トマトペースト
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( ^ω^)の全てが終わったようです その2

http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1153823654/

<その1>
prologue 【第1話 起】 【第2話 歪】 【第3話 狂】

<その2> ← いま、その2
【第4話 醜】 【第4-2話 狂歪】

<その3>
【第5話 始】 【最終話 絆】 epilogue





78 :1:2006/07/26(水) 00:20:15.97 ID:j3+PSWWs0
コトリと何かが抜け落ちた
   それは我もが気づかぬうちに
      全ての事を狂わせ始める
        我が過ごすは平面世界
          何かを狂わすは背面世界
            故に事実に気づけぬ内に
              過ごした時間はただただ道化


【第4話 醜】

79 :1:2006/07/26(水) 00:20:59.27 ID:j3+PSWWs0
J( 'ー`)し「ブーン。朝ですよ~」
下の階からカーチャンの声が響く
たったそれだけの事なのに、一瞬にして自分の目が覚めてしまった。
いままではそんな事絶対になかったのに。
こんなに便利に目が覚めるなら、死んでしまったトーチャンに
少しばかり感謝をしなければいけない

そんな悪い事を考えてしまった。

80 :1:2006/07/26(水) 00:21:26.19 ID:j3+PSWWs0
下の階に下りるたびに鼻に入る香ばしい香り
ブーンが望んでいた変わらない日常
キッチンに入ると

J( 'ー`)し「おはよう、ブーン」
笑顔でカーチャンが料理を作っていた

( ^ω^)「おはようだお!」
ちょっとだけ遠回りをしてしまった、ブーンはそう思った。
だけどそれは必要な遠回りだったのかもしれない。
工程よりも結果が大事。

今が幸せならいいや、とブーンは笑顔で頂きます!を言う
カーチャンの笑みがこぼれる、自分の笑みもこぼれる

それだけで良かったのに

81 :1:2006/07/26(水) 00:21:51.89 ID:j3+PSWWs0
「一旦ここで休憩したいお・・・」
薄暗い部屋で、物語の佳境にさしかかったところで 
僕はそう告げた、目の前の少女に

ほら、だってその顔が見たかったから

不満そうに頬を膨らませるその顔を


「べ、別に楽しみなんかじゃないんだから!」
意地を張るその性格も、どんどん知って行けば知っていくだけ
僕は君に引かれているのが分かる。

「しかし・・いよいよクライマックスね。」
「そうだお・・・この日から全てが狂ったんだお」

「ふーん。あ、別に勘違いしないでよ?職業上こうやって
 話を聞いてるだけであって、あんたに興味があるとか
 そういった他意はないんだからね!」

慌てたように顔を背ける。
だけど、それが彼女の優しさだと僕はしっていた

82 :1:2006/07/26(水) 00:22:16.67 ID:j3+PSWWs0
「うん、わかってるお。僕もこうやって話てるのは
 僕が話したいからじゃなく、君に聞いて欲しいからだお」

「な、・・・なに言ってるのよバカ!」

ぷいっと彼女は顔を背けてしまった
綺麗な顔を余り見ることができなくなった、残念。

でも本当に残念なのは、この話がもうすぐ終わりを迎える事。
終を迎えたら、僕と君の別れ待ってる。

できればこの滑稽な空間でのこの時がいつまででも続けばいいな
そんな事を思っていた

83 :1:2006/07/26(水) 00:22:55.46 ID:j3+PSWWs0






────4Day────
     全ての世界は赤でした
       紅の世界は虚無と知った日







84 :1:2006/07/26(水) 00:23:42.94 ID:j3+PSWWs0
( ^ω^)「いってくるおー!」
玄関で靴を履きながら大声で叫ぶ
J( 'ー`)し「はいはい、いってらっしゃい」
台所から顔だけ出しながらカーチャンは微笑む

