロンカラン・・・ 足音が止まる だって僕は見切ったから 4 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:35:19.05 ID:SWg0viw80 この世界を そしてこの視界はゴトリという鈍い音と共に暗闇に包まれた 5 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:35:41.85 ID:SWg0viw80 キッカケはなんだったんだろう。 簡単な事だったのような気もするし、とてつもなく難しいことだった気もする いまいちあいまいな記憶 だが答えが出なくても別にいい、単なる暇つぶしなのだから 全てにおいて、工程には始まりと終わりがある 始まりは突然訪れた 何がキッカケで? じゃあ終わりはいつ訪れる? 何がキッカケで? そんな事は考えてもわかるはずが無かった。 7 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:36:38.37 ID:SWg0viw80 「ま、いいお。終わった終わった」 手に握られているのはナイフ アーミーナイフとでも呼ぶのだろうか。キラリと光に反射し 光るそのナイフはそれだけで切れ味を映し出しているような気がする。 「うん。まぁまぁだお・・・」 空にかざすように刃を確認し、少年は一人呟く そして、そのまま腰に携えている鞘に収めると立ち上がった 一つ始めれば全ては同じ 一つ狂えば全ても狂う 8 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:37:09.64 ID:SWg0viw80 カラン・コロン・カラン・コロン 下駄の音が響く 廃墟のような荒れたこの場所に酷く不釣合いのその音は 少年の近くまで来ると足を止めた 「準備はできたの?」 その問に、少年はコクリと頷くだけで返事をした 「そう・・・後悔してない?」 何に対する後悔なのだろう しかし少年はただ笑った 否定することもなく肯定することもなく ただ 笑った 9 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:37:45.72 ID:SWg0viw80 「・・・ならいきましょ」 カラン、コロン、カラン、コロン 下駄の音に続いて カツ、カツ、カツ、カツ 靴の足音が響く それはまるで、何かを演奏しているかのようで とても悲しい音楽に聞こえた 10 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:38:04.15 ID:SWg0viw80 人を恨めば人一人 崩れるように崩壊し 貴方に対する鬼とならん 人を怨めば人二人 壊れるように崩壊し 貴方に対する悪魔とならん 人を憎めば全員が 狂ったように崩壊し 貴方に対する悪とならん prologue End 11 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:39:10.92 ID:SWg0viw80 今あるソレは幻で 今あるコレは幻想で 今あるアレは理想だと ならば現実どこにある 淡い光のように耀くソレは 行くも戻るも儚い現実 【第1話 起】 12 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:39:34.93 ID:SWg0viw80 始まりは何時だったかなんてことは忘れた。 思い出しても仕方が無いことだから。 僕はゆっくりと目の前の彼女にそう告げた カランコロンと心地よい音を立てながら前を歩く彼女は フフッと悪戯な笑みを浮かべながらなおも続ける 「全ての出来事には始まりと終りがあるのよ 私にもそう、始まりがあって終りもある。 今こうして向かってる先は、その終りかもしれない ほら、そう考えると気になるでしょ?お互いの事が」 まるでどこか遊びにでもいくように、彼女は笑みを浮かべながら話す 13 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:39:58.12 ID:SWg0viw80 「だから、気になるのよ、貴方の"始まり"が」 言いえて妙だと感じる。 だがソレは僕自身がおかしいだけなのかもしれない。 知り合った人のことを知れば知るほど情が生まれる。 ソレは時として判断を鈍らせ、破滅へと導く それを身に染みて理解しているのに、何故にこうも目の前の女性には心奪われるのだろうか 理由は簡単だろう、きっとこの女性も"終わってる"からだ 僕より先に"終りモを見てる、だからこそそれに引かれる 自分自身でそう答えを導き出す 14 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:40:22.93 ID:SWg0viw80 いつの間にか、下駄の音は止み、目の前には彼女の顔が合った 「で?