トマトペースト
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新ジャンル「ヒキニート」 後半

http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1153848400/

前編からの続きでつ





177 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:01:28.82 ID:z9KO7BLZ0
店長「・・・この四年間の空白は何をしていたのですか?」

無表情で俺を見つめているが、ほんの少しの軽蔑を隠せないでいるように見えた。

俺の自意識過剰だろうか?

男「何もしていませんでした」

店長「・・・そうですか。・・・何故今になってバイトを始めようとするのですか?」

丁寧な言葉だがとげがある。

劣等感からか、そう思ってしまう。

他人はニートである俺を見下している。軽蔑している。

絶対に。

手のひらに汗がにじんできた。

そんなことはない。

そう思っていない人間もいるはずだ。

自分に言い聞かせる。

「何かしなければいけないと考えたからです」

180 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:12:06.46 ID:z9KO7BLZ0
女「で、結局電話はかかることはなかった」

男「・・・ああ」

女「明日も面接?」

男「そう。明日は警備会社だ。自給はコンビニより二百円高い!
  接客もしなくていい!今日落とされてよかったのかもな」

女「そうかもね。そのぶどうは酸っぱかったんじゃない」

男「・・・」

女「今日は猿も犬もいないから少々気分がいい。嫌味も冴える」

男「・・・」

女「同情はしなくていいから」

男「・・・給料入ったらなにか買ってやろうか?」

女「じゃあ、ドリエル買ってポストに入れておいて」

男「・・・それだけ?」

女「それだけ」

181 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:16:18.39 ID:z9KO7BLZ0
ここ三日話しをしていなかったから長時間話しをした。

話しといっても「文字」であって「声」ではないけど。

男「じゃあ、面接に向けて眠る。外に出るのは無茶苦茶疲れるからな」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「落ちるから」

女「・・・」

ー男さんが退室しましたー

183 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:23:19.30 ID:z9KO7BLZ0
何故あいつは急にバイトをしようと思ったのだろう?

四年間、本当に何もしなかったのに

なにかしようとする予兆もなかったのに

何故?

何故?

世の中わからないことだらけだ

自分が生きている理由もわからない

そもそも生きているのかさえ曖昧な気がする

一応私は生きている

でも、世間的には私は生きている?

185 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:35:49.14 ID:z9KO7BLZ0
女「で、また駄目だったわけね?」

男「orz」

女「ニートの社会復帰はなかなか深刻な問題みたいね。
  次の首相も大変だ」

男「でも、コンビニのときより手ごたえはあった。
  次も警備会社でいく。次はいけそうな気がする!」

女「なんで?別の職種を試してみればいいのに」

男「人がいないことが普通の警備員は俺の天職な気がしてきたから」

女「・・・それって今までとあまり変わらない気がする」

186 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:36:40.41 ID:z9KO7BLZ0
男「・・・社会に貢献してるって点で大きく違う」

女「そうね」

男「一ヵ月後にはお前は安眠できる。間違いない」

女「その前に永眠してるかもね」

男「・・・面白くない」

女「私がつまらないのは知っているでしょ」




男「・・・」

女「落ちる」

ー女さんが退室しましたー

193 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 15:52:57.27 ID:z9KO7BLZ0
『あなたが先にやったんじゃない!私はあなたがしたからしたのよ!』

『証拠はどこにある!君が言っている名刺に関してはちゃんと説明したじゃないか、
 上司に連れて行かれたんだと。接待も兼ねていたから断りようがなかったんだ!』

『その後も何回も一人で通っているみたいじゃない。おかげで近所の笑いものよ
 そんな歳になってから猿みたいにはまるなんて、恥よ!』

『君も若い男に喜んで尻尾振って、愛想振りまいて、よしよしって撫でてもらって、メス犬かよ』

『なっ!』

『否定できないのか?残念だな。苦しい言い訳でもいいからしてほしかったよ』



『・・・あの子が大学にいったら離婚しましょうね。
 あなたのお父様なんて言うかしら?厳しい人ですものね、お怒りになるわ
 楽しみ、ふふ』

195 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:01:21.17 ID:z9KO7BLZ0
父も母も優秀な人間だった。

某国立大で出会い、卒業と同時に結婚した。

どちらも大学時代に勉学に励み、派手な遊びはまったくしなかったらしい。


その反動が今になってきた。

少しずつたまっていった何かが一気に溢れ出した。

言い分の通り、最初は上司に強制的に連れて行かされたらしい。

しかし、そこで父は衝撃を受けた。

今まで知らなかったような女にもてはやされ、変わってしまった。





196 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:01:43.96 ID:PiZ59xVb0
親父・・・orz