それを確認すると僕は、外へと飛び出した


青い空 白い雲 ちょっと曇ってる空だけど

( ^ω^)「いい天気だおー!いい日だお!絶対」

今の僕には全然気にならなかった

85 :1:2006/07/26(水) 00:25:46.24 ID:j3+PSWWs0
( ^ω^)「おいすー!」
いつものように扉を開けて挨拶する

一瞬、本当に一瞬だが教室の喧騒が止まった気がした

しかしすぐにいつもの騒がしい教室に戻る

僕はいつものようにカバンを置くと、ドクオ達の元へと向かう


( ^ω^)「おいすー!」
('A`)「・・・おいすーじゃねぇよ。お前なに学校休んでるわけ?」
(´・ω・`)「そうそう、ドクオなら分かるけど、君が無断欠席をするのは
 珍しいからね。何かあった?」
( ;^ω^)「え、あう、あ・・・」

ショボの隣でドクオがなにやら叫んでいる
だけど僕は、そんな事なんて気に出来ず
思いっきりドモってしまった。

本当のことを言ってもいいだろうか?しかし、人によって
カーチャンが取った行動は 異常者とて取られないだろうか?
そんなことはない、カーチャンは普通だ。でもそれは自分の心の中だけで
少しどこか、不安があった
この二人なら、言ってもいいかもしれないだけど・・・

昔誰かが言ってたっけ"必要な嘘"と"不必要な嘘"があるって。
大丈夫、これは"必要な嘘"だから。

86 :1:2006/07/26(水) 00:26:11.59 ID:j3+PSWWs0
( ;^ω^)「ちょっと、家のほうでごたごたがあったんだお。
 それに、僕も体調がちょっと悪くて、連絡が出来なかったんだお」
('A`)「・・・」
(´・ω・`)「・・・」

その言葉に、二人は顔を見合わせる。どこか困ったように
でも、それだけだった
その言葉の裏を確実に二人は感じ取っている
でも、それ以上聞くことは無かった

('A`)「そっか、ならいいんだけどな」
(´・ω・`)「そうそう、ブーンがドクオ見たいにならないか不安でさ
 一応聞いて見たんだよ」
(*'A`)「そうそう、俺さま見たいに、クールでナイスガイにな」
(´・ω・`)「鏡を見て来い、ぶっ殺すぞ」
(#'A`)「ショボ!てめぇえええええええええ」


ワハハハハハと 笑う歌声

そのときはまだ、この歌声を聴くのが最後になるなんて
思っても居なかった

87 :1:2006/07/26(水) 00:27:15.29 ID:j3+PSWWs0
('A`)「んじゃなー」
(´・ω・`)「気をつけてね?」

校門のところで手を降る二人。
ついさっきまで、一緒に帰ると言ってきた二人。
よほど僕は二人を心配させてしまっていたんだろう。

すこし、ズキリと胸が痛んだが
もう大丈夫という姿を見せるためにも、いつもと同じように
帰ることにした。

二人には大丈夫と言い聞かせ
そう、本当にもう大丈夫なのだから

( ;^ω^)「よーし!帰るお~~~!」

両手を広げる。いつものように
そして大きく翔けだす、飛ぶかのごとく

そう、終焉に自ら走りだしたのだった

88 :1:2006/07/26(水) 00:27:42.04 ID:j3+PSWWs0
「・・・・・・・・」
そこで僕の言葉が止まる
それに気づいた目の前の彼女は不思議そうに僕の顔を覗きこみ
「どうしたの?」