教えてくれないの?」 にっこりとはにかむような笑顔を向ける女性 「わかったお・・・"始まり"を話すお」 僕は観念したように、そう呟いた 15 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:41:05.70 ID:SWg0viw80 思い出したくも無い光景 脳裏に最初に浮かぶのは赤 床も赤 壁も赤 天井も赤 窓も赤 全てが赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 赤 紅 紅 紅 紅 紅 紅 紅 全てはこの赤い世界から"始まった" ────1Day──── 望むものは手に入らなかった 手に入れたのは絶望だけだった 16 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:41:53.45 ID:SWg0viw80 毎日は変らない 同じビデオテープを繰り返し再生しているかのような 無機質な毎日、でもその時はそれが幸せだった 手に入らなくて悔しい思いもしたけども それでも、毎日が耀いてた気がする。 そう、同じテープの再生だなんて考えつかないほどに ( ^ω^)「行って来るお!」 毎朝の光景、ドタドタと大きな足音を鳴らしながら階段を駆け下りる そして、そのまま玄関に向かい靴を履きながら声を上げる 18 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:44:03.02 ID:SWg0viw80 J( 'ー`)し「あらあら、ブーンちょっと待って。お弁当忘れてるわよ」 パタパタと足音を鳴らしながら近づいてくるカーチャン ( ^ω^)「ありがとうだお!カーチャンの弁当忘れたら僕しんじゃうお!」 大げさな表現をしながら弁当を受け取る J( 'ー`)し「まぁ・・・ブーンたら。気をつけていくのよー」 ( ^ω^)「はーいだおー!」 そういいながらブーンは外へと走り出した 空が青い、雲が白い ( ^ω^)「うん!今日も平和だお」 一人、誰に告げることなく呟く自分 その時は全てが幸せだった 毎朝笑顔で弁当を作ってくれるカーチャン 塀の上で気だるそうに欠伸をする猫 チチッチと囀る小鳥の声 変らない毎日がブーンにとっては幸せだった 19 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:46:05.58 ID:SWg0viw80 ( ^ω^)「おいすー!」 教室のドアを開くと同時にする掛け声 コレも毎日の事。 ('A`)「お、やっときたなこのやろう」 その声に反応する人物が一人 親友ともいえるドクオだった ドクオはこっちに来いと手招きをする 自分の机に鞄を置くと、そのままドクオの席へと向かう そこにはショボもいた ドクオとショボ、二人ともかけがえの無い親友だった 中学に入って以来のまだまだ短い付き合いだけども 不思議と僕等はウマが合い、意気投合している 長年連れ添っている友人のような関係だった 20 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:47:26.25 ID:SWg0viw80 ('A`)「よぉ、今日も元気そうだな」 ( ^ω^)「おっおっおっwいつも僕は元気だお」 (´・ω・`)「まぁ、ソレしか取り得がないのかもしれないけどね」 ( ^ω^)「おっ・・・傷つくお」 ('A`)「それをいうならショボだって、勉強だけしか取り得がねーじゃないか」 (´・ω・`)「それをいうかい・・・学年1番の馬鹿な君が 君こそ本当に何にも取り得がないじゃないか」 (#'A`)「んだとごるぁ!」 ( ^ω^)「おっおっおっwやめるお!ドクオの取り得はあるお! 友達を思いやる事のできる優しい気持ちだお! こればっかりはショボにもまねできないお!」 いつもながらの喧嘩に発展しそうな前に止める 実際ドクオは近寄りづらい雰囲気を醸し出しているが 友人のためになら何でもするいい奴だった (´・ω・`)「童貞だけどね」 (#'A`)「んだとぉ!」 ( ^ω^)「おっwおっwおっwショボもブーンも同じだお」 ソレと同時に響く笑い声 ブーンは思った こんな日が何時までも続けばいいのにと だけど終りは急に訪れたのだった・・・ 21 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:47:53.02 ID:SWg0viw80 自分で昔のことを語りながら、可笑しなことに気づく "始まり"があるなら"終り"がある。 