197 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:03:51.88 ID:VJjmTGLr0
何この昼ドラ展開

・・・好きだぜ

199 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:07:04.02 ID:6c1qjJl40
やはり真っ当な青春を送らないといけないということか・・・





202 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:08:56.23 ID:z9KO7BLZ0
「悪事千里を走る」誰が最初に言ったのだろう?よく言ったものだ。

父がよろしくない遊びをしているという噂がどこからともなく母の耳に入った。

そんな店に勤めている女とは正反対の母。

軽蔑しないわけがなかった。

怒らないわけがなかった。

しかし、問い詰めても、証拠がない。

上司に連れて行かされたとしか言わない。

母は怒り狂った。

ある日、くだらない雑誌の低俗な広告を見てしまった。

普段なら流してみていただろう
だが、普段とは違う。

携帯電話に手を伸ばすのはある意味当然だった





203 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:10:34.08 ID:PiZ59xVb0
母・・・orz

204 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:14:07.61 ID:5kZUbvC70
180の犬と猿はこれか…うめえw





205 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:15:34.34 ID:z9KO7BLZ0
それから、私には頼れるものはいなくなった。

暗い家で、冷たい夕食を温めるようになった。

当然、両親の評判は私の評判にもなっていた。

自分の評価を保つには自分で何とかするしかなかった。

幸い、私には力があった。

208 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:21:25.16 ID:z9KO7BLZ0
しかし、その力も、はりぼてだった。

はりぼての家族

はりぼてのエリート

表面だけ

裏を見ると偽者だと簡単にわかる

私は舞台に立てなくなった。





209 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:22:11.67 ID:XBd5GlAS0
面白いと思うけど小説書きたいならちゃんと小説書いた方がいいよ
これじゃシナリオであって小説じゃないよ

211 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:23:49.93 ID:PiZ59xVb0
>>209
千年ROMれ

212 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:25:34.39 ID:mMcBa3W30
小説にすると長いからシナリオにしてくれてんじゃねぇの?
それぐらい悟れ

213 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:25:41.98 ID:qvTEMD9G0
>>209
小説の定義を勉強しなおせ。

その後一生ROMれ。

214 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:26:16.40 ID:mMcBa3W30
ところで小説の定義ってなんだ?

215 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:27:33.36 ID:qvTEMD9G0
話の展開と主人公の性格に必然的なかかわりがあるのが小説。

だそうだ、書き方は如何であれ、小説には変わりあるまい。

217 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 16:28:23.65 ID:XBd5GlAS0
いや別に面白いからいいっていってんじゃん
ただ小説書きたい者って言ってるのに不自然だと思っただけ

221 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:36:59.66 ID:z9KO7BLZ0
>>217
重く受け止めさせていただく。

とりあえずこれはこの形式で書き始めたのでこのままいく。






216 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:27:34.56 ID:z9KO7BLZ0
金属が擦れ合う音がする。

ドアが開く。

父さんが帰ってきた。

ダイニングにいつもより一人多いことに気がつくと、すぐに適応し、嫌味を言った。

男父「帰る家を間違えたかな?しかし、あの女性は私の妻だ」

男母「おかえりなさい。今日は赤飯です」

男父「・・・私の昇進はまだまだ先だよ男母」

父さんはネクタイを緩めながら言った。

229 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:44:47.60 ID:z9KO7BLZ0
一家そろっての食事なんて何年ぶりだろう?

嫌味すら楽しい

おそらくあいつの家はそろって食事することはないだろう

当たり前のようで、当たり前じゃない

子供の頃から奇跡的に、毎日そろって食事ができたから感覚が麻痺してしまっていたのだ

明日には誰か欠けてしまうかもしれない

危ういバランスの上に成り立っているのに続いてしまうと平気に思えてしまう。

232 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 16:50:28.80 ID:z9KO7BLZ0
部屋に「入る」

もう「篭もる」ではない

パソコンのスイッチを入れようと思ったが、指を止めた。

面と向かわないから話せることもある

面と向かわないと伝わらないものもある

今日は話すのではなく

表情で伝えたい

俺は窓を開ける

あいつの部屋の窓をノックした





234 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 17:01:46.46 ID:mMcBa3W30
隣同士ッ!