そう声をかける

「あんまり、この先は思い出したくないお・・・」

自ら封印をした、忌まわしき記憶、思い出そうとするたびに
脳が狂い、自分が狂い、世界が完全に狂いそうになるのを感じる。

だけど、ここで話を止めると言うことは

「そ、なら私は無理強いはしないわ。」

彼女との時間が終わってしまうことをさしていた
そう、何をためらうと言うのだろう。

僕はもう終わっているんだ。

何も恐い物はないじゃないか。狂おうがどうなろうが関係ない
いま、このときだけを楽しめれば

89 :1:2006/07/26(水) 00:29:26.00 ID:j3+PSWWs0
空が紅く染まっている。
夕暮れ時の空はどこか綺麗に思えた

空が赤い、黄昏色、でもこの色はすぐに真っ暗な闇へと変わる。
一瞬だけの美しさ。

なぜ、人の心はこのような一瞬だけの美しさに強く引かれるのだろう

( ^ω^)「ただいまだお!」

空を見上げながら走っていたら、いつの間にか家についていた。
玄関を空け、ドタドタと靴を放りながら家へと入る

( ^ω^)「おなかすいたおー」
ガラッと台所のドアを開けるが、そこに望んでいた人の姿はなかった

( ;^ω^)「あっれー・・・おかしいお」
玄関には、カーチャンの靴は並べて置いてあった。
つまりカーチャンは家にいるはずのなのに、一番居そうな場所にカーチャンの姿はなかった


( ;^ω^)「寝室かお・・?」

カバンを台所の飯台の上に置くとそのまま一階にある夫婦の寝室へと向かう。

しかしそこにもカーチャンの姿はなかった

90 :1:2006/07/26(水) 00:31:03.19 ID:j3+PSWWs0
( ;^ω^)「おかしいおー・・・・どこに居るんだろ?」
大きな声で呼ぼうかと思った。しかしそのとき
2回から、ミシミシッという音が響いた

( ;^ω^)「お?二階かお・・・」

二階には、ブーンの部屋とトーチャンの書斎がある。
もしかしたら自分の部屋に居るのかもしれない

そう思ったブーンは、飯台に置いたカバンをつかむとそのまま階段を駆け上って、自分の部屋へと転がり込む

しかし、ここにもカーチャンの姿はなかった。

ならば残っている場所はたった一つ、トーチャンの書斎だけだった。

( ;^ω^)「なにしてるんだお・・?」

扉の前に立つと分かる、不定期でなる音
それは部屋の中にカーチャンが居るということをさしていた

あの時の僕は信じてやまなかった。自分は幸せっだと
あの時の僕は知らなかった、人間が簡単に壊れる事を
あの時の僕は無力だった、親、1人も救えないのだから


そして僕は開けてしまった。なんも疑うことなく

"終わりへの扉"を

【第4話 歪  終】





91 :1:2006/07/26(水) 00:32:53.54 ID:j3+PSWWs0
っと、とりあえずここでいったん区切ります。
次の話しは途中まで書いているのですぐ投下できると思います。

ただ、きっと、読者様の期待を裏切るような気がしますが('A`)
ミステナイデネ


94 :1:2006/07/26(水) 00:41:16.22 ID:j3+PSWWs0
というか、ここまで読んでくださった皆さんに少しだけ感想がほしいんですが
ダメ?


97 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 00:51:40.54 ID:GjkYFviIO
むちゃおもしろい!
頑張れ作者!!続きマダァー

98 :1:2006/07/26(水) 00:58:20.74 ID:j3+PSWWs0
>>97 ありがとう>< もうちょっとまって。かなり長くなってる・・・
    すぐ書き上げますので