ならばあの時"終り"と感じたのならば幸せの"始まり"は何時だったのだろう? 生まれたとき?物心付いたとき? "始まり"という明確な境が無い場合、始まりはどうやって定義するのだろう。 しかしすぐに答えはでた つまりアレは"終り"ではなく"始まり"だったのだと 全てが終わっていく "始まり" 22 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:51:09.16 ID:SWg0viw80 ('A`)「んじゃなー」 (´・ω・`)「遅刻しないようにね」 校門での別れ際、いつもの挨拶を交わす ( ^ω^)「わかってるお!また明日ー」 ブンブンと手を振りながら走る自分 一刻も早く家に帰りたかった 理由は簡単 J( 'ー`)し『今日はおやつにケーキ作るからね』 微笑みながら言ったカーチャンの一言 それだけが楽しみだった ( ^ω^)「ケーキ楽しみだお!早くかえるお!」 ドクオたちが見えなくなったのを確認すると方向転換をし 本格的に走り出す 空は蒼い 雲も白い ( ^ω^)「うん、今日もいい日だお!」 外に出るたびに、確認する まるで自分に言い聞かせるように それがブーンの日課だった 23 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:52:24.19 ID:SWg0viw80 ( ^ω^)「ただいまだおー!」 玄関を開けると同時に靴を脱ぎ散らかしながら家の中へ そのままキッチンに向かうが、そこにカーチャンの姿は無かった ( ^ω^)「・・・この時間におかしいお?」 時刻は3時を少し過ぎたところ いつもなら家にいるはずのカーチャンがいない たったそれだけのことだったのに 心の中になんともいえない不安が広がった ( ^ω^)「きっと買い物だお!」 自分に言い聞かせるようにそう言うと ( ^ω^)「先に宿題するお〜」 そういいながら自室へ足を運んだのだった 24 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:53:34.73 ID:SWg0viw80 しかしそれから3時間経過をしてもカーチャンは帰ってこなかった ( ;^ω^)「おかしいおー。おなかへったお・・・カーチャンまだかお・・・」 時計を見ながら今か今かとカーチャンの帰りを待つブーン すでに宿題は終り、居間で一人TVを見ながら母の帰りを待っていた ( ;^ω^)「そうだお・・・あと1時間すればトーチャンが帰ってくるお」 時刻は6時過ぎ、大体トーチャンは7時ごろに帰ってくる テレビから流れるお笑い番組の笑い声 その明るい声が、少しでもブーンの不安の気持ちを紛らわせていた ( ^ω^)「おっおっおっwおもすれーw」 26 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:55:16.86 ID:SWg0viw80 不幸は突然訪れる 幸せは頑張った結果訪れる 反対の言葉なのにこの工程はどうかと思う。 その日ブーンは、その事を深く痛感したのだった RRRRRRR RRRRRRR RRRRRRR 突如鳴り響く電話 時刻はすでに8時を回ったところ。 当然、トーチャンもカーチャンも帰ってきていなかった ( ;^ω^)「うぅ。おなか空いたお・・・だれだお・・・」 よろよろと立ち上がりながらブーンは電話を取る そしてソコから狂い始めたブーンの全てが 「こちら・・・○○警察ですが・・・ブーン君?」 ( ;^ω^)「そうですお?警察さんがなんのようですお?(ケケケケ、ケイサツからでんわ!?)」 「落ち着いて聞いて欲しいんだが・・・いいかな?」 ( ;^ω^)「なんですお?(なんにもわるいことは・・・・してませんお。たぶん)」 「君のお父さんが・・・・・・ 交通事故に合われて・・・死亡されました」 27 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 19:56:36.72 ID:SWg0viw80 ( ;゜ω゜)「・・・は?」 何を言ってるんだろう。警察の人は トーちゃんが死んだ? 何でどうして?どうしてどうしてどうして 「大丈夫かい?ブーン君。それで君のお母さんがココに居るんだけど余りのショックで 放心してしまってるんだ。