235 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:02:36.69 ID:z9KO7BLZ0
私は段ボール箱の中にいた

新しい家は大きな家だった

かくれんぼができるね

私は言った

かくれんぼが始まった

私は自分と同じくらいいの大きさの段ボール箱に隠れた

突然視界が揺れる

体も揺れていた

地震かと思って飛び出た

父と母が笑っていた

父が揺らしたのだった

私も遅れて笑った

切なくなるくらい幸せそうに笑う私

突然音がした

私は布団から飛び出た

236 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:07:54.38 ID:z9KO7BLZ0
誰かが

いや

あいつが窓を叩いている

焦った私が馬鹿みたいだ

「起きているなら窓開けて話そう。オリオン座とさそり座が綺麗だぞ」

何故あいつは私に構ってくれるのだろう?

私はあいつの熱意と教えなければいけないことがあるから窓を開けた

237 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:11:07.67 ID:z9KO7BLZ0
俺はノックするのを止めた

窓が軋みながら開いた。

あいつの顔を見るのは四年ぶりだった。

「・・・久しぶり・・・でいいのか?」

あいつは笑った

昔見た控えめな笑い方で

「オリオン座とさそり座が一緒に見えるわけないじゃん・・・馬鹿」

241 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:18:04.52 ID:z9KO7BLZ0
長い髪、ピンクに近い赤のカーテンが風に揺れる

吹き飛ばされそうなくらい華奢な体はあの頃となんら変わっていなかった

「バイト・・・決まったんだ」

女は目をそらし、うつむいたまま言った。

俺はこぶしを突き出し、親指だけ立てた

「おう、決まった」

242 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:24:55.70 ID:z9KO7BLZ0
あいつははこぶしを私のほうへ向け、親指だけ立てた

昔よくやっていたポーズだ

「ニートからフリーターへワンランクアップだ。羨ましいか?」

あいつはいたずらが成功した子供のように笑った

「別に、でも、ほっとした・・・最近寝つきが悪いんだ。これでいい朝が迎えられるかも」

「そっちか」

あいつはこけたふりをした

昭和の芸人かお前は、というつっこみがのどからでかかった

「なんで、そんなに私に構うの?」

245 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:29:08.21 ID:z9KO7BLZ0
相変わらず髪は揺れ続ける

ときどき女の表情を隠す

でも、声の調子でどんな表情をしているかは簡単に想像できる

こういう情報伝達がしたかったから、パソコンのスイッチを入れなかった

「そもそも、なんであんたは引きこもっていたの?」

247 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:32:43.53 ID:z9KO7BLZ0
ずっと聞きたかった

笑顔でこの家を離れたくせに

体にある気力のすべてが抜けた表情で帰ってきた

大学で何があったの?

私の知らない土地で何があったの?

あいつの表情がその言葉を牽制していた

249 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:39:27.94 ID:z9KO7BLZ0
『進路・・・どうしよう?お前はいいよな、安泰だもんな』

『今のセリフ腹立つ。安泰ではないし、それに見合う努力をしてきた
 そんな簡単に言ってほしくない』

『・・・悪かった・・・ああ~どうしよう。人生って何なんだろうな?』

『知らない。どうせ生きることに意味なんてない。
 いずれ死ぬんだから』

『今のは誰の小説を引用したんだ?』

『してない』

『でも、ありきたりだよな』

『・・・』

『俺・・・生きる価値あるのかな?』

250 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:45:58.44 ID:z9KO7BLZ0
『生きることの価値があっても、生きる理由がなければ生きていけないと思う
 価値は他人が決めるものでしょ?価値がなくても理由があれば生きたいと思える
 理由は自分が決めるものだから。自分は、他人よりはよっぽど安定してる』

『理由か・・・だから好きなことを仕事にしようとする奴が多いんだよな
 楽しいから生きたい・・・好きなことか・・・』

『どうしても理由がなければ、自分に価値があると思ってくれている人のために生きてみるとかは?
 あんたに価値を見出す人間がいるかどうかは知らないけど』

『お前・・・何気に酷いこといっているってことに気づいてる?』

『ごめん』

『いや、お前らしいよ』

『それ、酷くない?』

251 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:50:12.38 ID:z9KO7BLZ0
『よし、早速調べてみるか』

『何を?何か希望が見つかったの?』

『教えない』

あいつは舌を出して言った。

あいつのこういう表情は本当に幼いころから変わっていない

変わってしまうものが多いから、安心する

253 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 17:59:30.64 ID:z9KO7BLZ0
あいつの受けた大学の合格発表日は他の大学より早かった