99 :1:2006/07/26(水) 01:02:35.78 ID:j3+PSWWs0
では。今夜ラストの投下を始めます






100 :1:2006/07/26(水) 01:04:05.38 ID:j3+PSWWs0
部屋をあけたとき、僕は自分の目を疑った


最初は、窓から差し込む夕日の色だと思った。
壁も床も天井も、全てを紅色に染め上げていた
一瞬 すごい綺麗な光景 そう感じた

しかし臭いがすぐにその幻想を打ち消してくれた

生臭い臭い。嗅いだことなんて無いのに、なぜだか僕はソレを
血の臭いと感じた

【第4-2話   狂歪】

101 :1:2006/07/26(水) 01:04:22.57 ID:j3+PSWWs0
グシャッ





何かの音が響く






グシャ


再び




壁も天井も床も、真っ赤に染め上げられた部屋の中央で座っている誰か

誰かなんていう表現はおかしいのに、僕は認めたくなかった
だって、その後姿は 紛れも無く

102 :1:2006/07/26(水) 01:04:38.64 ID:j3+PSWWs0














カーチャンなのだから。













103 :1:2006/07/26(水) 01:05:42.97 ID:j3+PSWWs0
( ;゜ω゜)「ア・・・ア・・ア・・・・」
声にならない声が喉から出る
その音に、一瞬ピクリと体を揺らし反応をしたが
カーチャンはそのまま振りむく事無く、再び手を振り下ろす





グチャ




聞きなれない音が耳へと強制的に入ってくる

J( 'ー`)し「ブーンかい・・・?」

"何か"をしているカーチャンは振り向く事無く再び手を上げ
振り下ろす


その行動をとるたびに、狭い部屋に響く聞きなれない音

104 :1:2006/07/26(水) 01:06:14.56 ID:j3+PSWWs0





──────グチャ、グシャ、ベチョ、

105 :1:2006/07/26(水) 01:06:58.77 ID:j3+PSWWs0
何をしているんだろうか
いや、何をしているかなんて大体は想像がつく

だけども、僕はそれを確認せずにはいられなかった

やめとけばよかったのに





( ;゜ω゜)「な、何をしているんだお・・??」

意を決しながら発した言葉は擦れていたと思う。
震えるような、その問いに今度はカーチャンの動きが止まった

そして、ユラリとその体を揺らしながら立ち上がると
ゆっくりと振り向きながら



J( 'ー`)し「ブーン、モウスグトーちゃんが生き返るからね・・・」

そう言った

107 :1:2006/07/26(水) 01:08:41.38 ID:j3+PSWWs0
ブラリとおろした腕には、何かが握られている
いや、もうそれは何かと呼ぶこともできないほど朽ち果てた肉塊
そして、僕は振り向いたカーチャンの目を見てしまった




返り血だろうか、赤く染まったその頬
いつもからは考えられないほど、ボサボサになった髪
そして、何よりも僕に恐怖を与えたのは

目だった。

ひどく濁った目

108 :1:2006/07/26(水) 01:09:36.63 ID:j3+PSWWs0
その目が僕のことを睨み付ける
たったそれだけのことで僕の体は自由を失った

J( 'ー`)し「・・・あ、そうだ、ブーン。コレにはね・・」

そういいながら、手に持ってるものを掲げる
犬だか、猫だかすでに分からない肉塊はピチョピチョと血を垂らしながら持ち上げられた

J( 'ー`)し「安全を願う願掛けも含まれているんだよ。
トーチャンが生き返り、私たちの安全を守ってくれるお呪い。
本当はカーチャン一人でブーンの分までやろうと思ってたんだけど、
本人がやるのが一番いいって言うからね・・ブーン。
さぁこっちにきて、カーチャンの言うとおりにお呪いをしよう・・?」

そういいながらニッコリと笑うカーチャン
その笑顔は、本当に目の前の人物がカーチャンかと疑問に思うほど




"狂っていた"

109 :1:2006/07/26(水) 01:10:02.80 ID:j3+PSWWs0
( ;゜ω゜)「何を言ってるんだお・・・トーチャンは死んだんだお・・?」
J( 'ー`)し「うん、だから私がこうやって、生き返るお呪いをしてるのよ。大丈夫、ちゃんとこういった話しに詳しいお友達に聞いたから」