学生の君にこんな事を言うのはアレだけど 今からそちらに迎えを行かせるから、ブーン君も直ぐここにきて欲しいんだ」 その後の記憶は余りない 電話で言った通り10分もしないうちに警察の人がきた そのまま車にのり、警察署につく そしてそこで真っ先に見たのはトーちゃんの死体じゃなく 何処か壊れたような カーちゃんの姿だった 【第1話 起 終】 29 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:04:15.93 ID:SWg0viw80 何かが始まりゃ何かが終る 何かが終りゃ何かが始まる 終わりと始まり同じ事 ならば我へと問い掛ける 貴様は終わりか始まりか 【第2話 歪】 「それからどうなったの?」 いつのまにか俺たちは歩くのを止め、地べたに座り込んでいた 椅子なんて大層なものはココには無い。 建物のとして完成しなかった、建設途中の廃虚 作りかけたまま放置されているそこはコンクリートだけしかない世界 そこの床に座る二人 その光景は歪な世界を表現していた 「どうもしないお、なぜかそのとき自分は冷静だったお」 「ふーん・・・」 「もういいかお?昔話はあまり好きじゃないお」 「でも、私はまだ聞いてないわ?」 「"始まり"は話したお」 「ええ、キッカケとなる"始まり"だけね。 私が興味あるのは、"終った""始まり"よ」 「・・・」 静寂が支配する空間 互いに見つめあいながらも、結局は折れることにした 何故だかわからないけれど、目の前の少女には全てを聞いて欲しかった 31 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:04:54.98 ID:SWg0viw80 あれから トーチャンの遺体を確認して、家に戻ってきた 不思議と涙は出なかった 多分何処か壊れたようなカーチャンのことのほうが心配だったのかもしれない。 だけど悲しみは、家に戻り布団に入ったときに初めて涙となって表れた ────2Day───── 終わりがきたのは一瞬で 全て持って行くのも一瞬でした 目が覚めたのは自分のベッドで いつものような朝、ゆっくりと重い頭を持ち上げながら 布団から出ると、そのまま着替える そして下階へと降りていく 時刻は7時、いつもならカーチャンとトーチャンがリビングにいて 楽しく朝の食事をしているはずだ だけど、降りた先には、誰もいなかった 32 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:06:06.35 ID:SWg0viw80 ( ;ω;)「そっか・・・トーチャン死んだ・・・んだお」 口に出してもいまいち実感できない まるで今このときも夢のような、そんな気がした グゥ お腹が鳴る。そこで気が付いたが昨日の晩から何も食べていなかった ( ;ω;)「うう・・・お腹減ったお・・・」 台所にはカーチャンの姿も無い、 不意に昨日の夜のカーチャンの姿を思い返し不安になる 慌てて、親の寝室へと駆け込んだ ふすまを開けると中央に布団 ソレは昨日引いたままの上体 もっこリと中央が膨れ上がってるから、カーチャンはまだ寝ているのだろう 一言声をかけようとも思ったが・・・ 昨日のカーチャンの姿を見る限りしばらくほっておくのが一番いいように思えた。 静かにふすまを閉め、ブーンは外へと駆け出した 33 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:08:39.97 ID:SWg0viw80 食事は適当にコンビニで済ませた。 ブーンはそのまま学校に行くと、いつものように教室へと入る ( ^ω^)「おいすー!」 ('A`)「お、キタキタ、今日は遅刻ギリギリだな」 机に、鞄を放り投げるように置き、そのまま直でドクオの席に向かう いつものようにドクオの横にはショボも座っている ( ^ω^)「おっおっおっwちょっと寝坊したお」 ('A`)「なんだそりゃ、カーチャン起こしてくれなかったのか?」 その言葉に一瞬体が反応する。だけど二人に心配をかけるわけには行かない ( ^ω^)「カーチャンちょっと体調が悪いらしいんだお」 そう、いつものように返した。つもりだった (´・ω・`)「それより、ドクオ。」 ('A`)「なんだよ?」 (´・ω・`)「君はその年になっても母親に起こしてもらってるのかい?」 その言葉に見る見る顔が赤くなる ('A`)「そ、それは、ブーンだって同じじゃないか」 (´・ω・`)「いや、そうなんだけどね。ブーンはまだわかるんだけど 君までとは・・・・・・・・・ショボッ!」 (#'A`)「てめぇぇっ!」 ガタンとドクオが立ち上がる そしてそのままショボに掴みかかるが そこで動きが止まった。 正確にはドクオとショボ二人の動きが 34 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:09:16.98 ID:SWg0viw80 (;'A`)「ど、どうした?