少し特殊な大学だった。

ああそういえばあいつはそういうの好きだったな

私は納得したものだった

あいつは見事合格した

特殊な学部ゆえの倍率の低さ、周りの人間はこれが合格の理由だと思っている

あいつはあいつなりに努力していた

「夢」を叶えてやると

あいつは私の合格発表より前に、親元を離れた

そして、あいつは帰ってきた

あの頃はまだ昼間はカーテンを開けていた。

あいつの無気力な姿がよくわかった

慰める余裕は私にはなかった

255 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 18:05:17.78 ID:z9KO7BLZ0
雲が月の下を通過していった

女の顔がはっきり見えるようになった

真っ直ぐ俺を見据えている

親以外には誰にも話していない、話したくないことを聞いてきた

俺は女が引きこもっている理由を知っている

女は俺が引きこもっている理由を知らない

「何故?」

俺が間を空けたからか、もう一度聞いてきた





258 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 18:10:42.16 ID:/V2KbDls0
ところでひきこもりならニートなのは当たり前だよな?
ごめん、どうしても言いたかった。

260 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 18:22:31.11 ID:S2XjV8+xO
>>258パソコンで外貨トレードとか株とかやってればニートでは無くね?

262 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 18:27:24.91 ID:/V2KbDls0
>>260
それはひきこもりじゃない気もするが…
投資金も稼いでるからニートではないだろな。

265 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 18:31:45.17 ID:CmEwEXI40
>>260
しかしそれは職業と言えるのか
そして社会貢献出来ているのか

263 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 18:30:11.44 ID:W8/Bf9aZ0
>>258
仕事してても職場への通勤とか以外で
ほとんど外にでないのも引きこもりらしい

268 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 18:34:54.77 ID:/V2KbDls0
>>263
そうだな、定義が数ヶ月以上親類以外と話さないだから
それも引き篭もりになるのか…

274 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:03:28.57 ID:z9KO7BLZ0
筆記ーじゃないニートもいるってことで筆記ー+ニート






278 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:13:06.92 ID:z9KO7BLZ0
「夢って言葉を使って受験から逃げて、辛くなったら夢から逃げて、
 俺何してるのかなって思い始めて、大学にいる理由がわからなくなって、
 もうどうすればいいかわからなくなって、とにかく格好悪くて・・・」

言い終えて、女を見た。

俺を真っ直ぐに見据えていた。

「中途半端な気持ちで夢って言葉使ったのがまずかった。
 中途半端に努力したのがまずかった・・・」

女は無言だった。

「それで、また、生きる意味とか、理由とか、価値とかって何だろうと思っていながら
 だらだらやっていたら。あっという間に四年が過ぎていた」

281 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:20:33.71 ID:z9KO7BLZ0
「とりあえず、だらだらしていることは違うと感じて、今に至る。
 お前と違って、身勝手で、ガキで、くだらない理由で引きこもってた」

女は急に笑顔になった。

「で、どうするの?」

俺も笑顔になった

「とりあえず。夢は趣味という形に変えることにした。
 働くことに慣れたら定職に就こうと思う。
 雇ってくれるかが今の悩みだ」

283 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:27:04.37 ID:z9KO7BLZ0
「前に進めるようになったのだから、中途半端な夢も努力も無駄ではなかたっんじゃない?」

女は顔にかかった長い髪をかきあげた

髪は一瞬だけ綺麗な弧を描いた

「逃げ出すことの辛さを知らされたから、無駄ではない・・・と思いたい」

俺は喋っている途中からうつむいた


沈黙


カーテンが揺れる音だけがする

「なんか言えよ」

俺は顔を上げた

284 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:32:21.90 ID:z9KO7BLZ0
こいつは考えていないような顔をして結構考えている

私はどうしよう?

このままでいるのは・・・嫌だ

家族という枠は大切だが、時にはその枠から外れなければ進めない

どんなにいい思いでも、過去は過去

決別しなければいけない

時と一緒で、決して戻らないものもある

戻りたい

戻りたい

願っているだけでは未来が消える

290 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:44:24.26 ID:z9KO7BLZ0
「考え事をしていた」

女もうつむていて、顔を上げた

「お前はどうするの?」

「・・・まだ、わからない」

女はさびしそうな顔をした

小さい頃から高校卒業まで、ひたすら走っていたから、

止まっているのは辛いのかもしれない

まあ、四年間も止まっておいて、今更何をという感じもしなくはないが

「前回言った。一緒に住むって奴は選択肢に入ってないの?」

「ない」

「即答か」

「うん」

292 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:49:12.65 ID:z9KO7BLZ0
「そういえば、もう一つの質問に答えてないよね」