そういいながら一歩近づいてくるカーチャン
無意識のうちに僕も一歩下がる
足はガクガクと振るえ、体がわけの分からない汗を噴出す

J( 'ー`)し「ね・・?ブーン。カーチャンのお願いだよ。コレカラ3人で暮らすために必要なことなの。カーチャンと一緒にお呪いしよう?」

また、一歩
部屋に引かれたカーペットはどれだけの血液を吸っているのだろうか、カーチャンが一歩足を踏み出すたびに



ビシャッ

という歪な音を立てる

110 :1:2006/07/26(水) 01:10:46.64 ID:j3+PSWWs0
( ;゜ω゜)「お、おかしいお・・・カーチャン、、一体どうしたんだお?」

J( 'ー`)し「どうもしないよ?ブーン。さぁ・・・ハヤクこっちにおいで?」
そういいながら、肉塊を持っていないほうの手を上げるとオイデオイデをする。しかし、その手には赤く染まりあがった"何か"が握られていた


これ以上、この光景を見たくなかった。
今すぐ逃げ出したかった

だけど、この足はその意思をかたくなに拒むように
動かなかった。


一歩、一歩
 ベシャ ベシャ

醜い音をかもしながらカーチャンが近づいてくる


そしてついに、ボクの目の前に来たカーチャンは
ニッコリと狂った笑みを浮かべ
ボクの肩へと手を伸ばす・・・・・・



( ;゜ω゜)「うわああああああ!」

111 :1:2006/07/26(水) 01:11:52.77 ID:j3+PSWWs0
ドンッ


カーチャンの手がボクの肩にふれるかいなかの時に
ボクは恐怖に負けた。

思いっきりカーチャンを付き飛ばす

体格が華奢なカーチャンはたったそれだけで数歩後ろに下がり
倒れた

ベシャンッ

血をすったマットがカーチャンの身体を受け止め醜い音で鳴く

( ;゜ω゜)「あ・・・あ・・・」

とっさに我に変える

( ;゜ω゜)「だ、大丈夫かお・・?カーチャン」

今すぐカーチャンの元へと駆け寄りたかった
だけど、この部屋がそうさせてくれない。一歩でも踏み込んだら自分もこの非現実に飲み込まれそうで恐かった

112 :1:2006/07/26(水) 01:12:26.22 ID:j3+PSWWs0
カーチャンは床に倒れこんだまま動かない

一瞬、打ち所が悪かったのでは!?なんて考えが浮かんだが
良くカーチャンの顔を見ていると、口が動いているのが確認できた


J( 'ー`)し「・・・・・・・・・・・・た
 ・・・・・・・・・・・れた
 ・・・・・・・・・・・れた」

モゴモゴと小さく口を動かし呟き続けるカーチャン
そしてだんだんとその声は大きくなり


J( 'ー`)し「ブ・・・・・・・・・られた
 ・-ン・・・・・・移・れた
 ブーンが悪・に・り移られた」

113 :1:2006/07/26(水) 01:12:50.18 ID:j3+PSWWs0








J( ゜皿゜)し「ブーンが悪魔に乗り移られた!!!!!!!!!!!!」









114 :1:2006/07/26(水) 01:13:30.78 ID:j3+PSWWs0
それは叫び声と変わった。


ゆらりと身体を揺らしながら、カーチャンは立ち上がる
今度は常に
J( ゜皿゜)し「助けなきゃ・助けなきゃ
 助けなきゃ・助けなきゃ
 助けなきゃ・助けなきゃ
 助けなきゃ・助けなきゃ」
そう呟いている

( ;゜ω゜)「ぼ、ボクはまともだお!」

悲痛な叫び声
だけど目の前のカーチャンに


その言葉は届かなかった

115 :1:2006/07/26(水) 01:14:23.40 ID:j3+PSWWs0
J( ゜皿゜)し「け、ケ、ケ
  死ねぇぇぇ!ブーンを帰せぇぇぇぇ!!」