ブーン」 掲げている右手を下げながらドクオが心配そうに顔を覗きこんでくる (´・ω・`)「君が止めないと、僕が本当になぐられてしまう」 そういいながらショボもドクオに掴まれた襟を直しながら言ってくる そこでようやく僕は正気に戻った ( ^ω^)「あ、なんでもないお、ごめんお。ボーっとしてたお」 ('A`)「本当にそれだけか?」 (´・ω・`)「うん、いつもと少し様子が違うようだが・・・」 ( ^ω^)「だ、大丈夫だお、ちょっと疲れてるだけだお それよりも、ショボは言葉を選ばないと本当殴られてもしらないお」 (´・ω・`)「大丈夫、こいつにそんな度胸がない事ぐらいわかってる」 ('A`)「ちょwwwwwwwwてめぇwww」 同じ毎日、教室に響く笑い声はいつもと同じ楽しい歌声 大丈夫、そう自分に言い聞かせるのだった 35 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:09:50.97 ID:SWg0viw80 ('A`)「んじゃな」 いつものように学校が終り、校門前でドクオたちと別れる 今日一日、ドクオたちには気を使わせてしまったようだ。 お互いに口には出さないものの、そんなふんいき←何故か変換できない がヒシヒシと伝わった ( ^ω^)「僕もまだまだだお・・・成長するお!」 自分自身に言い聞かせるようにブーンは誓う そして、いつものように走って帰るのだった 36 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:12:40.13 ID:SWg0viw80 ( ^ω^)「ただいまだおー」 ドタドタといつものように玄関を開け、靴を放り脱ぎ 台所へと向かう ( ^ω^)「カーチャン、お腹すいたおー」 そういいながら、台所へと入るとカーチャンがいた。 居ないだろうなと思いつつ入ったブーンは、それだけで嬉しかった ( ^ω^)「カーチャン!大丈夫かお?」 J( 'ー`)し「ああ、ブーンお帰り。ごめんねもう大丈夫よ それより、お腹すいたんだろ?約束どおりケーキ作ってるから早く手を洗っておいで」 ( ^ω^)「おっwおっwおっwわかったお」 ドタドタを足を鳴らしながら洗面所へと走る ブーンは心の中で安心していた。 トーチャンが死んでしまったことは悲しいけど、カーチャンのほうがもっと悲しいはず 難しい事はわかんないけども、僕がしっかりカーチャンを支えないとイケないそんな気がする 自分の中でそう決意し、また カーチャンが居れば頑張れる。 カーチャンといつもと同じ幸せな時間をすごせる そう、思えたから。 37 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:14:25.29 ID:SWg0viw80 あたりはすっかり暗くなった カチャカチャと台所ではカーチャンがお皿を洗っている ブーンはいつものようにテレビを見て笑ってる 本当なら、この時間にはトーチャンも居間に居て ブーンと一緒にTVを見て笑ってるはず ソレがなくなってしまったのは、本当に悲しいけど ブーンにはまだカーチャンが居る それがブーンを強くさせていた (僕が頑張らなきゃいけないお!カーチャン守るお) 笑いながらも心の中でそう決意する キュッキュッ 水道を閉める音がする。 カーチャンの洗い物が終わった音 その後は、二人でテレビを見る そう、いままでどおり ブーンはそう思いながら台所のほうを向く そして目に入ってきたのは信じられない光景だった 38 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:14:57.28 ID:SWg0viw80 ジッと包丁手に取り見つめているカーチャン そしてそのまま 左腕に刃をあて 一気に引いた ブシュッ という嫌な音と共に吹き出る鮮血 一瞬呆気に取られたブーンだったが ( ;゜ω゜)「ちょ、カーチャン!!なにしてるお!」 我に返ると共に、カーチャンを押さえつけに走る J( ゜ロ゜)し「やめて!邪魔しないで!」 近くにより、包丁を押さえつけると狂ったように暴れ出すカーチャン J( ;ー:)し「ブーン、辛いでしょ、辛いよね、ねぇ、一緒に死のう? カーチャンこうやって死ぬから、ブーンも後追って? それともカーチャンがブーンを殺してあげようか? ねぇ!死のう 死のう 死のう 死のう 死のう 死のう?」 