そう、何故そんなに私に構うのか

たくさんの人間が私に近づき

すぐに去っていった

こいつだけは

近づき

離れたけど

また近づいてきた

チャットをしようといったのもあいつだ

「答えて」

294 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 19:57:09.25 ID:z9KO7BLZ0
「お前はガキの頃から知っているから、家族みたいなもので、なんか放っておけなかった」


沈黙


もう風はやんでいた

静かな夜だった

「確かにそうね」

「だろ、これでお互い知らないことはないし」

296 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 20:06:47.68 ID:z9KO7BLZ0
女は思い切り背伸びし始めた

「ああ~。とりあえず私もお金を稼ごう。さっさとここから出たいし」

「いいのか?それで・・・」

女は不敵に笑った

そんな笑い方は初めて見た

「まあ、生きていればいつか結論が出るでしょ。それに任せることにした」

「そっか・・・月が綺麗だな~」

月は満月に近かったが満月ではない

あと少しで完全な円形だったのに

女は言った

「ああ、あれがさそり座よ」

女はアンタレスとその周辺の星を指して、言った。





301 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 20:15:30.72 ID:z9KO7BLZ0
後日談を入れようか悩んでいたのだが、
ここで終わりにしたほうが綺麗な気がしてきた。


304 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:17:12.66 ID:Xjz2oMFRO
終了か

>>1乙!!!

303 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:16:50.00 ID:jaijUM5F0
>>301
そんなことを言うと気になるジャマイカwwwwwwwwwwww

307 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 20:18:08.55 ID:z9KO7BLZ0
>>303
まだ考えていない


308 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:18:32.03 ID:I3MMCvCHO
え・・・終わり?

とりあえず乙

311 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 20:20:00.73 ID:z9KO7BLZ0
>>308
ある程度は決めていたけどほぼノープランで書いていたから、
いつ終わらせようか決めてなかった。


309 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:19:39.63 ID:jaijUM5F0
ちょwwwwwwwwww
いやここで終わるのが一番かも試練

313 : ◆Tkjs1o99Dg :2006/07/26(水) 20:21:10.99 ID:z9KO7BLZ0
>>309
ここで終わらせる予定

読んでくれた人ありがとう
好評だったから書いていて楽しかった。


325 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:37:55.26 ID:7cYrMoCU0
おつんこ
丁寧に添削すれば短編として十分成立するな。
何より、今の時代が要請するテーマだ。











326 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:38:21.90 ID:Z0IMN9TV0
ここから俺がファンタジーなSSを書くスレになります

327 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:39:11.79 ID:14pra7vkO
>>326
スレを汚すな

333 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:47:36.97 ID:9B8I9ZEmO
>>327
ヒキニートとファンタジーが両立するならいいんじゃない?

334 :VIPがお送りします :2006/07/26(水) 20:49:18.54 ID:twTEEPTz0
ヒキが夜起きたら別世界に飛んでいたとかか?






爽やかめの小説で、>>1さんも切りがいいからって終わらせたのに、
自分ってば、なんでこう変なオチを持ってきたがるんだろう('A`)
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【2006/07/26 22:01】 | 〆(・ω・ ) ヨミモノ | トラックバック(0) | コメント(12) |
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コメント
上手いなあ 叙情的なのがなおよい
俺もこれぐらいの文才が欲しい('A`)
【2006/07/26 22:32】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
めっちゃ和むなぁ
後日談キボン
【2006/07/26 22:49】 URL | 悟る通りすがり #79D/WHSg[ 編集]
それが かんたらクオリティだからなのでしょう(・ω・`)
【2006/07/27 02:33】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
素敵な小説と出合わせてくれてありがとう。
【2006/07/27 03:27】 URL | s #79D/WHSg[ 編集]
最初はネタスレかと思ったのに
いい話じゃねぇか
【2006/07/27 13:21】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
これだからなんたらかんたらは止められない
【2006/07/27 13:24】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
あーいいなあ心にくるなぁ…
最後綺麗でよかった。
【2006/07/28 03:48】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
うめぇ
【2006/07/28 13:41】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
そんなキティたんが好き
【2006/07/28 13:54】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
オチがあるからまたいい。
でも4分保守にはかなわない。
【2006/07/28 14:59】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
綺麗な小説だったなぁと終われると思ったのに
これがなんたらクオリティ。
【2006/07/28 17:08】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
読みやすいね。
【2006/08/03 23:54】 URL | 名乗るのマンドクセ('A`) #79D/WHSg[ 編集]
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