髪を振り回すように、包丁を掲げ突進してくるカーチャン
その顔は夜叉のように酷く醜く恐ろしかった

よろよろと、狂ったように包丁を振り上げ僕に向かって振り下ろす
それは咄嗟のことで僕は一瞬反応が遅れその刃は簡単に僕の肩の皮膚と肉を切り裂く

( ;゜ω゜)「い・・・・・・った・・・・・・・・」

J( ゜皿゜)し「ケ、ケ、ケ・・・・コロスコロスコロス。ブーンを返して
   私のかわいいブーンを、かえしてえええええええええ」


狂った叫びが赤い部屋にこだまする
それと同時にカーチャンは再び僕に向かってきた

思い出したように僕の体が反応する
まだ"死にたくない""カーチャンを助けたい"そんな思いが頭を駆け巡る

116 :1:2006/07/26(水) 01:14:50.41 ID:j3+PSWWs0
( ;゜ω゜)「やめるお!ブーンはまともだお!」
体勢を整えながらカーチャンにむかって叫ぶ
それは無駄だと分かっていても
叫ばずにはいられなかった

だけどそれは想像通り無駄に終わる
カーチャンは聞く耳持たずそのまま包丁を振る
上から下に、右から左に、狙いなんてつけずに
ただ闇雲に振り回すだけ

僕はそれを必死に目で追いながら体をひねり避ける

( ;ω;)「やめてお!やめてお!!!!!!!」

目からは涙が流れながら、僕は必死に叫んだ

でも神様は僕の味方をしてくれなくて

サクッという音とともに、今度はわき腹に痛みが走る

117 :1:2006/07/26(水) 01:15:09.01 ID:j3+PSWWs0
( ;ω;)「あああああああ」

たいした傷じゃないかもしれない、でも僕は叫ばずには居られなかった
そう、体よりも心が痛かったから

カーチャンは見下したように、口からよだれをたらしながら
ケケケケケケと笑っている

きっと僕を殺せると思ってるから
だから僕も笑うしかなかった。

肩から、わき腹から流れる赤い血は部屋を染めてるソレと一緒
キットボクハクルッタンダロウ


カーチャンは一歩後ろに下がると包丁を構え
そのまま走りよってくる
それはまるでドラマのように、わき腹に突き刺すように
こちらを向いた包丁は一直線に僕に迫っていた

118 :1:2006/07/26(水) 01:15:31.44 ID:j3+PSWWs0
「それで・・・・?それで?どうなったの?」
もうクライマックスにさしかかった話しは
彼女の興奮をさらに引き立てる
頬は少し紅潮しており、まるで楽しい絵本を読んでもらってる
少女のように、彼女は自分の素をさらけ出していた。

こんな話しで喜ぶなんて、ヤッパリ彼女は"狂ってる"そう感じるとともに"愛とおしい"そう感じる自分もまた狂っているんだろう

119 :1:2006/07/26(水) 01:15:58.97 ID:j3+PSWWs0
グサッ

テレビで見るような効果音が響く

熱い感覚が体に伝わる


痛い痛い痛い

でも耐えれない痛みじゃない

僕の体に全てを預けるようによりかかっているカーチャンの顔は
あいにく見えない

でもじょじょにカーチャンの体は重力に従いずり落ちていき

そのまま床へとうつぶせに倒れこんだ

手には赤く紅くそまった包丁が

それは自分の血でもあり、カーチャンの血でもある

121 :1:2006/07/26(水) 01:17:05.41 ID:j3+PSWWs0
( ;゜ω゜)「あ・・・あ・・・あ・・・・・」

目の前の光景を見つめる
自分の手からは夥しい血が流れている
でもそれは柄の部分
刃の部分はまた別の血で染まりあがっていた

その光景は、紛れも無く


"僕がカーチャンを刺した"ということを示していた

122 :1:2006/07/26(水) 01:17:55.68 ID:j3+PSWWs0
崩れ落ちたカーチャンは死んだように動かない
血で染まった床にうつぶせで倒れこんだカーチャンは
まるでこの赤い部屋の全てを自らの血で染め上げたような
そんな錯覚に陥るほど
"狂った世界だった"

( ;゜ω゜)「・・・・あ・・・あ・・あ・・・・」

包丁を床に落す。
カランカランと金属独特の音を鳴らしながら包丁は地面へと落ちた

まるで自分の運命が崩れていく音を立てているように

【第4-2話 狂歪 終】





123 :1:2006/07/26(水) 01:19:45.28 ID:j3+PSWWs0
今夜の投下は以上で終わりです。
見てくれたひとありがとうございました。
以降はまた書き溜めて投下します。誰かまとめていただけたら幸いなのですが・・

えと・・・どうだったでしょうか?