長い髪を振り回しながら、壊れたように 死のう を繰り返し呟く ブーンは何も言えなかった 39 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 20:15:35.57 ID:SWg0viw80 恐怖 ソレもあるかもしれない だけどなにより自分の言葉をカーチャンに否定されるのが怖かった 血が流れている左腕を強く掴み、止血する 反対の手は、まだ包丁を持っている右手を押さえる そして、ある程度暴れるとカーチャンは急に意識を失った その後は慌てて救急車を呼び、カーチャンを病院に運んでもらった 救急車の中で聞いたサイレンは まるで自分の人生が音を立てながら歪に変形している そんな錯覚を引き起こした 【第2話 歪 終 】 56 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 22:56:47.08 ID:G0JJYQXy0 これ前にもやってたヤツじゃん。完結してなかったの? 57 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 22:58:42.13 ID:k03y43cT0 作者諦めずに復活しやがったのか・・・・・・ いいよ。いいよーー wktkして応援してるから打ち切らないでね 58 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 23:00:13.10 ID:tVxwZ89AO 冒頭がエピローグだったヤツかwwwwwwwwwwwwww 復活遅ぇよwwwwwwwwwwwwwww 64 :VIPがお送りします :2006/07/25(火) 23:43:21.70 ID:79Imzx250 中断期間なげぇwww保守wwwwwwwwwwww 68 :1:2006/07/26(水) 00:10:38.79 ID:j3+PSWWs0 くるりくりると廻ってる ふらりふらりと廻って 舞台で舞うよう、その光景 それは、誰の人生か 空に問うても応えは無く それで悟った全ての事を 全ては己が人生と 【第3話 狂】 70 :1:2006/07/26(水) 00:11:18.37 ID:j3+PSWWs0 「へぇ・・・いきなりとは言え・・・良く冷静に対処できたわね」 目の前の少女は自分の昔話に過大なほど反応をし、感想を述べる 自分の不幸話、それに対して喜怒 楽を惜しげも無く出す少女 だが逆にそれがうれしかった。 腫れ物を当たるように反応されたのでは、話している意味が無い。 全ては終わっているのだから まだ、続いているような反応をされないだけ良かった。 「そこから"終り”が始まったのね」 どんどんと佳境に入ってくる物語に少女は少し興奮しているようにも見えた。 まぁ、無理は無いだろう。 本来なら重いはずのこの話も 聞く人によっては 映画なんていうつくり物の話よりも 現実味を帯びている最高の話なんだから そう 現実という 最高の話 71 :1:2006/07/26(水) 00:12:02.12 ID:j3+PSWWs0 ─────3Day────── 1つ歯車が狂えば 全てが狂い始めました 幸い、カーチャンの傷は大事には至らなかった。 病院で目を覚ましたのは次の日の朝になってからだった。 「ぶーん君・・・ぶーん君」 身体をゆさゆさと揺らされる。うっすらと目を開けると入ってくるのはまぶしい光 なれない寝床の感覚と、見慣れない天井が頭の覚醒を急速に目覚めさせた 「おはよう、ブーン君。良く寝れた・・?」 目の前で僕をゆするのは病院の先生 だとおもう。 ここは病院で、白衣を着ているのは医者の人だけ ならば、この人は医者なんだろう。 72 :1:2006/07/26(水) 00:13:20.11 ID:j3+PSWWs0 昨日はあわててここにつれてこられたため、担当医の顔なんて覚えていなかった ( ^ω^)「おはようございますですお。大丈夫ですお・・・・ちょっと眠いだけですお」 「そうかい…それで、目覚めてすぐに悪いんだけどちょっとお話を聞かせて欲しいんだ」 ( ^ω^)「…いいですお」 そうして、僕は小さい個室へと案内された 天井が低く感じるほどの小さい個室には、机と椅子が二つ並べてあった 「さ、座って」 医者に指示されるまま椅子へと座る その対面側に、医者が座りなにやら資料を色々見ている 「それで、お話というのは、君のお母さんの事なんだけど」 ( ^ω^)「はい・・・」 73 :1:2006/07/26(水) 00:14:11.85 ID:j3+PSWWs0 それから聞かれたことは今でも思い出したくなかった いや、自分が認めたくなかったからかもしれない 「君の お母さんは何か精神的な病気を抱えていないかい?」 ( ^ω^)「いや、そんなことはないですお」 「本当に?昨日の行動はある程度君から聞いてはいたけども まともな人がする行動じゃないんだよ?」 ( ^ω^)「いや、しらないですお」 「これは君のお母さんの命に関わる事なんだ、本当のことを話して欲しい」 医者はそういうと、まっすぐ真剣な目を向けてくる しかし、なぜカーチャンを異常者だと決めつけようとするのか カーチャンはまともだ、少し疲れてるかもしれないけど まともなんだ!!