124 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 01:20:14.27 ID:W5SVBwDn0
小説に引き込まれるみたいで面白かったお。
カーチャンかわいそす

125 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 01:21:59.72 ID:ytoo50+RO
>>123
オムライスさんとこに依頼しておきますた。

126 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 01:22:20.91 ID:WLo/6wps0
こういうちょっちサイコっぽい感じはいいね
これからも期待してるよ

127 :1:2006/07/26(水) 01:23:31.04 ID:j3+PSWWs0
>>124 最大の褒め言葉頂戴しました!ありがとうございます><
>>125 あ、あ、ありがとうです!!!
>>126 はい、頑張って完結させます。><


129 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 01:24:42.92 ID:2Mc1pwHF0
いい感じに狂ってて面白かったんだぜ

130 :1:2006/07/26(水) 01:26:14.38 ID:j3+PSWWs0
>>129 ありがとうです!でも僕は狂ってないので安心してくだちぃ


131 :1:2006/07/26(水) 01:28:55.84 ID:j3+PSWWs0
正直、最近のブーン小説は【会話形式】が受けているので
このような文が多い小説は受けないとおもっていましたが・・うれしい限りです。
あと、馴れ合いと思う方もいるかと思いますが。
作者は読者がいて楽しめます。呼んでくれた人ありがとうです~


132 :1:2006/07/26(水) 01:30:37.41 ID:j3+PSWWs0
ということで、今日の投下は終わります。
保守をしていただければうれしい限りですが。おそらく長い時間開く気がしますので
オムライス様がまとめてくだされば再投下の再に再びスレを立てようと思います。


138 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 01:33:05.69 ID:bPp03HVdO
>>作者
完結させないで投げ出すようなことはないよな?そういうことも考えてるなら書かないでくれ
面白いから最後まで読みたいんだ

141 :1:2006/07/26(水) 01:34:36.13 ID:j3+PSWWs0
>>138 大丈夫です。間隔が開く可能性は否定できませんが
この作品は自分でも愛すべき作品です。どんな形であろうと最後まで書き続ける所存です。
ありがとう



その3





オムライスさんでもやってるけど、気にしない気にしない。
つか、向こうの方が更新が早いのも秘密wwww
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【2006/07/26 03:52】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(5) |
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コメント
会話形式がウケるのはガチ。
叙述中心だと音速で落ちる。
そして誰も読んでくれない。
会話形式の方が読みやすいですからね。
【2006/07/26 12:59】 URL | 2949 #79D/WHSg[ 編集]
これ再開したのかww
続きwktk
【2006/07/26 13:00】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
黒い世界に引き込まれるなぁ
続きが読みたい様な読みたくない様な・・・
でもwktkが止まらない
【2006/07/26 15:30】 URL | 悟る通りすがり #79D/WHSg[ 編集]
文章は厨臭いし内容もありきたり…なのに引き込まれるのはなぜなんだぜ?
続きwktk
【2006/07/26 17:14】 URL | 名乗るのマンドクセ #79D/WHSg[ 編集]
会話形式にしろ叙述中心にしろ、小説を書くのは難しいこと
不必要な描写はせず、必要な描写を落とさないようにしなければならない、それだけのことでも誰にでも簡単にできることではない
このスレの>>1は羨ましくなるほど、ちゃんと文章を書けている
はやく続きが読みたい
【2006/07/26 18:00】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
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