お前には分からない!! 分からないうちに心に広がる黒い感情 目の前の医者は本当に心配して言ってきてくれてるのかもしれない だけど、 74 :1:2006/07/26(水) 00:14:36.83 ID:j3+PSWWs0 「もし、そういった場合は、少し入院をして様子をみたほうがいいと思うんだ」 なぜ、カーチャンを僕から奪おうとする。 トーチャンも奪い、次はカーチャンまで奪うというのか ( #゜ω゜)「うるさいお!カーチャンは普通だお! なんならカーチャンを話せばいいお!」 何かの鬱憤を晴らすように叫んでしまった その様子に多少面食らったような表情をした医者だが すぐさま、表情に笑みを戻すと 「そっか…ごめんな、ブーン君。我々としても命に関わる事だから ハッキリと確認をして起きたかったんだよ。それだけは分かって欲しい。君がそう言うならばそうなんだろう。」 そう言った。 「あと、君のお母さん、目が覚めた見たいだから病室に行って上げるといい。今日にでも退院が可能さよ」 そうして、僕は小さい部屋を後にした 75 :1:2006/07/26(水) 00:15:28.27 ID:j3+PSWWs0 カーチャンの病室に入ると何人かの看護婦さんがカーチャンを世話していた。 J( 'ー`)し「おや・・・ブーンかい?」 その隙間から、カーチャンが僕を確認する。その姿からは 昨日の狂ったようなカーチャンの姿は想像できなかった。 大丈夫、一時的なもの。 自分自身にそう言い聞かせるように、僕は笑顔を作ったと思う。 J( 'ー`)し「これが、息子のブーンです。今年中学校に入ったばかりなんですよ」 さも自慢げに、自分の事を紹介するカーチャン 「まぁ、こんにちはブーン君。お母さんはもう大丈夫だからね?」 安心をさせるためだろう、にっこりと天使の微笑みとは良く言ったものだ。 ナース服に身を包んだ女性の笑顔はどこか心を落ち着ける魅力がある。 (*^ω^)「あ、ありがとうですお」 その笑顔が、今の自分にままぶしすぎたのか 照れたように顔を背けてしまった。 そんな光景をみて、カーチャンが「ふふふっ」と笑う つられて看護婦さん達も「ふふふ」と笑う 自分はただ、苦笑いをするしかできなかった 76 :1:2006/07/26(水) 00:16:14.66 ID:j3+PSWWs0 それから、カーチャンはいくつかの軽い検査を受けて 退院になった。 辺りは暗く、すでに夜の帳が降りかけていた J( 'ー`)し「すっかりおそくなっちゃったね」 ( ^ω^)「そうだね。でもカーチャンに何も無くてよかったお!」 J( 'ー`)し「ふふ、昨日はごめんね。カーチャンもう大丈夫だからね」 ( ^ω^)「うん!」 幸せが続くと思った これからきつい上り坂でも、二人なら一緒に歩いて行けると思った。 でも、壊れた歯車は自ら修復する事は無く、 徐々に徐々に、全体を壊していくだけだった。 【第3話 終】 77 :1:2006/07/26(水) 00:19:08.33 ID:j3+PSWWs0 前回は確かここで終わったと思います。 ここからまだちょこっとだけしか書いていませんが 第四話 行きますね その2 ↓でも書いてるけど、実は前々からこれやりたかったんですわ('A`) http://nantara.blog73.fc2.com/blog-entry-841.html |
こんな時間に更新乙。
【2006/07/26 03:53】
URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
コメントはや!!!!111!
ここ最近、夜型なんですよ('A`)
【2006/07/26 03:59】
URL | キティ@中野人 #79D/WHSg[ 編集]
( ^ω^)スレ好きナノカッ!?
自分のスレが載って以来毎日見てるよ
【2006/07/26 04:55】
URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
どのスレか自分にはわからんが、どもども。
ブーン系の小説は正直あんまり見ないよ。 まぁ、面白そうなスレタイだと見てみて、よかったらやるって感じでつ。 小説だと、ドラえもん系・デスノ系が好きでつ。
【2006/07/26 05:10】
URL | キティ@中野人 #79D/WHSg[ 編集]
私、この話好きです。
言葉の綺麗さが話の残酷さを引き立てていると思います。
【2006/10/24 12:09】
URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
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